排水口の油詰まりに悩んでいる人必見!効果的に油汚れを溶かす方法
排水口に油や食べカスが詰まると、水の流れが悪くなり、イヤな臭いが発生するなど、排水口の詰まりで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
特にキッチンは、毎日の調理や洗い物で、油汚れがたまりやすく、排水口の詰まりが起こりやすい場所のひとつです。
この記事では、市販のパイプクリーナーや、身近にある重曹と酢(クエン酸)を使った方法など、効果的に油汚れを溶かす方法を紹介します。
自分でもできる方法で、排水口の詰まりや不快な臭いを解消し、快適な生活環境を手に入れましょう。
排水口の油汚れを効果的に溶かす方法
排水口の油汚れは、日常的な調理や洗浄でついてしまうもので、詰まりや臭いの原因になります。しかし、正しい方法で対処すれば、簡単に解消することができる場合もあります。
ここでは、市販のパイプクリーナーを使う方法、重曹と酢(クエン酸)を使う方法、そして油汚れに強いパイプクリーナーはどれかを紹介します。
市販のパイプクリーナーを使う
キッチンの排水口の油汚れを効果的に溶かすには、市販されているパイプクリーナーを使うのが最も簡単な方法です。パイプクリーナーには、液体と粉末の2種類があります。どちらも使い方は簡単です。
1.排水口のフタやトラップなどの部品を外し、パイプクリーナーを排水管に直接入れます。
2.各パイプクリーナーの説明書に従って、一定の時間放置します。
3.パイプクリーナーを洗い流します。
手順は簡単ですが洗浄効果が高い分、取り扱いには注意が必要です。場合によっては、手袋やマスクの着用をおすすめします。
重曹と酢(クエン酸)を使う
重曹と酢(クエン酸)を使った洗浄方法は、洗剤に比べて環境にやさしいため、自然派志向の人に人気がある方法です。
やり方はパイプクリーナーとほぼ同じで、簡単にできます。分量は、重曹2に対して、酢(クエン酸)1の割合で用意します。
1.排水口のフタやトラップなどの部品を外し、重曹を排水口に振りかけます。
2.次に酢を少しずつかけていきます。
酢をかけると、すぐにプクプクと発泡しはじめます。
3.発泡しはじめたら、そのまま30分~1時間ほど放置。
4.お湯で流して完了です。
最後に流すお湯は、熱湯ではなく、40~50℃くらいのお湯を使ってください。熱湯を流すと排水管を傷める原因になるので、注意しましょう。
アルカリ性の重曹とで、酸性の酢(クエン酸)の相乗効果で汚れを溶かすことができます。ただし、酢(クエン酸)を使う場合は、アルミ製品との併用は避けるようにしてください。
油汚れに強いパイプクリーナーはどれ?
一言でパイプクリーナーと言っても、多くの種類が販売されており、いったいどれが油汚れに強いパイプクリーナーなのか、店頭で迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
ここでは、油汚れに力を発揮する効果的なパイプクリーナーの選び方を解説します。キッチンの排水口の油詰まりを効果的に取り除くためには、水酸化ナトリウムが入っている製品がおすすめです。
アルカリ性成分の水酸化ナトリウムは、キッチンの油汚れのほか、洗面台やお風呂の皮脂汚れも効果的に取り除いてくれます。
また、水酸化ナトリウムがどれくらい含まれているのか、濃度によっても溶かす力が変わってきます。
排水口の詰まりを解消したい時には、水酸化ナトリウムの濃度が1%以上の強力なタイプのパイプクリーナーがおすすめです。
日常的なお手入れの際に、排水口のヌメリやいやなニオイを解消したいという程度であれば、1%以下の水酸化ナトリウム濃度でも十分に効果を発揮します。
強力タイプのパイプクリーナーの使用時には、注意書きをよく読み、必要に応じてゴム手袋やマスクの着用をして使用してください。
油詰まりが溶けない場合に試したい解消方法
パイプクリーナーや重曹を試してみたけれど、油詰まりが解消されないという場合には、ラバーカップや真空式パイプクリーナーなどを使った方法を試してみてください。
ラバーカップや真空式パイプクリーナーを使う
ラバーカップはトイレのつまりを解消するために、よく使われますが、キッチンや洗面所のつまりの解消にも活躍します。
また、ラバーカップと仕組みは同じですが、吸引力が強い真空式パイプクリーナーも詰まり解消にはおすすめのグッズです。
1.シンクにラバーカップや、真空式パイプクリーナーの先端のカップが水をかぶるくらいの水をためます。
2.ラバーカップの場合
カップを排水口を覆うように押し当ててゆっくり押し込み、その後一気に引き抜きます。
3.真空式パイプクリーナーの場合
ハンドルを押した状態で、真空式パイプクリーナーのカップを、排水口を覆うように押し当て、その後一気にハンドルを引きます。
1回でつまりが取れない場合は、同じ作業を繰り返します。小さめのラバーカップを、キッチンや洗面所用に置いておくと便利ですよ。
また、真空式パイプクリーナーは、吸引力は強くても作業はとても簡単で力も必要ないため、女性でもラクに扱えます。
価格も1,000円台から購入できて手軽に使えるので、つまりやすい場合は1つあると便利です。
ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシは、細長いワイヤーの先にブラシがついているパイプ清掃用の道具で、ホームセンターなどでも購入できます。
排水口から先端のブラシを挿入し、ゆっくりと進め、回転させたりしながらパイプの内側の汚れをこすり取ります。
複雑にカーブしている排水管内部の清掃もできる上、排水管の途中に引っかかっている物も取り除くことができるので、とても便利です。
タオルとお湯を使う
特別な道具を使わずに、簡単にできる方法です。油は温まると溶けるという性質を利用します。
1.まず排水口のトラップなどの部品を外します。
2.排水口を水が流れないように、タオルでふさぎます。
タオルを流してしまわないように注意してください。
3.シンクに50℃~60℃くらいのお湯を張ります。
排水管を傷める原因になるので、絶対に熱湯は使わないでください。
4.お湯がたまったら、排水口をふさいでいるタオルを引き抜いて、シンクのお湯を
一気に流します。
温かいお湯を使うことで、油汚れもやわらかく、落ちやすくなり、お湯を一気に流すことで油汚れを押し流します。簡単ですが、排水管の油汚れ防止にも効果的な方法です。
排水口の油詰まりが取れない場合は業者に依頼
自分でいろいろ試してみたけれど、詰まりが解消されない。排水口の掃除をしても流れが悪いままで、たびたび詰まる。パイプクリーナーを使ったけれど、効果がなかったという場合には、業者に相談しましょう。
排水口の奥の方や、異物の詰まりなど、自分では取り除けない詰まりもあります。状況が悪化する前に、無理をせずプロに相談しましょう。
できるだけ油詰まりを予防するには
日頃からこまめにお手入れをするだけで、排水口の油詰まりは予防できます。ここでは、毎日自分でもできる排水口の詰まりを予防する方法を紹介します。
油は流さない
キッチンの排水口が詰まる一番の原因は、油汚れです。フライパンなど調理に使った器具や、食器をシンクで洗うので、調理器具などについていた油が洗剤や水と一緒に流れていきます。
流された油が冷えて固まり、排水管の内側に汚れとして残ります。この過程が毎日繰り返され、油汚れが何層にも重なって頑固な油汚れになります。
できる限り油を流さないようにすることで、排水管の詰まりを予防できます。揚げ物などに使った油を捨てる時には、油が冷めてから、新聞紙などに吸わせて燃えるゴミとして捨てるか、市販の油凝固剤を使用して捨てます。
また、使った調理器具や食器の油は、キッチンペーパーなどで拭き取ってから洗うようにしましょう。
洗い物の後にお湯を流す
洗い物が全て終わったら、最後に50℃〜60℃くらいのお湯を流します。油汚れは時間がたって固まってしまうと、取れにくくなりますが、洗い物が終わってすぐであれば、お湯で洗い流せます。
この時、熱湯は使わないでください。熱湯は排水管を傷める原因となります。
まとめ
油汚れが原因で起こる様々なトラブルを防ぎ、快適な生活を送るために、排水口のメンテナンスは欠かせません。日々の家事で、少しだけ手間を増やすことで油詰まりの予防ができます。
とはいえ、どんなに気をつけてもトラブルが起きることがあります。自分で対処できそうにない場合は、業者に依頼することが一番安心で確実な方法です。