事前に確認!散水栓から立水栓に交換する際の費用とは?
庭の水やりや駐車場での車の洗車など、家の外に水道の蛇口があるととても便利ですよね。その便利な水道の蛇口にも、種類があることをご存じでしたか?
家の外に設置する水道の蛇口には、散水栓と立水栓と呼ばれる2種類があります。それぞれの特徴や、メリット・デメリットなど詳しくお伝えしましょう。
散水栓と立水栓の違いとは?
まずは、散水栓と立水栓の違いについてです。簡単に言ってしまうと、散水栓は地中に埋まっていて、立水栓は地上に出ています。それでは、それぞれの特徴を詳しくお伝えしましょう。
■散水栓は地中に埋まっている
散水栓は、地中に埋まっています。とは言っても、ただ単に埋まっているのでは使用できませんよね。イメージとしては、水道のメーターボックスがいい例になります。
散水栓専用のボックスを地中に埋め込んで、蛇口のスペースを確保します。ボックス内に、水道の配管を通して専用の蛇口を取り付けます。ボックスにはフタが付いていて普段はフタを閉めているので、蛇口は見えません。
専用の蛇口は、地中から水をだすので上を向いています。ガレージの中や、駐車場などによく使われます。これが、散水栓の特徴です。
■散水栓のメリット
散水栓のメリットは、見た目がスッキリしていること。専用ボックスが地中に埋まっているので、そこに水道の蛇口があるとは思えません。
また、フタが付いているのでその上を歩いたり、通ったりすることも可能です。頻繁に水道を利用しないのなら、スッキリしてオシャレなのでおすすめです。
■散水栓のデメリット
使用時にはホースをつながないと、ダメなケースがほとんどです。ホースをつけずにそのまま出しっぱなしで、ジョウロやバケツなどに水を溜めることは可能ですが、あまりおすすめできません。
ですから、毎回ホースを取り付ける作業が必要となります。また、地中にあるので必ず深くかがまないとなりません。足腰が弱ってくると、辛いケースもあります。後は、排水設備がないので、BBQの後始末や汚れものの洗浄には向いていません。
■立水栓は地上に出ていて洗い場も付いている
立水栓は地上に設置される蛇口で、パンと呼ばれる洗い場、水道管+カバー、蛇口がセットになっています。庭の水やりなど、毎日のように頻繁に使用する所には、立水栓を設置するケースが多いです。
■立水栓のメリット
立水栓は、地上に蛇口が出ています。その高さは、900mmと1,200mmの2種類あり、どちらも散水栓よりは楽な姿勢で利用することが可能です。
また、庭の水やりがほとんどの場合なら、ホースを付けっぱなしにしておくことができます。また、排水がセットになっていることがほとんどなので、BBQの後片付けや汚れ物を洗うことが可能です。
デザインも豊富にあるので、好みに合わせて楽しむことも可能になります。
■立水栓のデメリット
散水栓と比較すると、工事費が割高になることです。また、水道管が外にあるので冬場は凍結の可能性が高くなります。
一応カバーはしていますが、凍結防止用ではないので注意が必要です。
散水栓から立水栓に交換する際の費用
散水栓と立水栓の特徴を比較すると、頻繁に利用するなら立水栓の方が便利であることが分かります。当初はそんなに利用するつもりでなかったものの、庭いじりにハマってしまい利用頻度が多くなり、散水栓から立水栓に交換したいと考えている方も多いでしょう。
では、散水栓から立水栓に交換するにはどのくらい費用が必要になるのか、また、DIYが得意なら、自分で交換することも可能なのでしょうか。
■DIYが得意でも交換は難しい
結論から言うと、DIYで散水栓から立水栓に交換はできません。まず、散水栓のある場所に立水栓を付けることは不可能です。
そのため、場所を移動させないとなりませんから、水道管工事が必要となります。さらに、排水施設も増設となるので排水管の工事も必要となります。つまり、結構な大がかりな工事が必要となるので、DIYでは交換するのは無理となります。
■専門業者に頼むと基本的には6万円~9万円
では、立水栓の交換を専門業者に依頼すると、費用はいくら必要なのでしょう。基本的には6万円~9万円と考えておけば大丈夫です。
基本的にはと言うのは、パンを凝ったデザインの物にしたり、蛇口をアンティーク調に変えたりすると材料費が高くなります。また、水道管工事と排水管の工事の延長によっても工事費用が異なってくるからです。
■専門業者に依頼する場合は、数社から見積もりをとろう
散水栓から立水栓に交換する費用は、決して安い費用ではありません。そのため、専門業者に依頼する際は先ず見積もりをお願いしましょう。
しかも、1社だけでなく複数の業者から見積をとって料金を比較すると、経済的にお得になります。
立水栓を選ぶ際のポイント
せっかく高い費用をかけて立水栓に交換するのですから、機能もデザインも気に入った立水栓に交換したいですよね。
そこでここでは、立水栓を選ぶ際のポイントをお伝えしましょう。
■必要な個所に設置する
散水栓から立水栓に交換するには、それなりの理由があるはずです。例えば、毎日庭に水やりをしたい場合は、どの位置がもっとも利用しやすいかが重要となります。
ホースを延ばせば足りることかも知れませんが、ホースが長いと巻き取る手間が増えてしまいます。立水栓は、機能的に使える場所に設置しましょう。
■高さを考える
立水栓の高さも、選ぶ際の重要なポイントとなります。立水栓には900mmと1,200mmの2種類の高さがあります。
立ったまま利用したいなら1,200mmを、かがんでも良いなら900mmを選ぶようにしましょう。
■デザインを考える
立水栓にはさまざまなデザインが用意されていて、選ぶのも楽しみのひとつです。庭の雰囲気に合わせて、和風や洋風など好みのデザインを選びましょう。
パンにも色んな種類があり、パンだけでも庭の雰囲気がガラッと変わります。庭や家の雰囲気に、合ったデザインを選ぶようにするのがポイントです。
まとめ
散水栓から立水栓への交換には、結構な費用が必要となります。そのため、失敗しないためにもプロの業者に依頼しましょう。
最近では、ガーデンデザイナーが在籍している工務店なども増えてきています。どんなデザインの立水栓が庭に合うのかよく分からない場合は、ガーデンデザイナーが在籍している業者を選ぶとよいでしょう。