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水のコラム

トイレの詰まり解消アイテムとして定番の「すっぽん」その名前の由来と正しい使用法

トイレの詰まりを解消する道具としてポピュラーな存在である「すっぽん」。

この名称はよく知っていても正しい使用方法について理解している人は少ないかもしれません。

そこで今回は、すっぽんという名の由来とその正しい使い方について解説します。

すっぽんとは

すっぽんの正式な名称は「すっぽん」です。

この名称は日本製の英語で、英語に正しく言い直すと、Plunger(プランジャー)です。

排水管の詰まりを解消するために使用される掃除道具の一種です。

棒の先端に半球体のゴム製のカップが付属されているものが普通ですが、トイレや台所など使い道によってサイズや形が若干異なってきます。

例を上げると、洋式トイレ専用はカップの先端部分が筒の形をしており、洋式タイプの便器の排水口に密着できる作りになっています。

すっぽんの正しい使い方

以下、すっぽんの正確な使い方について紹介します。

使用手順は下記の通りです。
・トイレの止水栓を閉める
・汚れ防止のために保護処置をする
・トイレの水量を調節する
・すっぽんを抜く

・バケツで水を徐々に注ぐ

以下、詳しく説明していきます。

トイレの止水栓を閉める

まず大事なのは、トイレの止水栓を閉める作業です。

万が一誤って水を流すと、便器内から汚い水が溢れ出して大変な事態になります。

なるべく危険を防止するためにも、必ずトイレの止水栓を閉めて水流を止めます。

トイレの両隣や後方に、壁面や床面から伸びている配管があります。

その配管の途中に止水栓があるので、そこを閉めてください。

止水栓を閉めるときは右側回りです。

開けるときは左側回りに行ってください。

万が一止水栓が見当たらないときは、家全体の元栓を閉めるのも一つの手段です。

戸建てやアパート、マンションとでは、元栓のある箇所が異なります。

確かめながら右側回りに回して閉めてください。

汚れないように保護処置する

つづいて、すっぽんを使うときに水が飛び跳ねて汚れないように保護処置します。

便器を覆えるサイズの透明なポリビニール袋・ガムテープを準備してください。

保護処置の手順は以下の通りです。

・ポリビニール袋に、すっぽんの柄部分と同サイズの穴をひとつ開ける
・すっぽんの柄部分を穴に通す
・便器の側面部にポリビニール袋をガムテープで貼りつける

以上の方法で保護処置すれば、すっぽんを使う際に水跳ねを防止できます。

また飛び跳ねた水がポリビニール袋に伝わり、ポタリポタリと床面に落ちる場合もあります。

この事態を防止するために、床面や壁面に新聞紙・ボロタオル・ビニールシートを敷いておくと安心です。

トイレの水量を調節する

続いて、便器内の水量を調節します。

すっぽんを使う場合は適切な水量があり、排水口にすっぽんを置いた時点でゴム部分が水に浸るくらいが最適です。

もし水が多いと、すっぽんを使う際に便器内からあふれ出してしまう危険もあります。

衛生面を考えても心配なので、バケツや灯油ポンプを用いて水を抜きましょう。

とくに灯油ポンプは、バケツよりも汚い水が溢れる場合が少ないのでおすすめです。

水を抜く際は、すっぽんのゴム箇所よりも水位が低下しないように注意しましょう。

反対に水が足りないとゴム部分と排水口の隙間が開くので密着しません。

そのため上手に使えなくなる場合があります。

したがって、ゴムの部分が水に浸るまで、バケツで水を注ぎ足してください。

すっぽんを抜く

はじめにすっぽんを、排水口と水平位置になるように設置します。

この際のポイントは慎重に置くことです。

丁寧にすっぽんを設置し、排水口とゴムのところが密着したままにしましょう。

ゴムのところが密着できたら、下記のようにすっぽんで詰まりを解消しましょう。

・すっぽんを徐々に押し込み、ゴムのところを凹ませる
・すっぽんを一気に引っ張る
・上記工程を繰り返す

すっぽんを引っ張る際、水を抜きとることを想像すると、スムーズにできる場合が多いので意識してみましょう。

バケツで水を徐々に注ぐ

一度水が引いても、まだ安心できません。

なぜなら詰まりものがまだ残っている場合があるからです。

実際に解消したかを調べるために、バケツや柄杓などで水を慎重に流してみましょう。

解消しているかいないかで、それぞれ水が異なる動きをします。

・解消しているケース:水位はそのまま、水がなめからかに流れていく
・解消していないケース:水位が上がる、水流が鈍い

なお、水を流す際はちょっとずつ慎重に流しましょう。

詰まりが解消していないのにたくさんの水を流してしまうと、溢れ出すかもしれません。

異変がなければ止水栓を開けて、再度水を流し、作業終了です。

万が一、数回やっても解消しない場合は、すっぽんでは手に負えない状況の場合があります。

強引にすっぽんで修理すれば状況がさらに悪化するかもしれません。

なので、専門家に詰まりを解消してもらいましょう。

すっぽんを使う前にできる詰まり予防方法

下記、すっぽんを使う前に普段からできる詰まり予防方法を解説します。

まず、たくさんのトイレットペーパーを流さないことです。

トイレつまりの原因で1番多いのが、一回にたくさんのトイレットペーパーを流したことによるものです。

反対にいうと、トイレットペーパーの使いすぎに注意するだけでも、トイレ詰まりのリスクを下げられるわけです。

ただ、実際にどのくらいのトイレットペーパーを流したら、トイレ詰まりになるのか心配ですよね。

以下、大手メーカーサイト掲載の目安となります。

・大洗浄で大便をした場合、シングルサイズは10m、ダブルサイズは5mまで
・小洗浄で小便をした場合、 シングルサイズで3m、ダブルサイズで1.5mまで
・ECO小洗浄でトイレットペーパーを使用しない男性が小便をした場合、トイレットペーパーは流せない

次に、大洗浄で流すことです。

トイレ詰まりの再発を防止するためには、いつも大洗浄で流した方がいいでしょう。

その理由は以下の2つです。

・排便やトイレットペーパーの量から「小洗浄」で十分なのか判断が困難
・旧式トイレは小洗浄がトイレットペーパーを使用しない男性の小便専用になっている場合がある

大洗浄と小洗浄は流れる水量が異なるので、大洗浄で流す必要のあるところを小洗浄にして流すと、水量が不足して詰まりが起こる場合があります。

トイレを詰まらせないようにするには、排便や使うトイレットペーパーの量に合った洗浄が大なのか小なのか見極める必要があります。

また、一定年数が経過している賃貸物件の設置トイレは、小洗浄は男性の小便専用になっている場合もあります。

つまり、シチュエーションごとに小洗浄を使用して大丈夫か判断するのは意外と面倒なので、それならはじめから何も考えずに大洗浄を使用した方がわかりやすい上、トイレがつまりづらい、という考えです。

すっぽん手入れ方法

トイレの詰まりを解消した後は、道具の手入れをしましょう。

すっぽんはゴム製なので、洗剤や強い漂白剤で洗浄してしまうと劣化して、耐久力が落ちてしまいます。

すっぽんを洗う場合は、水だけで洗浄するようにしましょう。

バケツ内に清潔な水を入れて、こすり洗いをすれば場所は要りません。

また洗いが完了したら、ベランダにもっていき日光で干し、確実に乾燥させましょう。

水分が残った状態で密閉された収納ケースに収めると、雑菌が増えやすくなり、臭いや害虫が発生する原因となってしまうのです。

日光干しだと殺菌も可能なので、衛生的にすっぽん本体を保管できます。

まとめ

この記事では、トイレの詰まり解消アイテム「すっぽん」の名前の由来と正しい使用法について解説してきました。

普段何気なく使用している、すっぽんですが、使い方を適切にすれば詰まりを相当抑えることができます。

また、すっぽんを使用する以前の予防法についてもぜひ意識してみてください。

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