見逃さないで!井戸水の濁りが示すサインとその対策【水道職人:公式】
地域によっては、今も生活用水として井戸水を使用しているご家庭も少なくはありません。
井戸水は水道水とは異なり、自然の恵みを直接享受できるありがたい資源です。
しかし、そんな井戸水がある日突然濁っていると気づいたら、どうすればよいのか分からずに困ってしまいますよね。
昨日までは透明だったのに今朝は茶色っぽいと感じたり、白く濁っていて何かが混じっている気がすると感じたりした経験がある方もいらっしゃると思います。
こうした変化は、井戸やその周辺で異常が発生しているサインかもしれません。
今回は、井戸水の濁りが起こる原因やその対策、日頃からできる予防策についてご紹介します。
井戸水の濁りはなぜ起こるのか?
井戸水が濁る原因は、いくつかのパターンに分けられます。
濁りの「色」「質感」「におい」などを観察することで、原因をある程度絞り込むことができます。
【1】赤や茶色の濁り:鉄分・マンガンの影響
地下水に多く含まれる成分のひとつが「鉄分」や「マンガン」です。
これらの成分が水中で酸化すると、赤褐色や茶褐色の沈殿物が生じます。
これが水の色を濁らせ、洗濯物を赤茶色にしてしまうこともあるのです。
特に古い井戸や、長期間使っていなかった井戸で多く見られる現象です。
【2】白い濁り:空気・気泡による一時的なもの
水を汲んだときに白く濁っているように見えても、しばらく放置しておくと透明になることがあります。
これは水中に気泡が混じっていることが原因で起こる現象です。
この症状が見られたときは、井戸ポンプの故障や給水管から空気が混入していることが原因として挙げられます。
基本的には健康に問題はありませんが、ポンプのメンテナンスが必要なサインとも言えます。
この症状が見られた場合には、おおさか水道職人などの水道修理業者に相談しましょう。
【3】黒や灰色の濁り:土砂・有機物の混入
井戸内部の破損や、地震・大雨の影響で地中の土砂や枯れ葉などが入り込んでしまうと、水が黒っぽく濁ることがあります。
特に浅井戸(浅い位置に掘られた井戸)は、地表からの影響を受けやすく、このような濁りが発生しやすい傾向にあります。
【4】油臭や腐敗臭をともなう濁り:細菌汚染の可能性
井戸水から異臭がしたり、濁りとともにヌルつきがある場合は、細菌や微生物による汚染が疑われます。
放置すると健康被害を招く可能性もあり、早急な対応が必要です。
井戸水の調査が必要になるケースもあるため、不安を覚えた場合には「大阪市 環境局環境管理部環境管理課水環境保全グループ」などの最寄りの自治体に問い合わせた方がよいでしょう。
参考:地下水汚染┃大阪市
濁った井戸水は使っても大丈夫?
濁りの原因によっては、人体に直接悪影響を及ぼす場合もあります。
特に以下のようなケースでは、使用を控えるようにしましょう。
- 赤褐色や黒い濁りが取れない
- 水に異臭がある(鉄臭・腐敗臭など)
- 使用後に皮膚のかゆみや胃腸の不調が現れた
井戸水は水質検査を行わない限り、目に見えない有害物質や細菌の有無は判断できません。
一時的な濁りであっても、専門機関に相談してから使用可否を判断しましょう。
濁りへの対処法
井戸水の濁りが起きた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
井戸水の濁りへの対処法は、濁りの原因によって異なります。
鉄分・マンガンが原因の場合
専用の「除鉄・除マンガンフィルター」を設置することで、水中の成分を物理的に除去できます。
フィルターの種類によって処理能力が異なるため、事前に水質検査を行い、適切なタイプを選ぶことが重要です。
土砂や異物が混入している場合
井戸内部の泥や砂を取り除く浚渫(しゅんせつ)と呼ばれる作業や、水中ポンプ・ケーシングの点検・交換が必要です。
地震や大雨の直後は特に汚染が進みやすいため、定期的なメンテナンスが重要になります。
微生物・細菌汚染が疑われる場合
消毒作業として「次亜塩素酸ナトリウム(塩素)」を用いた井戸水の殺菌処理が行われます。
専門業者による作業が安全かつ確実です。
また、水質が回復した後も年1回以上の定期検査をおすすめします。
井戸ポンプの不具合がある場合
井戸ポンプの動作チェックや部品交換、配管の空気混入対策を行います。
井戸ポンプ内部に空気が入ると水が白く濁るだけではなく、揚水(ようすい)能力の低下や故障の原因にもなるため、放置は禁物です。
井戸水を安全に使い続けるための4つのポイント
井戸水を安全に使い続けるためには、日常的な管理や点検が大切です。
ポイント①年1回の水質検査
井戸水を飲料水として使用している場合は、年に1回以上の水質検査を受けることが推奨されています。
地域の保健所や民間の水質検査機関で実施可能です。
大阪府では、府のホームページで検査セットの項目と費用を詳細にご紹介しています。
水質検査を依頼する前に確認してみてください。
参考:水質検査┃大阪府
井戸ポンプや配管の点検
揚水ポンプは常に動いているため、部品の劣化や破損が起こりやすい場所です。
定期的に、おおさか水道職人などの水道修理業者に点検を依頼しましょう。
井戸周辺の清掃
井戸の周囲に落ち葉やゴミがたまっていると、雨水とともに異物が混入する原因となります。
周辺を清潔に保ち、マンホールやふたの破損もチェックしましょう。
特に落ち葉が多い秋や、大雨の後、台風の後などは丁寧な清掃が望ましいでしょう。
大雨や地震のあとは必ずチェック
集中豪雨や地震、台風などの自然災害のあとは、井戸の内部に異物が入り込んだり、地盤の変化で水質が悪化したりすることがあります。
使用前に水をしばらく流す、色やにおいを確認するといった安全確認を行いましょう。
井戸水のトラブルは水の専門家に相談を
井戸水のトラブルは、おおさか水道職人にお任せください!
井戸水の濁りトラブルは多い
井戸水の濁りは、自然がもたらす変化のひとつとも言えます。
しかし、そのまま使い続けることは健康リスクを伴うため、自己判断は禁物です。
少しでもいつもと違う異変を感じたら、すぐにおおさか水道職人にご相談ください。
おおさか水道職人では、井戸ポンプのメンテナンスや浄水フィルターの設置など、井戸水に関してのお悩み全般を承っております。
お客様が井戸水を、これからも安心・安全に使い続けられるよう、専門的なサポートを行って参ります。
井戸水を安心・安全に使い続けるための対応
井戸水の濁りは、身近な水トラブルのひとつです。
色やにおいの変化には必ず理由があり、その原因を知ることが、安全な井戸水利用への第一歩になります。
井戸水とともにある暮らしを続けるために、日頃からの点検や異常への迅速な対応を心がけることがおすすめです。
少しでも気になると思った場合には、おおさか水道職人にお気軽にご連絡くださいませ。