おおさか水道職人

トイレ

急いで対処したいトイレの詰まり、便器の修理や交換は必要？

2021.02.05

家族みんなが、毎日使うトイレ。詰まりなどのトラブルは一刻も早く解消したいところです。
トイレが詰まった原因にもよりますが、場合によっては、トイレ詰まりは便器そのものの修理や交換をすることなく、自宅で対処することも可能なトラブルです。プロの水道修理業者へ修理を依頼した方がいいケースも含め、トイレ詰まりの原因や対処方法をまとめました。

1 トイレが詰まる原因は何か
2 何が詰まっているかで対処法も変わる
3 便器の修理や交換は必要？
4 急いで対処したいときには水道修理業者へ連絡を

トイレが詰まる原因は何か

トイレが詰まる原因は本当にさまざまです。たとえば、普通に使っているつもりでも詰まってしまったというケースもあります。

その場合は、トイレットペーパーを大量に流したことが詰まりの原因になっていることが多いです。トイレットペーパーはもちろんトイレに流してもいいものなのですが、何らかの理由で一度に大量に流すと水に溶けきれず、排水管に詰まってしまうことがあります。特に、節水しようとして少量の水で流すようにしているときなどは流す力が弱まっているため、トイレットペーパーであっても詰まりやすくなっています。

溶けにくい物、さまざまな異物を落とした・流してしまったということもよくありますよね。アクセサリーやペン、メガネなど、手につけているものが何かのはずみに外れてしまったり、ポケットの中から滑り落ちてしまったり…わざとではなくても、うっかり落としてしまうことは案外多いものです。

こうした異物はすぐに拾うことができれば問題ないのですが、奥の方まで流れていってしまった場合排水管に引っかかり、流れを悪くする原因となってしまいます。小さな異物であれば、すぐに不具合は起きないかもしれませんが、後々詰まりの原因となることもあります。

また、問題なく流れるだろうと考えている方も多いのがペットの糞です。実はペットの糞は人間の排泄物とは違い、水に溶けにくいことが多いです。自分のからだを舐めて、毛づくろいをするため体毛も多く含まれていてトイレには流れにくく、詰まりの原因にもなります。

油分が含まれる食べ残しや、嘔吐物を流したことによってトイレが詰まることもあります。油は水には溶けないため、油分を含むものを流すと便器に付着し、水が流れにくくなってしまいます。油分を含む食べ残しや嘔吐物は基本的にトイレに流すべきではありませんが、トイレに向かって戻してしまったときには、何度か水を流し油分が付着するのを防ぎましょう。
その他、異物を落とした・流したということがなくても、タンクに何らかのトラブルが起きてトイレが詰まることもあります。このように、トイレの詰まりとひとくちに言っても、その原因は実にさまざまなのです。

何が詰まっているかで対処法も変わる

トイレの詰まりはさまざまな原因によって引き起こされますが、原因が違えば当然対処法も変わります。何らかの異物が詰まってしまったという理由に限定しても、どんな物が詰まっているのかで対処する方法は違います。

・トイレットペーパーなど水に溶ける物が詰まっている場合
トイレットペーパーやトイレに流せるタイプの紙類が詰まりの原因と思われる場合、ぬるま湯を流すことで簡単に解決することがあります。水に溶ける紙類は特にお湯に溶けやすい性質があるため、ぬるま湯を流ししばらく時間を置くことでちゃんと溶け、排水管を流れていってくれるのです。

ここで注意したいのは、熱湯ではなくぬるま湯を流すということです。便器は陶器でできているので、熱湯を流すと傷んでしまい、場合によってはひび割れてしまうこともあります。温度としては40度から60度程度を目安とした温めのお湯を流すようにしましょう。

・ラバーカップ（スッポン）
ラバーカップも、トイレの詰まりを解消するのに役立ちます。便器の排水口のところにカップを当て、真空状態をつくって圧力をかけることでトイレを詰まらせている原因の物を取り出すという仕組みです。トイレ詰まりの際に使う道具として知名度の高いラバーカップですが、実はラバーカップの使用にも注意が必要です。圧力をかけてトイレを詰まらせている物を取り出す道具なので、硬く水に溶けない固形物が詰まっている場合、排水管や便器を傷つけてしまう可能性があるのです。何が詰まっているのかわからない場合には無理に使わない方が良いかもしれません。

その他にも、真空ポンプやワイヤーブラシなどを使って異物を取り除くという方法があります。異物がまださほど奥の方まで流れていない場合には、手首から腕あたりまで覆える長いゴム手袋をつけて直接手を入れ異物を取り出す、という方法が一番確実です。