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知っておきたいネッククーラーの中身とは?冷却の仕組みと注意点【水道職人:公式】


暑い季節の熱中症対策や外出時の快適アイテムとして人気を集めているのが、ネッククーラー(アイスリング)です。
首元を冷やすことで効率よく体温を下げられるため、年々その需要は高まり続けています。
 
しかし、ネッククーラーを使用する上で見落とされがちなのが、中身への理解です。
とくに、ジェルタイプやPCMタイプのネッククーラーは、その中にどんな冷却材が入っているのか、使用者がよく知らないまま使用しているケースも少なくはありません。
 
中身を正しく理解することで、より安全に、より長く快適に使うことが可能になります。
 
今回は、ネッククーラーの中身の種類や役割、液漏れ時の対応、廃棄方法をご紹介します。
 

ネッククーラーの基本構造とは?


ネッククーラーとは、首に巻いたりかけたりして体温の上昇を抑えるための冷却アイテムです。
 
その構造は非常にシンプルで、表面の布や樹脂素材のカバーの内側に冷却材が封入されています。
この中身が冷やされた状態で身体に触れることで、熱を奪い、ひんやりとした感触を与えます。
 
ネッククーラーの種類は、大きく分けて3つに分けられます。
 

  • ジェルタイプ
  • PCM(相変化素材/そうへかそざい)タイプ
  • 電動(ペルチェ素子)タイプ

 
なお、電動タイプには、中身として冷却材は使われておりません。
 

ジェルタイプの中身とは?

ジェルタイプのネッククーラーは、冷却ジェルが中に詰められている構造です。
ジェルタイプは柔らかく、首元にフィットしやすいため装着感が良好です。
 
ジェルタイプの中身は、「水」や「防腐剤」など、複数の成分で構成されています。
 
【ジェルタイプの中身の主な成分】

  • 高吸水性ポリマー
  • 防腐剤
  • 増粘剤(ぞうねんざい) など

 
水を主成分としながら、増粘剤が配合され、液体が漏れにくくなる工夫がされています。
また、防腐剤によりカビや雑菌の繁殖を防ぎ、ある程度の保存性が保たれているでしょう。
 
ネッククーラーが破損して中身が漏れ出した場合、無害とは言い切れず、皮膚にかゆみやかぶれを引き起こすこともあり得ます。
とくにお子様や、敏感肌の方は注意が必要です。
 

PCMタイプの中身とは?

近年注目されているのがPCMタイプのネッククーラーです。
PCMとは「Phase Change Material(相変化素材/そうへんかそざい)」の略で、特定の温度で固体から液体、または液体から固体へと変化する性質を持つ素材です。
 
ネッククーラーに使われているPCMタイプの多くは、25℃や28℃前後で融解(ゆうかい)と凝固(ぎょうこ)を繰り返すように設計されています。
つまり、温度が高いと液体になり、温度が低いと固体に戻るのです。
 
PCMタイプの中身の素材は、製品によってさまざまです。
 
【PCMタイプの中身の主な成分】

  • パラフィン系潜熱蓄熱剤
  • パラフィン系炭化水素 など

 
PCMタイプは冷却される温度帯が広いため、高い人気を誇っています。
 

中身が漏れたときのリスク


ネッククーラーの中身が漏れた場合、肌荒れや誤飲などのリスクがあります。
 

  • 肌荒れやアレルギー反応

ジェルやPCMには化学成分が含まれており、肌に付着するとかゆみや赤みが出ることがあるため、注意が必要です。
 

  • 衣類や家具の汚れ

漏れた液体は布製品に浸み込みやすく、ニオイや染みの原因になります。
洗濯しても完全に落ちないこともあるでしょう。
 

  • お子様やペットの誤飲

甘い香りや透明な見た目から、誤って口にしてしまう可能性があります。
中身の成分によっては重篤な健康被害を引き起こす恐れもあるため、すぐに医療機関を受診する必要があります。
 

安全に使うためのポイント


ネッククーラーを安全に使うためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
 

  • 使う前に中身の状態をチェック

柔らかすぎる、破れそう、変なニオイがするなどの異常がある場合は、利用を控えましょう。
 

  • 使った後は表面を拭いてから冷蔵保存

濡れたまま放置するとカビやニオイの原因になります。
 

  • 冷やしすぎない

冷凍庫で凍らせる場合は、指定された時間を守ってください。
冷やしすぎは過冷却による破損の原因になります。
 

  • 異常を感じたらすぐに使用中止

皮膚のかゆみや、液体のニオイ、にじみなどを感じたらすぐに使うことを止めて処分しましょう。
 

ネッククーラーの廃棄方法


中身に冷却材を含むネッククーラーは、一般の可燃ごみや不燃ごみとして扱えない場合があります。
廃棄する際は、大阪府のお住まいの自治体に処理方法を確認しましょう。
 
【廃棄前に確認しておきたい項目】

  • 自治体の可燃ごみ・不燃ごみの分別基準を確認
  • ジェルや液体が漏れていないことを確認した上で密封して廃棄
  • 不安な場合は清掃センターや回収業者に相談

 
ネッククーラーの中身が水以外の場合、排水口に流すことは厳禁です。
排水口に流した場合、環境に影響を与える可能性や、排水口がつまる可能性があるため、適切に処分するようにしましょう。
 
ネッククーラーの中身を排水口に流したことによるつなりは、ご自分で対処することはできません。
万が一つまってしまった場合には、おおさか水道職人などの水道修理業者に相談するようにしてください。
 

安全性の高い製品を選ぶためのチェックポイント


ネッククーラーの中身の安全性は、製品選びに大きく影響します。
 
【購入前のチェックポイント】

  • 国内メーカー製であるか
  • 成分表示が明記されているか
  • PSEマークなど安全基準に準じているか
  • パッケージに使用方法や警告表示が記載されているか
  • レビューや口コミで液漏れの報告が少ないか

 
これらのポイントを踏まえて選ぶことで、長く安心して使えるネッククーラーに出合えます。
 

中身を知ることで安全と快適を両立


ネッククーラーは夏の必須アイテムとなりつつありますが、中身についてはご存じない方もいらっしゃると思います。
冷却効果をもたらす中身を正しく理解することは、健康被害の予防や長期使用につながる大切なポイントです。
 
ジェルタイプやPCMタイプなど、それぞれの冷却材には特徴と注意点があります。
使用前後の点検を怠らず、定期的な買い替えや保管にも気を配ることで、安全で快適な夏を過ごせるでしょう。
 
便利なアイテムだからこそ、しっかりとその構造や中身に目を向けて、上手に付き合っていきましょう。

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