人間と猫で一緒にトイレを使っても良い?猫がトイレを使うリスク【水道職人:公式】
2月22日(にゃん・にゃん・にゃん)は猫の日です。
この時期は街中に猫グッズやお菓子、猫キャラクターとのコラボ製品が溢れ、猫好きにとってはたまらない季節ですね。
近年では人々の生活に溶け込んでいる猫ちゃんですが、人間用のトイレを使うことで起こるトラブルはご存じですか?
かわいいからと猫ちゃんが人間用のトイレを使えるように教えてしまうと、つまりトラブルや溺れる危険などが発生するでしょう。
今回は、猫ちゃんが人間用のトイレを使うことで起こるリスクについてご紹介します。
目次
なぜ人間用のトイレを使っちゃだめなの?
SNSやYouTubeなどの動画配信サービスで、猫ちゃんが人間用のトイレを使用している映像を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
猫ちゃんは賢く、トイレトレーニングの際に人間用のトイレを利用することで、そこがトイレだと認識します。
人間用のトイレを自分のトイレだと認識した猫ちゃんは、トイレに行きたくなると人間用のトイレに行くようになるのです。
しかし、猫ちゃんが人間用のトイレを使用することはおすすめできません。
人間用のトイレは、人間だけが使用することを想定して造られています。
そのため、人間よりも軽い猫ちゃんの排泄物は、きちんと流れていかずにつまってしまう可能性があるのです。
また、人間用のトイレには常に封水がたまっています。
この封水は、トイレの排水管から悪臭や害虫が上がってくることを予防する働きがあり、なくすことはできません。
そして封水があることにより、猫ちゃんが溺れてしまうこともあるのです。
猫ちゃんが人間用のトイレを使ってくれれば、トイレ掃除する手間や、飛び散ったトイレ砂を掃除する手間が発生しません。
飼い主さんにとってはメリットばかりだと考える方もいらっしゃるでしょう。
ただし、人間用のトイレを使うことで発生するデメリットについても、知っておく必要があるのです。
人間用のトイレを使うことで起こるリスク
猫ちゃんが人間用のトイレを使うことで、トイレのつまりだけではなく、猫ちゃんの病気へつながるような大きなリスクも起こり得ます。
トイレが高い確率でつまる
繰り返しになりますが、人間用のトイレは、人間が使うことだけを想定して造られています。
そのため、人間の排泄物以外を流そうとすると、高い確率で流しきれずにつまってしまうのです。
人間の排泄物には重さがあるため、封水の中に沈み洗浄の水の勢いで排水管に流れていきます。
しかし、猫ちゃんの排泄物は軽く、封水の中や洗浄水の中に浮かんでしまい、トイレの中にある「せき」と呼ばれる部分を超えられないことがあるのです。
せきを超えられたとしても、「排水路」の中でもぷかぷかと浮かび、洗浄水の勢いにうまく乗れずに排水管の中に残ってしまうことがあります。
排水管の中に残った排泄物は、排水管の中で乾燥し、排水管にこびりついてしまいます。
その結果、排水管を狭くしてしまい、つまる原因となるのです。
また、排泄物の量が多い場合は、洗浄の際に排泄物同士がくっついて大きな塊となり、排水管を通れずにつまることもあります。
封水で溺れる可能性がある
人間用のトイレを使って猫ちゃんが排泄する場合、トイレの座面部分に4つの足を乗せて排泄します。
猫ちゃんの好みによって多少変わることがありますが、排泄するときは、前足と後ろ足を揃えて座るような姿勢で行うことがほとんどです。
そのため、人間用のトイレを使うときも、座面の一部に前足と後ろ足を乗せるでしょう。
この姿勢はバランスを崩しやすく、猫ちゃんが排泄しているときや、排泄後に移動する際、トイレに落ちてしまう危険があります。
なお、猫ちゃんには自分の排泄物に砂をかける習性があります。
これは人間用のトイレを使うときにも発揮されることがあり、トイレの中に体を入れて砂かけの動作をすることがあるのです。
この際に封水の中に落ちてしまうこともあるでしょう。
猫ちゃんがトイレに落ちると、封水で溺れてしまう可能性があります。
また、トイレの中は雑菌やカビが繁殖しており、どれだけ丁寧に掃除していても、衛生面で清潔とは言い難い環境です。
封水にも雑菌やカビが含まれています。
猫ちゃんの体にトイレの水が付着したり、口の中に水が入ることで、病気になる恐れもあるでしょう。
猫ちゃんが人間用のトイレを使うようになると、トイレのドアを常に解放した状態を維持したり、ペットドアを取り付けたりします。
この状態になると、猫ちゃんは常に自由に人間用トイレに行き来します。
その結果、トイレルームで遊んでいてトイレに落ちてしまうこともあるのです。
膀胱炎になる恐れも
人間と同様に、猫ちゃんも膀胱炎になります。
猫ちゃんの膀胱炎の原因はさまざまですが、ストレスで膀胱炎になることが多い傾向にあります。
人間用のトイレを猫ちゃんが使うようになると、飼い主さんがトイレを使っているとき、我慢しなければいけません。
この状態は猫ちゃんにとって、多大なストレスになる可能性があります。
猫ちゃんが膀胱炎になると、最悪の場合「尿道閉塞(にょうどうへいそく)」という命に関わる病に発展する恐れがあります。
また、膀胱炎は繰り返すと言われていることをご存じですか?
何度も排尿痛に苦しんだり、病院の通院や投薬をしたり、猫ちゃんにとっての苦行を膀胱炎のたびに繰り返すことは負担が大きいものです。
猫ちゃんがちゃんと排泄しているか、尿の量が少なくなったり多くなったりしていないか。
これらのチェックは、人間用のトイレを使っていてはできません。
猫ちゃんの排泄物の量や、排泄の回数、排泄の有無は健康のバロメーターです。
そして、猫ちゃんの健康を管理する義務が飼い主さんにはあります。
猫用のトイレは猫ちゃんのために考えられた設計
近年では、全自動のシステムトイレが普及しつつあります。
全自動のシステムトイレには清潔さを保つための機能が搭載されており、トイレ掃除の回数を減らせる製品があるでしょう。
また、トイレをするたびに連絡が入る物や、体重測定ができる物など、猫ちゃんの健康管理に役立つ機能を備えた製品もあります。
猫ちゃんに人間用トイレを使わせたい理由が、猫ちゃんのトイレ掃除にある場合、システムトイレの導入をご検討ください。
猫専用のトイレを使うことは、トイレのつまり対策になるだけではなく、猫ちゃんの健康のためにとても大事なことです。
万が一、猫ちゃんが人間用トイレを自主的に使ってつまってしまった場合は、おおさか水道職人にお任せください!
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