【種類別】蛇口ハンドルの外し方を解説!DIYで修理・交換してみよう
毎日の生活に欠かせない水回りの蛇口。使用中に違和感があると、自分で交換できるのかを調べてしまうものです。水回りにある蛇口ハンドルは、自分で交換することが可能です。
しかし、正しい方法を知った上で行わなければ、取り付け後に更なる不調を招いたり、水漏れといったトラブルにつながったりする可能性があります。
この記事では、水回りの蛇口ハンドルを交換する際に必要な取り外し方についてご紹介します。自分で取り付け交換を行えば、修理費用を最小限に抑えられます。ぜひ本記事を蛇口交換の参考資料としてお役立てください。
蛇口ハンドルの外し方
蛇口ハンドルと一口に言っても、ご自宅の水回りにはどのような種類の蛇口ハンドルが取り付けられているのかを把握することが重要です。
取り外し方だけを知っても、種類に合わせた方法を取り入れなければ、取り外し方を誤り破損につながる可能性があります。蛇口ハンドルには大きく分けて4種類ありますから、それぞれに合わせた外し方を見ていきましょう。
●丸、または三角の蛇口ハンドル
●単水栓・2ハンドル混合栓のレバーハンドル
●1ハンドル混合栓のレバーハンドル
●サーモスタット混合栓
丸、または三角の蛇口ハンドル
丸、または三角の一般的な蛇口ハンドルの場合はプライヤーと呼ばれる工具を使うことで簡単に外すことが可能です。
プライヤーはネジを挟んだまま、回したり曲げたりすることのできる工具です。丸、または三角の蛇口ハンドルを取り外すときは、ハンドル上部に付いたカラービスをプライヤーで挟んで外します。
カラービスがゆるんだ段階でハンドルそのものもゆるむので、そのまま取り外してください。
単水栓・2ハンドル混合栓のレバーハンドル
単水栓・2ハンドル混合栓のレバーハンドルは、洗面所に取り付けられていることの多い蛇口ハンドルです。単水栓の外し方は一般的な蛇口ハンドル同様に、プライヤーを使ってカラービスを回すだけで外せます。
一方、2ハンドル混合栓の場合は、2つのハンドルの上部にお湯、水を見分けるキャップが付いています。マイナスドライバーを差し込み、押し上げて外してください。
キャップを外すとハンドルを固定するためのネジが確認できます。ネジが確認できたら、プラスドライバーを使って外してください。ネジが取れたらレバーハンドルを外すことができます。
1ハンドル混合栓のレバーハンドル
1ハンドル混合栓は、一つのハンドルを上下することで水が流れ、左右に動かすことで温度調節ができる水栓です。1ハンドル混合栓は2種類あるため、それぞれに合わせた外し方をご紹介します。まず1つ目のタイプはハンドル横をネジで固定しているものです。
ハンドルを固定するネジは、2ハンドル混合栓と同じように、お湯や水が表示されたキャップの内部にあります。小さいキャップであるため、キリや精密ドライバーのマイナスタイプを使って外しましょう。
ネジに合わせてドライバーを使い、ネジをゆるめてください。ネジがゆるんだら、レバーハンドルを外すことができます。
一方、もう一つの1ハンドル混合栓は、ネジが取り付けられていないタイプです。この場合は上に持ち上げるだけでハンドルを外すことができます。
サーモスタット混合栓
サーモスタット混合栓は、主に浴室に取り付けられるタイプです。左側に湯温調節ハンドルが、右側に湯量調節レバーが付いています。
サーモスタット混合栓の外し方は、モンキーレンチを使って取り付け脚についた袋ナットを時計回りに回して外します。袋ナットのあそびがないため、左右の袋ナットを慎重に外してください。次に左右の取り付け脚を反時計回りに回して外しましょう。
シールテープなどで固定されている場合は、モンキーレンチを挟んで回すと取り外せるでしょう。取り外し終わったら、ネジの付いた部分をきれいに拭き取りましょう。
シールテープのカスが残っていると、設置後にぐらつくなどの違和感がありますから、きれいにするのがポイントです。
蛇口ハンドルを交換する方法
ご自宅の水回りに設置された蛇口ハンドルの種類、取り外し方を把握したら、次は交換する方法について見ていきましょう。
●丸、または三角の蛇口ハンドル
●レバーハンドル
●サーモスタット混合栓
レバーハンドルタイプは取り付け方に大きな違いがないため、ここでは3種類にまとめてご紹介します。
丸、または三角のハンドル
丸、または三角の蛇口ハンドルを交換する際は、以下の順に沿って実施しましょう。
1.同じ型番のハンドルを買う
2.元栓を閉める
3.キャップを取り外す
4.ネジを取り外す
5.旧式のハンドルを取り外す
6.新しい物を取り付ける
なお、最近は新しい蛇口ハンドルも出回っており、この機会にレバーハンドルタイプに交換を検討する方も多いでしょう。
レバーハンドルに交換する際は、ネジ穴のサイズ、ネジ穴の中心と反対側の中心までを計測し、設置場所に合ったタイプを選ぶことでハンドルからレバーに変えることができます。
「他の水回りはレバータイプなのに、ここだけハンドルタイプだと気になる……」といった場合は、この機会にレバータイプに交換すると良いでしょう。
レバーハンドル
レバーハンドルタイプの交換は以下の順で実施しましょう。
1.同じ型番のハンドルを買う
2.元栓を閉める
3.キャップを取り外す
4.ネジを取り外す
5.旧式のハンドルを取り外す
6.新しい物を取り付ける
交換する前に、必ず現状のネジ穴のサイズを確認し、同じ型番のハンドルを購入してください。型番の異なるタイプは設置不可能なので注意しましょう。
サーモスタット混合栓
サーモスタット混合栓を交換する際は、以下の順で実施しましょう。
1.同じ型番のハンドルを買う
2.元栓を閉める
3.キャップを取り外す
4.ネジを取り外す
5.旧式のハンドルを取り外す
6.新しい物を取り付ける
サーモスタット混合栓の場合も、同じ型番のものを購入してください。不安がある方は現物を持参した上でホームセンターに行き、店員に探してもらうと安心です。
なお、製造年数によっては在庫がない場合もあります。ホームセンターで購入する際は、あらかじめ型番を控えておき、在庫の有無や入荷日数、金額を確認しておくとスムーズです。
水道業者に蛇口ハンドルを交換・修理依頼した場合の費用相場
自分で交換することに不安がある場合や、やってみたものの動かすことができず、水道業者に依頼したいと考える場合は、水回りそれぞれにかかる費用相場をあらかじめ把握しておくと安心です。ここでは水回りそれぞれの費用相場についてご紹介します。
キッチン
キッチンの蛇口ハンドルを交換する場合は、新しい蛇口と取り付け費用が請求されます。費用相場は10,000円~15,000円ほどであるものの、世界情勢によって部品の仕入れが難しい場合があり、相場よりも高くなる可能性があります。
蛇口別で見ると、単水栓タイプであれば10,000円~30,000円ほど、シングルレバー混合栓であれば20,000円~40,000円ほどの本体代金です。
本体代金に合わせて出張費用や取り付け費用などが加算されるため、プラス10,000円ほど見ると良いでしょう。より詳しい金額を知りたい方は、最寄りの水道業者に問い合わせると安心です。
お風呂場
お風呂場に取り付けられるタイプは、サーモスタット混合栓や2ハンドル混合栓が一般的です。サーモスタット混合栓の交換費用相場は最低でも15,000円、高い物を選んだ場合は本体代金40,000円前後に合わせて水道業者の諸費用がかかる計算です。
2ハンドル混合栓の場合は、6,000円~30,000円ほどです。新しいタイプに交換したい場合は、数万円かかることを視野に入れましょう。
洗濯機
洗濯機に取り付けられる蛇口は主に単水栓タイプです。単水栓であれば10,000円~30,000円ほどの本体代金に合わせて、水道業者の諸費用がかかる計算です。
洗面台
洗面台の蛇口は主にシングルレバー混合栓です。キッチンの場合でもご紹介したとおり、この場合は20,000円~40,000円ほどの本体代金に合わせて、水道業者の諸費用がかかる計算です。
具体的な金額を知りたい方は、最寄りの水道業者に問い合わせて見ましょう。なお、水道業者によって諸費用の費目が異なる場合もあるため、複数の水道業者に問い合わせると、最安値と最高値が把握できるので安心です。
まとめ
この記事では蛇口ハンドルの外し方を、蛇口ハンドルの種類別でご紹介しました。長期使用によって劣化が起きやすい蛇口ハンドル。
劣化や使いにくさに気付いたら、自分で直すのも方法の一つです。もしDIYで取り外しから交換までを行う場合は、本記事を参考にしながら進めることで、スムーズ且つトラブルなく進められるでしょう。