台所の床が水浸しになってしまったら?放っておくとどうなる?原因や対処法を解説!
台所の床が水浸しになっていたら、まずは何をしたらよいのでしょう?慌てるばかりで、何も進まないかもしれません。水漏れを確認した時の対処法を知っておくことで、すぐに気持ちも落ち着いて、的確に対処できることでしょう。
慌てず冷静な判断をするためにも、ここでは水漏れの原因と水漏れが起きた際の対処法をお伝えします。被害を最小限に留める行動が大切です。ぜひ参考にしてください。
台所の床が水浸しになってしまう原因
台所の床が水浸しになっていたら、まずは原因を特定しなければなりません。どんな原因が考えられるでしょうか。ひとつずつ見ていきましょう。
■排水管までの通り道での水漏れ
排水口から排水管までの水の通り道には、排水トラップ、排水パイプや排水ホースなどがあります。それぞれの部品は、ナットやゴムパッキンが接続部分に使用されています。
ナットは緩みが生じることがあり、緩みがあれば隙間から水が滲み出てしまいます。また、ゴムパッキンは10年~15年ほどが寿命といわれています。10年前後経つと劣化も進み、硬くなりひび割れが起こりやすくなります。ひび割れが起これると水が漏れるようになり、床に溜まっていくこととなるのです。
また、排水ホースは材質がビニール製であるため、劣化により破損することが考えられます。裂けてしまうことや折れてしまうことにより、大量の水が溢れることがあります。シンクの下から床にかけて、水浸しとなってしまう恐れもあるのです。
■排水管とのつなぎ目からの水漏れ
排水パイプと排水管のつなぎ目は、シンク下の収納スペース内に設置されています。排水パイプと排水管の接続部分は比較的外れやすい構造といえるでしょう。
そのため、収納スペースに物をたくさん詰め込んだり、物を取ろうとした時に、ホースが簡単に排水管からずれてしまうことがあります。そうすると、外れた排水パイプから水が流れ出てしまい、水浸しとなってしまうのです。
■蛇口からの水漏れ
蛇口から水漏れが起こる場合もあります。蛇口ハンドルの接続部分にもゴムパッキンが使われています。この部分のゴムパッキンの劣化による水漏れもあり得ますが、床が水浸しとなる被害まで及ぶことは少ないでしょう。
注意すべきは、蛇口と給水管の接続部分です。この接続部分のゴムパッキンの劣化による水漏れは、壁などを伝って床に水が溜まる可能性があります。
■つまりによる水漏れ
油や食べカスが配管に溜まり、つまりを引き起こすことがあります。このつまりにより水が通り道を失い、溢れ出して水浸しになることも考えられます。
台所の水漏れを対処するには?
台所で水漏れが起きたとき、慌てずに対処するためにも排水の仕組みなどを知っておくとよいでしょう。自宅の台所のシンクからシンクの下、排水口から排水トラップ、排水パイプなどを一度じっくり見てみましょう。
■まずは止水栓を閉めよう
まずは止水栓を閉めましょう。被害を拡大させないためにも、止水栓を閉めたうえで対処することが大切です。
止水栓は一般的にシンク下の収納スペースにあるので、確認しておくことをおすすめします。わからない場合は、水の元栓を閉めるようにしましょう。ただし、元栓を閉めた場合は家中の水が出なくなるので注意してください。
■排水管までの通り道での水漏れの対処法
ナットの緩みを確認して緩んでいるようであれば、工具を使って締め直しましょう。緩んでいなければ、ゴムパッキンの劣化の可能性が高いので、ゴムパッキンを交換する必要があります。
それぞれの接続部分のナットを外すと、ゴムパッキンを取り出せるので、新しいものと交換しましょう。排水ホースの破損が原因であれば、排水ホースを交換しなければなりません。
■排水管とのつなぎ目からの水漏れの対処法
排水パイプが排水管からずれていないか確認してください。ずれているようであれば、きちんと正しい場所に収めることで水漏れは改善されるでしょう。
接続部分のナットや防臭ゴムも合わせてチェックしてください。ナットに緩みがあれば締め直し、防臭ゴムに劣化が見られれば交換する必要があります。
■蛇口からの水漏れの対処法
ゴムパッキンの劣化が原因の可能性が高いので、交換することで水漏れは改善されるはずです。蛇口を分解する必要が出てくるので、不安がある場合は、専門業者に依頼しましょう。
■つまりによる水漏れの対処法
つまりが排水管の手前であれば、パイプクリーナーなどを使用することでつまりを解消できるでしょう。
しかし、つまりが排水管の奥で起こっていた場合は、高圧洗浄機などで除去しなければならないため、専門業者に依頼しなければなりません。
台所の水漏れを放置してはいけない理由
少しの水漏れだからと、対処を先延ばしにしては絶対にいけません。水漏れは目に見えないところでも起こっているかもしれないからです。
少しの水漏れであっても、見つけたら原因を特定し、素早く対処するよう心がけましょう。
■カビやシロアリが発生する恐れ
水漏れを放置してしまうと、湿気が溜まり湿度も上昇してしまいます。湿気が多い状況が続くと、カビやダニが繁殖しやすくなってしまいます。カビやダニは健康にも被害をもたらすので、繁殖は防ぎたいですよね。
また、シロアリが発生することも考えられます。床材が腐食するなどの被害が起きては大変です。シロアリは繁殖力が高いので、発生させないことが重要です。
■漏電の危険性
台所にはいくつもの電化製品があることでしょう。また床下には電気系統の配線が通っている場合もあります。
水漏れによって電化製品が使用できなくなってしまう可能性もありますが、気をつけなければならないのは、漏電事故を起こす危険があるということです。さらに感電や火災につながる恐れもあるため、水漏れを放置することは絶対にしてはいけません。
大きな危険を含んでいることを、深く認識する必要があります。
■ご近所トラブル
マンションなどの集合住宅ではとくに注意が必要です。水漏れの被害が自宅だけではなく、下の階へ及んでしまうと大変なトラブルの元となります。
最悪の場合、高額な損害賠償を請求されることもあり得るので、素早い対処が不可欠です。
対処が難しい場合は業者に相談しよう!
水漏れを確認したら、まずは水漏れ箇所と原因を特定することが大切です。くまなくチェックして、見逃さないようにしましょう。
ナットの締め直しやゴムパッキンの交換などで、水漏れが改善できる場合も多くあります。見えるナットなどは触って確認すると早目に緩みが発見できるかもしれません。
水漏れの対処は、素早い判断が重要となります。自分で原因が特定できない場合や、修理に不安がある場合は、迷わず専門業者に相談しましょう。
つまりが改善できない場合も同様です。目の届かない排水管の奥のつまりは自分ではどうにもできません。できる対処をしても改善できない場合は、事態が悪化する前に専門業者に相談して、水漏れを解消してもらいましょう。
水漏れは大きな被害につながるということを心に留めておかなければなりません。専門業者であれば安心安全に対処してもらえます。自分で無理せず、慌てずに判断してください。
まとめ
突然、床が水浸しになっていたら慌ててしまいますが、知識として知っておくことで冷静に判断できることも多いのではないでしょうか。ぜひこの機会に、台所の排水口から排水管までを確認してみてください。いざという時にきっと役に立つはずです。
あわせて止水栓の場所も覚えておきましょう。水漏れは少しだからといって油断してはいけません。多くの二次被害が潜んでいることを意識し、早急に解決できるよう対処することが大切です。
なお、自分で対処が難しい場合は迷わず専門の業者に依頼しましょう。あらかじめ頼れる専門業者も見つけておくと安心です。