トイレを使用していて、水位が気になったことはありますか。
普段なんとなしに使っているトイレですが、水位が高くなっていると感じたら、注意が必要です。

そのまま使い続けると大きなトラブルにつながる可能性があることを覚えておきましょう。
ここではトイレの水位が高くなった場合について解説します。

日常生活に不可欠なトイレですので、トラブルが起きないようぜひ参考にして気をつけるようにしてください。

トイレの水位が高くなる原因とは？

トイレは流すことで、便器の中の水を一定に保っています。

トイレの水位が高くなる原因としては、排水路や排水管の詰まりが最も大きな要因と言えるでしょう。排水路とは、便器内の汚物を水に乗せて排水管まで運ぶ道のことです。

この排水路の幅を超える大量のものや、水に溶けないもの、硬いものなどが詰まりを起こすと排水路で水が流れなくなり、トイレの水位が高くなるという現象が起こります。

また排水路に問題は見られずに、水位が高くなってしまう場合は、排水路の先の排水管が詰まっている可能性があります。

排水管には、長い年月の間に汚物や水に溶けない異物が蓄積してしまうことが考えられます。
これらがどんどん絡みあっていき、排水管を詰まらせる事態となるのです。

また排水管の詰まりの場合は、トイレだけではなくキッチンなども関係してくる場合があるので注意が必要です。

キッチンの油汚れなどが層を作って詰まらせていることが考えられます。排水管の詰まりは、奥の方の場所となってしまうため、自分で改善することは困難と言えるでしょう。

では、詰まりを引き起こしてしまう原因について見ていきます。

■大量のトイレットペーパーや便
排水路を詰まらせてしまう原因の多くを占めるのが、大量のトイレットペーパーと便によるものです。

排水路の幅を超えてしまうと流し切ることができず、留まってしまいます。

■ティッシュペーパー
ティッシュペーパーはトイレットペーパーと違い、水に溶けることは前提ではありません。

そのため水で流すことはできても、溶けないために排水路や排水管で詰まってしまう可能性があります。水に溶けないものが詰まりを起こすと取り除くことも難しくなります。

安易に流さないよう気をつけましょう。

■オムツや生理用品、尿もれパッドなど
吸水性の高い素材を使用しているものは、トイレに流してしまうと水分を含み膨張します。

詰まってしまうと事態が悪化するので、誤って落としてしまった際には、速やかに取り除かなければなりません。

■ペット用のトイレ砂やペットの便
ペット用のトイレ砂には水に流せるタイプの物もありますが、流す量には注意が必要です。

流せる砂であってもまとめて流すことはせず、こまめに少量にわけて流すようにして下さい。

ペットの便を流す方もいると思いますが、ペットの便には毛が混ざっていることも多くあるので、詰まりの原因となることを覚えておきましょう。

トイレの水位が高くなってしまった時の対処法と注意点

水位が通常よりも高い状態の時は、水が流れないための重度の詰まりが原因と思われます。

詰まりの原因によって対処法も変わってくるので、心当たりを良く考えた上で、対処するようにしましょう。

■トイレットペーパーや便が原因と思われる場合
トイレに流せるものが原因と考えられる場合は、ラバーカップを使って詰まりを解消しましょう。

ラバーカップは、吸引と押し出す働きによって、詰まりを解消する道具です。

先端に付いているカップをトイレの排水口にしっかりと当て、上下に動かして詰まりを動かします。

ラバーカップで解消できなかった詰まりには、より強い吸引力のある真空式パイプクリーナーを使うと良いかも知れません。

■オムツや生理用品、尿もれパッドなどが原因と思われる場合
トイレに流せないものが原因と考えられる場合は、ローポンプスーパープラスと言う道具が便利です。

オムツなどが詰まっている時は押し流そうとすると、さらに奥で詰まってしまい、便器を外さなければならない場合があるので、十分に注意する必要があります。

ローポンプスーパープラスは使い方で詰まりの原因を手前に引き出すことができるので、奥に押し流さずに詰まりを解消することができます。

■水位が高くなってしまった時の注意点
トイレの水位が高くなっている時に、水を流すことは危険です。

水位が高くなっているということは、詰まりが起きている可能性があります。

そのため水を流そうとすると、流れて行かずにさらに数位が高くなることも考えられ、重度の場合であれば、汚水が溢れてしまうこともあり得ます。

水位が少しずつでも下がっていくようであれば、元の水位に下がるまで様子を見てみましょう。水位に変化がなければ、詰まりを解消するための対処が必要です。

また止水栓を閉めることで、それ以上の水位の上昇は防げるので、必要に応じて止水栓を閉めるようにしましょう。

自分で解消できなければ業者に依頼しよう！依頼する際のポイントとは？

自分でできる対処をしてみても、詰まりが解消されない時は、速やかに業者に依頼しましょう。

詰まりの原因が特定できない場合や、詰まっている場所が自分ではどうにもできない場合もあることでしょう。

業者であれば、難しい場所であっても適切に対処してもらえます。

業者に依頼する際の判断のポイントをお伝えします。

■詰まりの原因が水に溶けるはずのものなのに解消できない
大量のトイレットペーパーなど、原因に思い当たるふしがあっても詰まりが解消できない時は、詰まっている位置が問題なのかも知れません。

専門業者でないと解消できない排水設備の箇所の可能性が高いので、業者に見てもらう必要があります。

■詰まりの原因が水に溶けない異物であるため解消できない
オムツなどを流してしまった場合や、うっかり落としてしまったものを流してしまって詰まりが解消できない時は、早めに業者に依頼することが大切です。

無理に何とかしようとして、かえって奥へ奥へと押し込んでしまうと、大がかりな修理が必要となる場合があります。

また作業内容によっては、費用がかさむこともあるので、無理をせず、速やかに業者に依頼するようにしましょう。

■原因が思い当たらない場合
詰まりが起きているけれど、原因が思い当たらないという場合も、業者に見てもらいましょう。

排水桝など定期的に清掃されていないと、詰まりを引き起こしてしまう箇所もあります。業者に点検してもらうことで、原因を特定できるでしょう。業者でないと清掃できない場所や、詰まりを解消できない場所もあります。

異常な点を感じたら先延ばしにせず、すぐに業者に相談するようにしましょう。

まとめ

トイレの水位について見てきましたが、いかがでしたか？日常生活でトイレは無くてはならない重要なものです。

突然、水位が高くなっていたら慌ててしまうことでしょう。大丈夫だろうと安易に水を流してしまうことは、絶対にしてはいけません。

万が一汚水が溢れてしまったら、掃除をするのにも、衛生上気を使い大きな負担となってしまいます。

使えない時間ができてしまうことも大きなストレスとなります。詰まりを起こさないためには、日頃から使い方にも気をつける必要があります。

当たり前のことのように思いますが、今一度、正しいトイレの使い方を確認すると良いでしょう。

今まで大丈夫だったからと、誤ったものを流していては、大きなトラブルがいつか起こるかもしれません。