メラミンスポンジは汚れを落とす効果が高く、掃除に便利なアイテムです。

洗面台の赤カビや水垢などの頑固な汚れを落とすために、使用を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか？

本記事では、メラミンスポンジを洗面台で使用できるのか？ という疑問にお答えするとともに、そのほかに活用できる箇所や使用時の注意点を解説します。

メラミンスポンジとは？

メラミンスポンジとは、“メラミンフォーム”とよばれる素材で作られたスポンジのことです。

メラミンフォームは、適度な硬さのある“メラミン樹脂”をミクロン単位で発泡させることで生まれた、きめ細かい網目の構造を特徴とする素材です。

この特殊な構造が表面を研磨するようにはたらき、水に濡らすだけで頑固な汚れを落とせるのです。

さらに自由なサイズ・形にカットできるので、すき間や細かい部分の掃除にも便利です。

手軽さと応用範囲の広さから、多くの家庭で使用されています。

メラミンスポンジは洗面台で使用できる？

メラミンスポンジを洗面台の掃除で使用することは、一般的に推奨されていません。
メラミンスポンジの研磨力によって表面に細かい傷が付き、光沢やコーティングが損なわれるためです。

ただし、部位や素材によっては使用できるケースもあるので、以下の表で確認していきましょう。

洗面台におけるメラミンスポンジの使用可否

部位・素材	使用可否
洗面ボウル（陶器製）	コーティング加工がなければ可能
洗面ボウル（樹脂製）	原則使用不可
水栓・蛇口（メッキ製）	可能
水栓・蛇口（ステンレス製）	ヘアライン仕上げであれば可能
鏡	コーティング加工がなければ可能

洗面ボウルにメラミンスポンジを使用する場合は、陶器製でコーティング加工が施されていないものに限ります。

樹脂製の場合には、摩擦によってツヤが失われたり、ザラつきが出たりするおそれがあるため使用は避けたいところです。

水栓・蛇口部分での使用は、メッキ製のものであれば問題ありません。
また、ステンレス製でもヘアライン仕上げであれば、ラインに沿って優しく磨くことで傷を付けずに汚れを落とせます。

鏡に使用する際は、曇り止めや汚れ防止コートなどの加工がないかを事前に確認してみてください。
加工の有無は、取扱説明書やメーカーの公式サイトでチェックできます。

メラミンスポンジを効果的に使用できる箇所

洗面台においては使用が限られるメラミンスポンジですが、どのようなシーンでの使用が適しているのでしょうか？

ここでは、メラミンスポンジの使用に適した箇所を紹介します。

メラミンスポンジの活用できる箇所

• お風呂のドアレール
• 網戸
• 水筒の底
• 玄関の床　など

お風呂のドアレール

メラミンスポンジを活用できる代表的な箇所が、お風呂のドアレールです。

ドアレールは細く狭いため、ほかの掃除アイテムではキレイに汚れを取ることが難しい部分ですが、メラミンスポンジであれば簡単に掃除できます。

カビや汚れを放置すると黒ずみや悪臭の原因になるので、以下の手順でメラミンスポンジを使用してしっかりと掃除しましょう。

メラミンスポンジを使用するお風呂のドアレールの掃除方法

• メラミンスポンジを三角形に切る
• 水に濡らしたメラミンスポンジの角でドアレールのすき間を擦る
• 乾いた布で水分を拭き取る

週に1回を目安に掃除することで、キレイな状態を保てます。

網戸

網戸も、メラミンスポンジを使用して掃除するのに適した箇所の一つです。

メラミンスポンジであれば、その微細な繊維が網戸のすき間にしっかりと入り込み、汚れを効率的に落とせます。

網戸の汚れを放置すると、風通しや視界が悪くなるだけでなく、窓ガラスやカーテンにまで汚れが移ってしまうおそれがあります。

そのため、半年に1回を目安に以下の手順で、メラミンスポンジを使用して掃除しましょう。

メラミンスポンジを使用する網戸の掃除方法

• メラミンスポンジを握りやすい大きさにカットする
• 大きめのバケツに水を溜める
• 水に濡らしたメラミンスポンジを網戸に当てて擦る
• バケツの水ですすぎながら汚れが落ちるまで繰り返す

網戸の網の部分はデリケートなので、力を入れすぎずに優しくお手入れすることが大切です。

水筒の底

水筒やコップなどに付着した着色汚れの掃除にも、メラミンスポンジがおすすめです。

着色汚れを落とすには漂白剤を使用するのが一般的ですが、つけ置きに時間がかかるため面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。

その点、メラミンスポンジであれば、水に濡らして擦るだけで汚れを簡単に落とせます。

なお、水筒の底が深く、うまく掃除できない場合には以下の方法をお試しください。

メラミンスポンジを使用する水筒の底の掃除方法

• メラミンスポンジを1cm四方にカットする
• 水とカットしたメラミンスポンジを水筒の中に入れる
• 水筒の蓋を閉めて振る
• 中身を出して汚れが落ちているかを確認する

カットして用意するメラミンスポンジの数は、水筒のサイズや汚れ具合に合わせて調整します。
たとえば、500mLの水筒なら6個ほどが目安です。

最後にはスポンジを取り出してしっかりとすすぎ、かけらが残ることのないように注意しましょう。

玄関の床

雑巾やブラシで落としきれなかった玄関の床の汚れも、メラミンスポンジで掃除できます。

玄関は人の出入りが多く、靴底に付着した泥や砂、雨水による汚れが溜まりやすい箇所です。

これらの汚れを放置すると床材に染み込んで黒ずみとなり、通常の水拭きだけでは落ちにくくなってしまいます。

こうした場合には、メラミンスポンジを使用する以下の方法を取り入れてみてください。

メラミンスポンジを使用する玄関の床の掃除方法

• 砂やホコリをほうきで掃く
• メラミンスポンジを握りやすい大きさにカットする
• 水に濡らしたメラミンスポンジで床の汚れを落とす
• 乾いた布で水分を拭き取る

大理石やコーティングが施された床材の場合は傷が付く可能性があるので、使用を避けるか、もしくは目立たない部分で試してから使用すると安心です。

メラミンスポンジを使用する際の注意点

メラミンスポンジはさまざまな場面で活用できる掃除アイテムですが、使用方法を間違えると傷を付けてしまったり、汚れを落とす効果が落ちたりすることがあります。

これらを避けるために、以下の注意点を確認しておきましょう。

メラミンスポンジを使用するときに気をつけたいこと

• 注意点①使用できない箇所がある
• 注意点②水気を切ってから使用する
• 注意点③併用できない洗剤がある
• 注意点④一度使用したら処分する

注意点①使用できない箇所がある

繰り返しになりますが、メラミンスポンジは樹脂やステンレスなどの素材には使用できません。
表面を擦ると細かな傷が付き、汚れが付着しやすくなってしまいます。

同様に、コーティングが施された部分にも使用は控えておきたいところです。
コーティングが剥がれるとツヤが失われ、質感が損なわれるだけでなく加工の効果も薄れる可能性があります。

使用する際は、素材の特性やメーカーの注意書きなどを事前にご確認ください。

注意点②水気を切ってから使用する

メラミンスポンジは水だけで使用できるのが魅力ですが、水分量には注意しましょう。
水を多く含ませて使用すると、必要以上に水分が広がってしまいます。

それを放置すると、雑菌が繁殖してカビやぬめりが発生し、かえって不衛生な状態をつくりかねません。

使用する前にはしっかりと水気を絞り、仕上げに乾いた布やペーパータオルで拭き取ることが大切です。

注意点③併用できない洗剤がある

メラミンスポンジを洗剤と併用する際にも注意が必要です。

メラミンスポンジは、洗剤と組み合わせると汚れを効率よく落とせる場合もありますが、“次亜塩素酸ナトリウム”を含むものとは相性が悪いといわれています。

この成分が作用すると、原料であるメラミン樹脂が溶けてしまい、スポンジがもろくなって性能が落ちる可能性があるためです。

基本的には水だけで使用し、頑固な汚れを落とすときは中性やアルカリ性の洗剤を併用しましょう。

注意点④一度使用したら処分する

メラミンスポンジは繰り返し使用できますが、一度で処分するのが無難です。

使用を重ねると削りカスや汚れがスポンジの内部に残り、掃除に必要な性能が落ちてしまいます。

また、水回りで使用したあとに乾燥が不十分なまま放置すると、カビやぬめりが発生しかねません。

そのため、小さめにカットして必要な分だけ使用し、その都度処分することをおすすめします。

洗面台のトラブルはおおさか水道職人へ

メラミンスポンジとは、メラミンフォームという素材で作られたスポンジのことです。

表面を研磨して汚れを落とすため、コーティングが施されている洗面台や樹脂・ステンレス素材への使用は推奨されていません。

一方で、お風呂のドアレールや水筒の底など、狭い部分を掃除する際は、高い効果を発揮します。

正しい使用方法を守り、日常のお手入れを効率よく進めましょう。

なお、洗面台をはじめとする水回りは、水漏れやつまりといったトラブルが起きやすい箇所です。

もしこうしたトラブルが起きた場合には、おおさか水道職人までご相談ください。

豊富な経験と知識を兼ね備えたスタッフが、大阪府全域に駆けつけ、迅速に解決いたします。