お急ぎの方はこちら

水のコラム

バリウムがトイレに流れないのはなぜ?原因や解決方法を解説!

健康診断や病院での検査で、バリウムを飲むことはありませんか。自宅に帰宅してから出しておかないと、お腹のなかで固まってしまい大変なことになります。しかし、出せたとしても流れていかないトラブルも起こり得るのです。
ここでは、流れていかない原因や解消法をご紹介していきます。飲むのも出すのも辛いのですが、スムーズに流れていくような予防法もあるのです。この件も合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

バリウムがトイレに流れない原因

まずは、バリウムがトイレで流れずに便器内に残ってしまう原因を確認しておきましょう。
以下の主な5つの原因を、順に解説します。

バリウムがトイレに流れない原因

  • 原因①固形化する性質があるため
  • 原因②水に溶けにくいため
  • 原因③粘性が強いため
  • 原因④水よりも重いため
  • 原因⑤水の流す勢いが弱いため

原因①固形化する性質があるため

バリウムは、時間が経つにつれて水分を失い、固まりやすい性質を持っています。
このため便として排泄されたあと、トイレで流れにくくなることがあります。

バリウムの主成分は、アルカリ土類金属の一種である“重晶石(じゅうしょうせき)”という鉱物です。
もともと水に溶けにくい性質を持つ重晶石を粉末状にし、水や添加物と混ぜて作られているため、体内に入ったあとは時間が経つにつれて水分が抜け、徐々に硬くなっていきます。

こうして硬化が進んだバリウムは、排泄後もうまく流れずに便器内にとどまってしまうのです。

原因②水に溶けにくいため

前述の通り、バリウムの主成分である重晶石は水に溶けにくく、それが原因となりトイレで流れない場合があります。

飲んだバリウムは体内で水分を吸収せず、強い粘性を保ったまま排泄されるため、水を流しても便器の底や側面に残ってしまいます。
放置すると便器内でさらに硬くなり、トイレのつまりにつながることも少なくありません。

原因③粘性が強いため

検査用のバリウムを実際に飲んだ際、「思ったよりもドロッとしている」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この強い粘性も、バリウムがトイレでうまく流れない原因です。

バリウムには、検査のときに液体が胃の内側に均一に張り付くようにするために、増粘剤という粘り気の強い成分が加えられています。
その強い粘性の影響で、排泄後に便器にこびり付きやすく、通常の水流では流れにくいことがあります。

原因④水よりも重いため

バリウムが水より重いことも、トイレで流れにくくなる原因の一つです。
これにより、便器の底に沈んだり側面にこびり付いたりすることがあります。

またバリウムの重さは、体内での移動速度にも影響します。
水や食べ物と比べると腸内を進むスピードが遅く、早い方でも排泄までに数時間、遅い場合は10時間以上かかる方もいらっしゃるほどです。
体内にとどまる時間が長くなるほど固形化が進み、硬く重いかたまりとなるため、排泄後トイレで流れにくくなります。

原因⑤水の流す勢いが弱いため

近年では、環境保護の観点から、水の使用量を抑えた節水型のトイレが一般家庭でも広く普及しています。
こうしたトイレは、最小限の水量で効率よく排水できるよう設計されているものの、その構造によってバリウムをトイレで流す際に支障をきたすことがあります。

節水型トイレは水の使用量を抑える分、水流の勢いも比較的弱めです。
通常の排泄物を流すには問題ないものの、バリウムのように粘度が高く、重いものを流すには十分な水圧が得られません。
その結果、便器内にバリウムが残ったり、流れにくくなったりすることがあるのです。

トイレで流れなくなったバリウムの解消法

ここからは、便器に付着したバリウムを除去する方法を紹介します。
汚れの程度に合わせて、以下の方法を試してみてください。

トイレで流れなくなったバリウムの解消法

  • 解消法①割りばしで取る
  • 解消法②ブラシで擦る
  • 解消法③40~50℃のお湯をかける
  • 解消法④酸性成分の洗浄剤を使用する
  • 解消法⑤大量の水を流す
  • 解消法⑥ラバーカップを使用する
  • 解消法⑦自然に流れるのを待つ

解消法①割りばしで取る

便器の中にバリウムのかたまりが見える場合は、割りばしを使用すれば簡単に除去できます。
具体的な手順は、以下のようになります。

手順

  • 手順①割りばしとビニール袋を準備する
  • 手順②バリウムを割りばしでほぐしながら除去する
  • 手順③除去したバリウムをビニール袋に入れて廃棄する
  • 手順④こびり付いたバリウムをブラシやスポンジで落とす

割りばしを使用する際は、便器の内側を傷付けないように、バリウムを少しずつほぐしながら除去しましょう。
除去したバリウムは、そのままトイレに流すことも可能ですが、排水管への付着を避けるため、ビニール袋に入れて廃棄するのがおすすめです。
仕上げに、便器内に残った細かな汚れをブラシやスポンジで優しく落として、掃除が完了です。

解消法②ブラシで擦る

少量のバリウムが便器内に残ってしまったときは、以下の手順を参考に、トイレ掃除用のブラシを使用して除去しましょう。

手順

  • 手順①トイレ掃除用のブラシを準備する
  • 手順②バリウムがこびり付いている部分を軽く擦る
  • 手順③バリウムをある程度除去できたらトイレの水を流す

この方法を試す場合は、毛先の硬いブラシや金属製のたわしを使用するのは避けてください。
便器を傷付けてしまい、そこに汚れや雑菌が溜まりやすくなります。
ブラシはトイレ掃除専用のもの、あるいは毛先がやわらかいものを選び、強く擦り過ぎないようにするのがコツです。

解消法③40~50℃のお湯をかける

割りばしやブラシで除去できなかった頑固なバリウムの汚れには、お湯を使用した方法を試してみてください。

手順

  • 手順①40~50℃のお湯を準備する
  • 手順②便器に付着したバリウムにお湯をかける
  • 手順③バリウムをブラシやスポンジで軽く擦る
  • 手順④落ちない場合は①~③を繰り返し行う

まず、準備したお湯をバリウムが付着している部分にゆっくりとかけていきます。
このときトイレの水が白く濁ってきたら、バリウムが溶け始めているサインです。
ある程度やわらかくなったら、ブラシやスポンジで優しく擦り落とします。

なお、使用するお湯の温度は40~50℃程度を目安にしましょう。
熱湯を直接流し込むと、便器や排水管が破損するおそれがあります。

解消法④酸性成分の洗浄剤を使用する

目に見える固形物や汚れは解消できたものの、水だけが白く濁っている場合には洗浄剤を使用しましょう。
トイレ用の洗浄剤には、塩素系漂白剤や酸性洗剤、中性洗剤の3種類が代表的ですが、バリウムを落としたいときには酸性洗剤を使います。
いちどにかけると便器の中に流れ込んでしまうため、白く濁っている部分に少しずつかけていくのがポイントです。洗浄剤をかけたあとは、ブラシで軽くこすっておきましょう。安上がりな方法なので試してみてはいかがでしょうか。

解消法⑤大量の水を流す

トイレで流れなかったバリウムは、大量の水を流すことで除去できる場合もあります。

一度レバーを回しただけではバリウムが落ちきらない場合、数回に分けて水を流すか、洗面器やバケツを使用して大量の水を一気に流し込んでみましょう。
水の勢いで、便器の底や内側に残ったバリウムを除去できます。

解消法⑥ラバーカップを使用する

便器内にバリウムが見当たらないのに水の流れが悪い、あるいは排水時に異音がする場合は、排水管の奥でバリウムがつまっている可能性があります。
そのようなときはラバーカップを使用して、つまりを解消しましょう。

ラバーカップは、便器の排水口にカップ部分を密着させ、押してから引く動作を繰り返すことで、排水管内に圧力をかけてトイレのつまりを解消する道具です。
バリウムがある程度やわらかくなっている状態ならラバーカップの使用により、水がスムーズに流れるようになります。

使用する際のコツは、ゆっくりと押して真空状態を作り、一気に引くことです。
この動作を数回繰り返しても改善がみられない場合は、無理をせず、水道修理業者に依頼するのがおすすめです。
無理に圧力をかけつづけると、逆流や排水管の破損など、さらなるトラブルにつながります。

解消法⑦自然に流れるのを待つ

排泄したバリウムがそれほど頑固な汚れでなく、便器に付着していても気にならない程度の場合は、自然に流れるのを待つ方法もあります。
放置することでトイレがつまる緊急性がなければ、この方法でも問題ありません。

バリウムが便器内の水によって少しずつやわらかくなり、自然に流れるまでの期間は10〜14日程度といわれています。
ただし、それ以上の期間放置すると、バリウムが硬くなり、取れにくくなる可能性があるため定期的に状態を確認することが大切です。

生活スタイルにもよりますが、一人暮らしの場合や同居する家族が気にしない場合は、自然に解消されるのを待ってみてもよいでしょう。

トイレのバリウムを除去する際の注意点

便器に付着したバリウムを無理に落とそうとすると、便器を傷付けたり、排水管を傷めたりしてしまうおそれがあります。
ここからは、安全かつ効果的にバリウムを除去するための注意点をお伝えします。

トイレのバリウムを除去する際の注意点

  • 注意点①熱湯を使用しない
  • 注意点②洗浄剤は用法用量を守り使用する
  • 注意点③便器を傷付ける作業は避ける

注意点①熱湯を使用しない

便器に付着したバリウムを落とすために、熱湯を使用するのは控えましょう。

陶器製の便器に熱湯を注ぐと、温度差による急激な膨張でひび割れや破損を引き起こすことがあります。
また、高温により排水管が破損する可能性もゼロではありません。
便器や排水管が破損すると、水漏れのトラブルにつながるほか、修理や交換に高額な費用がかかります。

こうした事態を避けるために、便器を掃除するときは40~50℃程度のお湯を使用するのがポイントです。
熱湯でなくてもバリウムは十分にやわらかくなるので、便器や排水管へのダメージを避けつつ、汚れをキレイに除去できます。

注意点②洗浄剤は用法用量を守り使用する

便器にこびり付いたバリウムを除去するために酸性の洗浄剤を使用する際は、用法用量を必ず守ってください。

酸性に限らず、トイレ掃除用の強酸・強アルカリ剤や塩素系の洗浄剤は非常に強力なため、過度な使用によって便器や排水管を傷めるおそれがあります。
また酸性と塩素系の洗浄剤を併用すると、有毒なガスが発生し、非常に危険です。

こうした洗浄剤は、あくまでも補助的な手段として活用し、便器に付着したバリウムの掃除には、まず物理的な除去やお湯による解消法から試しましょう。

注意点③便器を傷付ける作業は避ける

バリウムを割りばしやブラシで除去するときは、便器を傷付けないようにすることが重要です。
力が強すぎると便器に細かい傷が付き、そこに汚れや雑菌が溜まりやすくなることで悪臭を引き起こしてしまいます。
さらに硬いブラシや研磨剤入り洗剤で何度も擦ると、傷が広がり、ひび割れや破損の原因になる場合もあります。

ブラシを使用する場合は、トイレ掃除専用の毛先がやわらかいものや歯ブラシを使用しましょう。
適切な道具と優しい力加減を意識することで、便器を傷付けずにバリウムを除去できます。

バリウムがトイレに流れないトラブルを防ぐ方法

苦労しなくても予防できる方法はないのかと考える方も多いでしょう。
そこでここからは、トラブルを防ぐ予防対策をご紹介していきます。トラブルを未然に防ぐことがいちばんのおすすめです。ぜひ参考にして試してください。

多めに水を飲む

病院から帰宅したら、水を多めに飲みましょう。水分を取ることで、胃腸に溜まったバリウムを薄めることができます。意識をしながらなるべく多くの水分をとり、体のなかで柔らかくしておくことが重要です。

下剤を飲んでおく

病院や健康診断の会場でも、検査をしたあとに下剤が貰えます。なるべく早めに下剤を飲んで、胃腸に溜めないことが大切です。体の中に溜まってしまうと、どんどん固くなり出たときには、かなりの固さになってしまいます。

便器内にトイレットペーパーを敷く

便意を催したら、便器内にトイレットペーパーを敷いておきましょう。便器に着くこともなく、スムーズに流れます。ただし大量の紙を敷いた場合は、つまってしまうことがあるため注意してください。

非常用トイレを使用する

便器にどうしても流したくない場合は、非常用のトイレを使用することがおすすめです。防災グッズやキャンプ用品コーナーでも売られていて、手軽に購入できるアイテムになります。使用したあとは、そのまま捨てることが可能です。

便器に水が流れている状態でバリウムを出す

>出したものを便器にくっつけてしまいたく無いときは、トイレの水を流しながら用を足してみましょう。先に水を流し、その流れにのせるようにするのがコツです。この方法はタイミングが肝心であるため、すべてが成功するということではありません。

検査直後は病院のトイレを利用させてもらう

バリウムを飲んだあとの最初の排便は、検査を受けた病院のトイレで済ませるのも一案です。
病院のトイレは、一般家庭用のトイレと比べて水量や水圧が強めに設定されている場合が多く、バリウムを含む便でも流れやすい構造になっています。

検査後はなるべく早めに排便を促し、院内で済ませることで、自宅のトイレへのこびり付きやつまりのリスクを軽減できます。

対策してもバリウムがトイレに流れない場合はプロに相談!

自力で対策しても解消されない場合は、プロに相談することがおすすめです。
排水管の奥につまってしまうと、水漏れなどの大きなトラブルにもつながります。
相談しにくい案件ではありますが、下記のポイントをよくみて優良業者を選びましょう。

トイレのトラブルは水道修理業者がおすすめ

トイレのトラブルでは、水道業者に依頼することがおすすめです。掃除代行や工務店でも引き受けはしますが、専門ではありません。早急に対処してもらいたいのであれば、初めから水道業者に依頼するとスムーズです。

複数社から見積りを提示してもらおう!

どの業者に依頼を頼んだらよいか、悩んだ場合は複数の業者から見積もりを取り寄せましょう。相見積もりといって複数の業者に、同内容の見積もりを依頼することです。そこでどの業者が、いちばん安く対応してくれるのかがわかります。

対応の良い水道修理業者を選ぶこともおすすめ

どの業者に依頼を頼んだらよいか、悩んだ場合は複数の業者から見積もりを取り寄せましょう。相見積もりといって複数の業者に、同内容の見積もりを依頼することです。そこでどの業者が、いちばん安く対応してくれるのかがわかります。

水回りのトラブルはおおさか水道職人

バリウムがトイレで流れない原因は、固形化する性質や水圧不足などさまざまです。
便器にバリウムが付着したとしても、焦らずに、適切な方法で対処すれば、ご自身でも除去することができます。
割りばしやブラシでの除去や、お湯・洗浄剤の活用など、汚れの程度に合わせて対応しましょう。

ただし自力でバリウムを除去できない場合は、無理に落とそうとすることで、便器を傷めるおそれがあるため、水道修理業者に依頼することをおすすめします。

大阪府にお住まいで、トイレの流れが悪くてお困りの方は、おおさか水道職人にぜひご相談ください。
確かな経験と技術を持つプロが、迅速かつ丁寧にトイレのトラブルを解決します。

水漏れ・修理に関するお問い合わせはこちら
« »

関連コラム

台所
トイレ
お風呂
キッチン
洗面所
いますぐお電話 0120-492-315 年中無休 24時間受付 お見積り無料