水道管が凍結?お湯が出ない時に考えられる原因と対処法
食事を作るときやお風呂を沸かすときなどに使うことの多いお湯。しかし、うまく出てこない時は、もしかすると水道管が凍結している可能性があります。
また凍結以外にもさまざまな理由によってお湯が使えない可能性も考えられます。本記事ではお湯が出ないときに考えられる原因と対処法についてご紹介していますから、お湯が出ないときの参考資料の一つとしてご活用ください。
蛇口からお湯が出ない!考えられる6つの原因
蛇口からお湯が出ないときは以下6つの原因が考えられます。
・凍結
・給湯器の故障
・ガスメーターに異常がある
・プロパンガスの残量不足
・給湯器周辺の配管に異常がある
・水抜き栓にあるフィルターの目詰まり
さまざまな理由によってお湯が出ない可能性が考えられるため、一つひとつ細かくチェックしてみましょう。
凍結
天気予報の中で「水道管凍結にご注意ください」といったアナウンスが流れる場合がありますが、このアナウンスは、現在お住まいの地域の外気温が-3度を下回り、水道管凍結の可能性を警告しています。
とくに東北地方、北海道などの寒冷地であれば、ほぼ毎日このアナウンスが流れます。天気予報の中で凍結についてのアナウンスが流れた場合は、凍結防止策を取り入れることが望ましいでしょう。
ホームセンターには水道管を包んで保温するチューブなどが販売されています。水道管や給湯器周辺の給水管が向きだしの状態で外に設置されている場合は、保温チューブを使って保温すると安心です。
給湯器の故障
お湯が出ない場合に考えられる理由としては、ほかにも給湯器自体が故障している可能性もあります。お湯は給湯器で温めてから排水する仕組みであるため、お湯が出ないときは給湯器の故障や異常を疑いましょう。
エラーコードなどが表示されている場合は、給湯器本体の裏面、または横に記載された指示に従って操作しましょう。改善しない場合は最寄りの水道業者に点検を依頼しましょう。
ガスメーターに異常がある
ガスメーターは安全装置が勝手に作動してしまうといった異常が起きる場合もあります。長期的に使用していたり、ゴミや埃などが溜まっていたりすると、正常に機能しないことから異常が起きてしまう可能性もあります。
ガスメーターの安全装置は、手動で操作することで改善しますから、ガスメーターの異常であれば以下の方法を試してみましょう。
1.ガスの元栓を閉める
2.ガスメーターに取り付けられた復帰ボタンのカバーを開く
3.復帰ボタンをランプが点灯するまで長押しする
4.ランプが消えたらガスの元栓を開き動作確認をする
プロパンガスの残量不足
プロパンガスを使用している場合は、残量が不足している可能性を疑いましょう。プロパンガスは使用状況を細かく確認できないことから、知らず知らずのうちになくなってしまう可能性があります。
プロパンガスの残量を確認する際は、ガス周辺の臭いを確認してみましょう。残量が減ると底に溜まっていた成分がガスと合わせて一緒に排出され、臭いがきつくなることがあります。残量が不足している場合は、ガス会社に連絡し、その旨相談するのが望ましいでしょう。
給湯器周辺の配管に異常がある
外付けタイプの給湯器であれば、トラブルに気付きにくい場合があります。給湯器周辺には給水管や配管が取り付けられているため、凍結や破損、破裂などが起きた場合はお湯が出なくなります。
直近で大寒波が地域を襲ったり、気温が低い中で強風が吹き荒れたりした場合は、凍結しやすい環境に至るため、保温対策を取り入れるのが望ましいです。
水抜き栓にあるフィルターの目詰まり
給湯器に取り付けられた部品である水抜き栓。この水抜き栓の中にゴミが溜まるとお湯が出なくなるといった不具合を招く可能性があります。長期間使用していたもののお手入れをしていないのであれば、水抜き栓のお手入れを実施しましょう。
1.敷地内の給湯栓を全て開く
2.水抜き栓を外す
3.フィルターを歯ブラシできれいに洗う
4.水抜き栓を付け直し、給湯栓を閉めたら動作確認をする
お湯が出ないときに!チェックすべき場所
蛇口からお湯が出ないときはチェックすべき場所が2つ存在します。ここではチェックすべき場所とその方法についてご紹介します。
蛇口
蛇口そのものに異常がある可能性を踏まえ、蛇口の状況を確認してみましょう。2ハンドルタイプの混合水栓であればスピンドル、コマ、ハンドルの不具合がある可能性も考えられるため、取り外して劣化状況を確認しましょう。
もし劣化が見つかった場合は新しい物へと交換することで改善します。レバー式の混合水栓であればバルブカートリッジが故障している可能性があります。
蛇口の胴体部分に取り付けられているため、それぞれを分解したうえで状態を確認してください。バルブカートリッジの故障においても、新しい物へと交換することでお湯が出ないトラブルが改善します。
給湯器
給湯器にエラーがある場合や故障している場合は、以下の点検箇所をチェックしましょう。
・給湯器のリモコンにエラーが表示されているか
・コンセントがしっかりと接続されているか
・ガスの元栓が開いているか
・ガスの供給が止まっていないか
・ガスメーターの異常によって安全装置が作動していないか
・水漏れや凍結などが起きていないか
水道管の凍結でお湯が出ないときの対処法
水道管や給湯器周辺の配管、給水管が凍結によってお湯が出ない場合は、適切な方法を用いたうえで改善を図りましょう。効果的な方法としては以下の3つあります。
・自然解凍を待つ
・カイロを置く
・お湯をかける
具体的なやり方について見ていきましょう。
自然解凍を待つ
水道管や配管、給水管などが凍結した場合は、自然解凍を待つ方法があります。仕事や学校などによって自宅を長時間留守にするのであれば、日中の気温が高くなったことで解凍がはじまります。
具体的には、プラス気温が8時間以上続くと自然解凍すると言われているため、留守にするなど、生活に支障がない場合はそのまま放置して自然に解凍されるのを待ちましょう。
なお、留守の際にさらに気温が低下する予報であれば、水道管や配管、給水管が凍結によって破裂する可能性があります。
この場合はできるだけむき出しの状態を防ぎ、保温させるのが望ましいでしょう。タオルを巻いたり時間があればホームセンターで保温チューブなどを購入し、巻き付けたりするのが効果的です。
カイロを置く
自然解凍では生活に支障を来す場合であれば、カイロを水道管や配管、給水管に置いて対処しましょう。カイロの熱によってそれぞれが保温され、内部に溜まった水を溶かしてくれます。
なお、貼るタイプのカイロだと凍結した水道管に付着し、粘着力によって破裂を招く可能性があるため、持ち歩きタイプのカイロ(大きいサイズだと効果的です)を水道管などに直置きしましょう。
お湯をかける
できるだけ早いうちにお湯を使いたい場合は、水道管などにお湯をかけるのも効果的です。その際、タオルなどを巻き付けたうえで行うのが望ましいです。
ただし、早く解凍させたいといった理由で熱湯をかけるのは厳禁です。もともと水道管などは熱に弱く、耐熱温度は80度ほどと言われています。そのうえ凍結していますから、40度ほどのお湯をゆっくりとかけるのが望ましいと考えられます。
水道管や配管、給水管の状況を確認し、お湯をかけることに不安がある場合は、お湯を浸して絞ったタオルを巻き付けると良いでしょう。
まとめ
本記事では水道管の凍結によってお湯が出ない場合の対処法や、お湯が出ないときに考えられる原因についてご紹介しました。毎日生活するうえでお湯は欠かせない存在です。
そのため、使用できないといったトラブルが生じると、どのように対処して良いのか困ってしまうケースも多いです。そのようなときでも冷静に対処できるように本記事でご紹介した方法や原因を活用し、トラブルを速やかに解決へとつなげましょう。