蛇口修理と自分でできる対処法を解説!
キッチンの流しの蛇口をしっかり締めてもポタポタと水が止まらない時は、蛇口の故障かもしれません。すぐに水道業者を呼んでしまう人も多いですが、実は自分で対処できる方法もあるのです。
この記事では、蛇口の種類やキッチンの水漏れを自分で治す方法を紹介します。急な水トラブルの際に役立ててくださいね。
一般的な蛇口の種類
一般的に家庭で使われている蛇口は、4つほど。それぞれの特徴を紹介します。
単水栓
このタイプの蛇口は、水を出す・流れる水量を調節する・水を止めるといった3つの機能のみ備えています。水かお湯どちらか一方しか出せないので、キッチンやバスルームで使用されることはほとんどありません。多くの場合、屋外用や洗濯機の蛇口として使用されています。
ハンドル混合水栓
水用とお湯用の2つのハンドルがついていますが、水が出る吐水口は1つといった水栓のことをハンドル混合水栓と言います。
ハンドルを回して温度と量を調整する、バスルームで使われることが多いタイプの水栓です。
シングルレバー混合水栓
1つのレバー式ハンドルを上下または左右に操作することで、お湯の温度や量を調整できる便利な水栓です。
ハンドルを軽く動かすだけの簡単操作。新しく水栓を付ける人に選ばれることも多く、主にキッチンや洗面所で使われています。
サーモスタット混合栓
サーモスタット混合栓は、湯水の温度を制限するサーモス機能が内蔵された水栓です。
あらかじめ上限温度を設定しておくことで、水温を一定に保つことが可能になります。お湯をたくさん使うバスルームで使用されることが多いでしょう。
原因は?キッチンの蛇口からの水漏れ
キッチンの蛇口からポタポタ水漏れしてきた場合、どんな原因があるのでしょうか。
まず、経年劣化が考えられます。時間の経過と共に、モノは必ず古くなるもの。空気や水、光など外部からの刺激を長期間受け続けると、段々と劣化していきます。特に、毎日使用しているキッチンの蛇口部分は、長い間水に触れていることで古くなってしまうのです。
ちなみに、水栓の経年劣化が起こる目安は、約10年と言われています。もちろん使用頻度にもよりますが、このくらいの年数が経過すると中の部品が劣化していることが考えられます。
長く使用しているとパッキン部分が古くなり、そこから水漏れが起こってしまうことも。また、接続部分の緩みも水漏れにつながります。ナットの緩みを確かめてみましょう。
汚れている場合は内側を軽く掃除してください。緩みではない場合、部品の劣化が疑われます。どの箇所から水漏れしているかによって、どの部品が劣化しているかがある程度特定できるでしょう。
加えて、ウォーターハンマー現象によって水道管にダメージを受けることも水漏れ原因に繋がります。
ウォーターハンマー現象とは、水道口を捻ったときに壁の中から衝撃音が伝わることです。水撃とも言われるこの現象は、水道管を振動させてダメージを与えます。
この衝撃が繰り返されるうちに、水道管そのものや部品、水道器具が破損する恐れも。やがて、接続部分に緩みが生じ、水漏れが生じることも考えられます。
自分でキッチンの蛇口を治す方法
「キッチンの蛇口は複雑なので、自分で治すことはできない」と最初から諦めていませんか。上記でも触れたように、どの部分から水漏れしているかで、どこを修理すれば良いのかを判断できます。
蛇口の種類によって修理方法は異なるでしょう。ここでは、シングルレバー混合水栓とハンドル混合水栓の修理方法を紹介します。まず、シングルレバー混合水栓で、水道の蛇口の根元から水漏れしている場合の修理方法です。
この場合、水栓の付け根部分にあるパッキンが劣化または破損していることが考えられます。最初に水道の止水栓と元栓を閉めて、水漏れを防止してください。次に、ネジや六角レンチを使用してレバーハンドルを固定しているレバーを外します。レバーを外すと出っ張りが出てくるはず。
その外側についているカバーを外してください。その後、露出した部分についている古いパッキンを取り出して、新しいパッキンと交換します。取り付ける際は、パッキンの向きに注意しましょう。
逆の手順で部品を組み立て直したら完了です。止水栓と元栓を開けて、水漏れが治ったかチェックください。
これでも水漏れする場合は、カートリッジの劣化が疑われます。レバーを外した時に出てくる出っ張りの部分です。
カートリッジは1つ約5,000円と高額なので、判断が難しい場合は、水道業者に問い合わせてみることをおすすめします。
次に、ハンドル混合水栓の修理方法を紹介します。ハンドル下からの水漏れしているときは、ケレップやスピンドルの劣化が原因です。ケレップやスピンドルの交換をすることで水漏れを解消しましょう。
最初に、ハンドルのカラーキャップの隙間に六角ドライバーを差し込んでキャップを取り出します。次に、ハンドル上部にあるネジをドライバーで緩め、ハンドルを取り出してください。
カバーナットと三角パッキンをそれぞれ取り出します。三角パッキンの下にあるスピンドルという丸い金具と、その下にあるケレップも外してください。新しいケレップとスピンドルを設置して逆の手順で元に戻します。スピンドルが硬いときは、レンチを使って外すようにしましょう。
自分で修理できない場合が修理業者へ依頼しよう
これまで、キッチンの水漏れ原因や自分で修理できる方法を紹介してきました。
しかし、自分で修理した方が早いと思っていざ水道を修理してみても、イマイチ原因が分からないこともあるかもしれません。修理に慣れていない人の場合、部品を締めすぎて過ぎてしまったり取り外す際に水道管を傷つけてしまう可能性も。
また、水道管の部品は多くのパーツで成り立っているため、作業中に無くしてしまうという恐れもあります。道具から揃えなければいけないという人もいるかもしれません。
自分で修理するのが心配だという人や、面倒だという人はプロにお願いしてください。
自分で治すよりも早く水道を修理してくれるはずです。
水道業者を選ぶ際には、まず水道指定工事店かどうかをチェックしてください。水道指定工事店は、水のトラブルが発生した場合に水道法に従って、適切に作業してくれます。認定されていない業者では扱えない工事でも施工することが可能です。
依頼する前には、必ず上下水道の指定を受けているかをチェックしてください。また、インターネット上の口コミを確認することも大切です。面と向かっては言えない不満や感謝の気持ちをネット上で伝える人は数多くいます。
特に参考になるのは、実名のレビューです。実名で、細かくレビューしてある情報をピックアップして検討してみてください。加えて、アグターサポートがあるかどうかも確かめておきましょう。
修理して調子が良くなったからと言っても、絶対壊れないという保証はありません。修理後に同じ部分が壊れることも考えられます。そのような時のためにも、アフターサポートがある業者を選んでおきましょう。
まとめ
水道の蛇口の種類や水漏れ箇所によって、修理方法は異なります。止水栓と元栓を閉めた上で、自分でできるところまで作業してください。しかし、水道の修理に不安を感じる人は、早い段階で水道業者に依頼することをおすすめします。
水道業者を選ぶ際には、水道指定工事店かどうか、アフターフォローがしっかりしているかをチェックしてください。