水漏れ修理の相場は?発生箇所ごとにくわしく解説!
住宅内に各所設置される「水道」。洗濯機やお風呂、キッチンなどに設置され、私たちの生活を支えています。水道から水漏れしたときは、大きな不安を抱えてしまうものです。
では、水漏れが確認できたとき、どのような対処すればよいのでしょうか。この記事では、住宅にあるキッチン・洗面所・お風呂・トイレで起きた水漏れにかかる修理費用の相場について解説します。万が一のトラブルに備えて、費用相場を押さえておきましょう。
目次
キッチンにおける水漏れの修理費用相場
キッチンにおける水漏れ時の修理費用相場は約4,000円~30,000円です。
キッチンの修理原因によって異なる場合があるため、具体的な金額を把握したい方は最寄りの水道業者に確認すると安心です。なお、水道業者によっては各種諸費用がかかることもあります。
出張費や修理費用は水道業者によって異なるため、具体的な金額を把握したい方は最寄りの水道業者に確認すると用意でしょう。
水漏れの原因は部品の破損・故障がメイン
キッチンの水漏れで考えられる原因は、主に各部品の破損や故障です。
蛇口の根元やシンク下から水漏れが発生している場合は、蛇口の根元部分のパッキンなどの部品が経年劣化によって破損していることが考えられます。
耐用年数は約10年とされているものの、毎日使う場所であるため、使用頻度や清潔に保たれているかなど、複数の原因が重なって、10年未満で破損・故障につながる場合もあります。
自分で修理することも可能
キッチン周辺の水漏れが確認できた場合は、自分で修理することも可能です。水漏れが見られる場所を細かくチェックするためにも、一度蛇口を全て取り外し、そのうえで取り付けられた部品や蛇口設置部分、シンク下などをチェックしましょう。
割れや歪みなど、破損が見られる場合は、取り外した部品と同じ形状のものを新しく交換することで改善します。自分で修理する場合は、破損した部品の型番などをチェックしたうえで購入しましょう。「どれも同じだ」と安易な考えで購入し取り付けてしまうと、形状が合わず、水漏れがさらにひどくなったり大きなトラブルにつながったりする可能性があります。
自分で修理する場合は以下の項目に留意しましょう。
● 取り外した部品の現状をそれぞれ細かくチェックする
● 取り外した部品の型番をチェック
● 同じ型番の部品を購入、交換する
なお、蛇口も年々大きな進化を遂げ、新しい物が販売されています。どれだけ探しても部品が見つからない場合は、蛇口本体の交換を検討しましょう。
洗面所や蛇口における水漏れの修理費用相場
洗面所周辺に取り付けられた蛇口の水漏れの修理費用相場は2,000円~40,000円です。
どのような原因から・水漏れが起きているのかを水道業者が確認しなければ判断が付かないため、このような幅広い価格帯になっていると考えられます。
なお、修理を依頼する場合は水道業者によっては各種諸費用がかかる場合があります。出張費用や修理費用など細かな諸費用が必要となるケースも少なくないため、詳しい金額を把握したい方は各種諸費用も聞いておくと安心です。
蛇口・洗面台・排水管によって原因は異なる
洗面所の・水漏れは、主に蛇口・洗面台・周辺に設置された排水管の破損・故障によって発生していると考えられます。
たとえば、蛇口から水がぽたぽたと垂れる状況が続いているのであれば、ハンドル内部に設置された水量を調節するためのスピンドルと呼ばれる部品が、長期使用などによって劣化している可能性があります。
パイプの根元から水漏れが生じているなら、パイプの根元を固定するためのナットの緩み、パッキンやパイプリングなどの劣化・破損など、各パーツの破損・故障によって修理すべき部品も異なるのです。
蛇口・洗面台・排水管から見られる水漏れ!自分での修理は「一部可能」
洗面所周辺の水漏れを改善する場合、一部のみ自分での修理も可能です。蛇口部分の修理は、キッチンの水漏れ部分で紹介した方法で実施できます。
しかし、排水管や洗面所下の修理であれば、少ない方がむやみに修理した場合、かえって大きなトラブルに発展しかねません。
排水管や洗面台から水漏れが発生している場合は、床下にまで水が浸透し、根腐れを起こしている可能性も考えられます。水漏れがいつから発生していたのかにもよりますが、床下を確認する必要もあるため、排水管や洗面台下での水漏れ時は、大きな工事になる可能性を考慮し、水道業者に点検を依頼してください。
お風呂における水漏れの修理費用相場
お風呂場から見られる水漏れの修理費用相場は各所・部品によって異なります。詳しくは下表をご確認ください。
シャワー・バルブからの水漏れ:3,000円~8,000円
蛇口の接続部分からの水漏れ:1,000円ほど
蛇口本地あの交換など:12,000円~40,000円
浴槽本体からの水漏れ 置き式:120,000円~140,000円
ユニットバス:150,000円~180,000円
浴槽の配管部分(要補修工事):10,000円~40,000円
給湯器の部品交換:15,000円~40,000円
このように、お風呂周辺の水回りには、各所によって修理費用が大きく異なります。この金額はあくまで部品・修理費用相場です。水道業者を依頼した場合にかかる出張費用や修理費用などの諸費用は含まれていません。具体的な金額を把握したい方は最寄りの水道業者に確認するのが望ましいです。
お風呂周辺の部品も、一部のみ「自分で修理可能」
お風呂周辺の部品も、一部のみ自分で修理可能です。しかし、複雑な構造をしていることが多いため、不安を抱える場合は、無理に自分で修理しようとせず、水道業者に点検を含め依頼するとよいでしょう。
トイレにおける水漏れの修理費用相場
トイレ周辺の水漏れによる修理費用相場は場所や部品によって異なるものの、主に6,000円~16,000円といわれています。
トイレタンク内に取り付けられたパッキン等の部品の交換や調節の場合であれば6,000円~15,000円、温水洗浄便座からの水漏れであれば8,000円~16,000円です。
出張費用などの諸費用は水道業者によって異なるため、部品交換や諸費用を含めた金額は、最寄りの水道業者に確認するとよいでしょう。
トイレの水漏れは自分でも交換可能
トイレの水漏れは軽微な交換などが多いことから自分での交換が可能です。その場合は以下の項目に留意してください。
● 取り外した部品の型番をチェック
● そのほか破損や故障が見られる部品はないかチェック
● 破損していた部品の型番と同じ物を購入し、交換する
なお、温水洗浄便座の水漏れは水道業者の点検・修理が望ましいです。温水洗浄便座の水漏れでは、最悪の場合トイレ本体を交換しなければならない可能性があるためです。
温水洗浄便座から水漏れが発生し、ひたすら水が流れ続けている、といった状況であれば、速やかに水道業者に点検を依頼しましょう。
業者に依頼する際は安すぎる金額に注意!
水道業者に修理や点検などを依頼する場合、あまりにも相場とかけはなれた金額である場合は要注意です。
その理由は実績がない可能性や、資格を取得していないなど、水道業者として疑わしいがあるからです。水道業者に依頼する際は、複数の業者に修理費用や諸費用を問い合わせて見ましょう。
あまりにも相場とかけはなれる業者が見つかったときは、トラブルを未然に防ぐためにも、相場と相違ない金額の水道業者を選ぶと安心です。
まとめ
今回はご家庭にある水道周りの水漏れにおける修理費用相場について解説しました。毎日使う水道だからこそ、急な水漏れに気付いたときは不安な気持ちを抱えてしまう方も多いでしょう。
しかし、あらかじめ修理費用相場を把握しておけば「どんな修理が必要で、どのくらいの費用がかかるのか」を押さえたうえでスマートな対応ができます。長期使用などによって劣化しやすい水道周辺の部品。この記事をきっかけに、一度水道周りの点検を行ってみるとよいでしょう。