洗濯機周りで水漏れトラブルが生じた場合に、被害が大きくなりがちなのが、「給水用の蛇口から水漏れしている」というパターンです。トラブル発見が遅れてしまうと、階下のお部屋や床下に深刻なダメージを与えてしまう可能性もあるでしょう。洗濯機の給水蛇口の種類と共に、水漏れトラブルが発生しやすいタイプについて紹介するので、トラブル予防に役立ててみてください。

洗濯機の給水蛇口の種類とは？

洗濯機に給水するために、欠かせないのが蛇口です。多くの場合、洗濯機設置予定場所の壁面に、あらかじめ設置してあります。賃貸住宅においても戸建住宅においても、住人が洗濯機を運び込み、水栓蛇口に接続して使用するスタイルが一般的です。

とはいえ、洗濯機用の給水蛇口にも、さまざまな種類があることをご存知ですか？3つのタイプとそれぞれの特徴をまとめます。

・万能ホーム水栓
ごく一般的な水栓が、万能ホーム水栓です。ひねって回すタイプのハンドルに、シンプルな吐水口が設置されています。洗濯機周りだけではなく、「学校の水飲み場」や「屋外の手洗い場」などで、見かける機会も多いのではないでしょうか。万能ホーム水栓の場合、水栓側に、洗濯機の給水ホースを取り付けるための部品はありません。給水ホースにセットになっている四つネジニップルで固定する方式です。

・洗濯機用ワンタッチ水栓
万能ホーム水栓の吐水口の途中に、カバーのようなものが設置してある水栓です。水栓の先端は少しへこんでいて、ここに洗濯機の給水ホースをはめ込むことで、わざわざネジ締めしなくても、ワンタッチで装着できる仕組みになっています。

途中に設置されているカバーは、給水ホースに付けられているフックを引っ掛けて使うため。このフックがあることで、ホースが引っ張られても簡単には抜けない仕組みになっています。

・洗濯機用ストッパー付水栓
吐水口の途中から、プラスチック製の部品になっているのがストッパー付水栓の特徴です。この部品は、なんらかの理由で給水ホースが外れてしまったときも、自動で水の流れをストップさせるためのもの。水栓の蛇口が開いたままでも、ホースが抜けた段階で、水も止まります。

新築物件では、このタイプの水洗が設置されているケースがほとんどです。ハンドル部分が、従来型のくるくると回すタイプではない、より手軽に操作できる水栓コンセント式も人気を集めています。

水漏れが起きやすいのは「万能ホーム水栓」

3つの種類の中で、水漏れトラブルが発生しやすいのは「万能ホーム水栓」です。万能ホーム水栓の場合、4つのネジをバランスよく締めて、給水ホースをしっかりと固定する必要があります。この接続部分で、水漏れトラブルが発生しやすいので注意してください。

固定用のネジが緩めば、ホースと水栓の間に隙間が生じてしまいます。水が漏れだすようになれば、その勢いによって、徐々に隙間は大きくなってしまうでしょう。またネジがしっかりと締めつけられている場合でも、パッキン劣化による水漏れの可能性があります。

パッキンは経年劣化する消耗品ですが、いったん洗濯機の設置が終われば、四つネジニップル内の部品を意識する機会はほとんどありません。洗濯機の寿命が長いと、パッキンの方が先に寿命を迎え、水漏れトラブルの原因になってしまう可能性があります。

また引越しで洗濯機を移動させる場合、新居では新しい四つネジニップルを用意するのがおすすめです。パッキン劣化の可能性があるだけではなく、長年の使用で付いた独特のへこみが、新居の環境にマッチしない可能性があるためです。

しっかりと締めたつもりでも、パッキンのへこみによって隙間が生まれ、そこから水漏れするリスクがあります。四つネジニップルは、数百円から1,000円程度で新品を購入できますから、あらかじめ用意しておきましょう。

万能ホーム水栓はストッパー付水栓に交換できる？

水漏れリスクの高い万能ホーム水栓は、安心・安全のストッパー付き水栓に交換可能です。自分で部品を用意して、交換することも可能。この場合、止水栓や元栓を閉めた上で作業しましょう。

既存の水栓をモンキーレンチで取り外したら、新しい水栓をセット。ナットを締めて固定すればOKです。とはいえ、水回りの修理・交換には、水漏れトラブルも付き物です。より確実に作業したい場合は、水回りの修理業者に依頼すると良いでしょう。自分で部品を用意する手間もありませんし、好みや要望を伝えれば、それに沿って対処してもらえます。

「すでに新しい水栓を購入したものの、取り付ける自信がない…」という場合も、一度相談してみましょう。すでに所有している部品の、取り付け工事のみに対応してくれる業者も、決して少なくありません。洗濯機周りの水漏れ被害を少なくするために、やっておいて損はない交換作業です。ぜひ前向きに検討してみてください。

洗濯機まわりの水漏れ予防も万全にしよう

水漏れが発生すると、後始末が大変です。自宅を守るためにも、また階下のお宅から損害賠償請求されないためにも、「できるだけ水漏れしない環境」を整えておきましょう。洗濯機の給水用の水栓についても、自宅でどのタイプが使われているのか、ぜひチェックしてみてください。

おおさか水道職人では、水回りの修理・交換に幅広く対応しています。洗濯機周辺の水漏れでお困りの際にも、お気軽にご相談ください。大東市や和泉市、箕面市、岸和田市、羽曳野市、大東市に柏原市など、大阪府内のトラブルは、私どもが解決いたします。