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水のコラム

給湯器の交換か修理?ケース別の対処法を解説


キッチンやバスルームからお湯が出ない時には、給湯器の不具合が疑われます。

そんな時には、給湯器をなんとか直したいと考えるのではないでしょうか。
もちろん、修理で済むこともありますが、交換しなければならないこともあるでしょう。

この記事では、それぞれの見分け方や費用についても紹介します。急なトラブルの際に役立ててください。

給湯器の修理が必要なケース

給湯器にどのような症状が起こった場合、修理や交換が必要になるのでしょうか。

5つのケースを紹介します。

温度が安定しない
お湯は出るものの、温度が適温まで上がらないこともあります。

使い始めに冷たい水が出るのは、配管内に溜まった水が出るためです。キッチンやバスルームなど、複数の場所で水やお湯を使用している場合、水圧の変化によって温度が不安定になることも。

不安定な温度が続く場合には、性能の高い給湯器へ交換することをおすすめします。

水は出るがお湯は出ない
お湯を出した時に、ぬるかったり温まっていないときには、給湯器の故障が考えられます。

まずはガスの元栓が開いているか、ガスメーターが動いているかを確かめてください。ガスの元栓が閉まっていてガスメーターが動いていないのであれば、ガスメーターが遮断されているということも考えられます。

この場合は、ガスメーターの復帰ボタンを押すことで、改善可能です。ガスに問題がない場合は、給湯器の故障が考えられます。

追い焚き機能が使えない
追い焚き故障原因、給湯器以外にもいくつかあります。

たとえば、浴槽の循環アダプターがしっかり装着されていないことだったり、フィルターの詰まりだったりが原因となることも。

しかし、そもそも蛇口からお湯が出ない時には、給湯器が原因です。この場合は、給湯器自体の修理が必要になります。

給湯器を8年以上使っている
給湯器の寿命は約10年です。

使用方法や設置場所によって耐用年数は異なりますが、約8年使用した頃には、トラブルを起こしやすくなっています。また、8年を超えた給湯器は修理よりも交換をおすすめします。

修理したとしてもまた別のパーツが故障する可能性があるでしょう。

給湯器から異臭がする
通常、お湯を使用している時には、ガスの臭いがするものです。

しかし、その臭いが強すぎると、給湯器が故障しているのかもしれません。ガス臭がする場合は、給湯器に何らかのトラブルが起きている可能性も。

爆発や火災の危険もあるため、すぐに給湯器の電源を切ってガス栓を閉じましょう。業者に依頼して、早めに給湯器を修理してもらってください。

交換しなくてもいい?修理だけで使えるケース

「給湯器の交換は費用がかかるから、できるだけ修理で済ませたい」という方も多いのではないでしょうか。

しかし、具体的にどのような時に修理のみを依頼できるのでしょうか。ここでは、修理だけで使える3つのケースを紹介します。

使用年数が7年以下
修理だけで給湯器を使う場合、使用年数が新しい給湯器であることが多いでしょう。

前に取り上げたように、8年以上使用している給湯器は、修理をしても別の時に不具合が見つかる可能性があります。

それと比較して、まだ使用年数がそれほど経っていない給湯器の場合は、比較的簡単に修理が終わるでしょう。使用年数が7年以下である場合は、修理だけでカバーできます。

それ以上の年数を超えている給湯器は、交換も検討した方がいいかもしれません。

リモコンにエラーコードが表示される
給湯器に不具合が起きると、給湯器のリモコンに見慣れない数字が表示されることがあります。

これらエラーコードの番号をチェックするなら、どのようなトラブルが生じていて、どう対処すればいいのかが分かるはず。給湯器に内蔵されている温度センサーという部品に不具合があるときには、部品を交換だけで済むでしょう。

ただし、これらのコードはメーカーごとに違いがあります。まずは、取扱説明書で表示されたエラーコードにどんな意味があるかチェックして、対処してください。

配管からの水漏れ
配管から水漏れしている場合は、配管の劣化が原因と考えられます。

本体をチェックして、給湯器本体には問題がないことが分かった時には、配管の交換だけで済むでしょう。

給湯器の修理か交換?どちらがいい?

給湯器を修理するか、それとも交換するか迷うこともあるかもしれません。

そんな時に役立てたい判断基準を紹介します。まずは、給湯器の耐用年数です。
どのメーカーの給湯器でも寿命は変わらず10年です。

設置してから8年以上経っている給湯器の場合は、迷わず交換してください。
「全て買い換えると金額が大きくなるのでは」と不安になるかもしれませんが、トラブルが起きる度に修理してもらう場合には、金額が大きくなってしまうことも。また、ガス漏れなどの大きな事故を予防できるでしょう。

次に、給湯器のメーカー保証期間内かどうかを検討することです。給湯器を購入して数年程度で故障してしまった場合は、保証期間内かをチェックしてください。給湯器は、大抵1〜2年の保証期間が付いています。その期間内であれば無料または安く修理してもらえるので、修理の方がおすすめです。

それでも迷った時には、信頼できる業者に一度どちらがいいのか相談してみると良いでしょう。

給湯器の修理や交換にかかる費用

給湯器の修理や交換には、どれだけの費用がかかるのでしょうか。

まず、修理の場合は、出張費・技術費・部品代という3つで構成されています。

出張費は約2,000〜3,000円、技術費は約3,000〜30,000円、部品代は1,000〜30,000円、全て合わせて2,000〜63,000円ほどの金額です。故障箇所によっても金額は変わるため、価格も幅広くなります。

修理ができない場合でも、技術者の出張費用は必要。そのため、最低でも2,000円はかかります。
技術料や部品代は、給湯器の故障部分によっても変わります。

バーナーの劣化など燃焼系に何らかの不具合がある場合は、20,000〜30,000円ほどの費用が必要です。通水量を計測する水量センサーなど水制御形の不具合があったときは10,000〜25,000円ほど、リモコンの不具合には15,000〜40,000円ほどの費用がかかるでしょう。

さらに、立ち消え安全装置など安全装置系の不具合には10,000〜18,000円ほど、基礎故障など電装系の不具合には、5,000〜45,000円ほどの修理費用が必要です。

給湯器の機種や号数、修理業者によっても費用は異なります。修理する際は、事前に幾らかかるのかをチェックしておきましょう。

一方、給湯器を交換する際の費用も幅広く、その金額は6万円台〜20万円台です。一般的なガス給湯器であれば、工事費込みで50,000円のものも。高機能商品であれば、100,000〜200,000円ほどです。

これほどまでに価格が違うのは、機能とタイプ、号数、設置場所が異なるため。業者によっても違うので、ホームページ等でチェックしておくことをおすすめします。

まとめ

給湯器の温度が安定しない、お湯が出ない時には給湯器が故障しているのかもしれません。
10年近く使用している給湯器は、修理よりも交換がおすすめです。思い切って交換してみましょう。

しかし、使用期間が7年以下なら、そこまで経年劣化していないことも。部分的な修理で済むことが多いでしょう。

また、メーカー保証期間内なら、修理の方が断然お得です。給湯器の不具合があったときには、まず保証期間内かどうかをチェックしてみてください。

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