トイレのレバーが壊れた!?自分で交換できる?
毎日何度も使用するトイレ。トイレ周りの部品に不調が見られると、大きな不安に襲われるものです。その中でも特に壊れてしまうと大変なのがトイレの「レバー」ではないでしょうか。
水を流す際に必要不可欠なトイレレバーですが、この記事では壊れてしまったときの対処法について解説します。
自分で交換する際の方法や、トイレレバーを使わずに水を流す方法など豆知識も紹介するので、ぜひ今後の参考資料としてお役立てください。
目次
トイレのレバーハンドルが折れてしまった場合は?
結論からお話しすると、トイレのレバーが折れてしまった場合は自分で修理することが可能です。
部品はホームセンターでも販売されているため「どんなものを使うのか?」を明確にしておくことで、誰でも新しい物へと交換できます。ここではトイレレバーの構造と交換方法について解説します。
トイレレバーの構造
トイレレバーはトイレのタンクに設置されたフロートバルブと呼ばれる部品とつながっています。フロートバルブは、便器への排水をふさぐ役割があります。
レバーを手前・後ろに引くと、このフロートバルブが動いて、便器に水が流れるといった仕組みで、タンク内の水が減少すると、ボールタップと呼ばれる浮き玉が水の減少とともに下がって、給水弁が開き、給水される仕組みです。
トイレの構造、特にレバーの動きによってどのように水が流れるのかを把握しておくことで、レバーに取り付けなければならない部品などもわかり、トラブルを未然に防いだ交換が可能になります。
トイレのレバーを交換する方法
レバーが故障した場合は、以下の手順に沿って交換しましょう。なお、新しいレバーを購入するときには、現在使用中のトイレに合ったレバーを購入したうえで進めてください。
型番などが異なるレバーを取り付けようとすると、フロートバルブなどと合わず、再度合うものを購入しなければならないので注意しましょう。
1. 新しいレバーを用意
2. 工具を用意
3. 止水栓を閉じる
4. タンクのフタを取り外す
5. 壊れたレバーを取り外す
6. 新しいレバーと交換する
7. 止水栓を開く
8. 動作確認を行う
基本的な交換方法は上記の通りです。工具にはマイナスドライバーやレンチなどを用意しておくとスムーズに交換が行えます。
水が周囲に漏れてもいいように、新聞紙などを敷いて養生しておくと、後片付けも簡単です。
なお、新しいレバーを交換したあとの動作確認で、水量が弱い・少ないなど違和感を持つ場合は、そのままにするのは避け、水道業者に相談することをおすすめします。
トイレのレバーを取り付けても異常があるときは?
新しいレバーに交換したものの、水の出や流れに異常があるときは、以下の部品の破損や故障が考えられます。レバーの交換と合わせて各部品を細かくチェックするとよいでしょう。
フロートバルブ
レバーの動きに合わせて動くフロートバルブ。この部品がタンク内の水を塞いでいない場合、レバーが元の場所に戻っても水が流れ出てしまいます。水がチョロチョロと流れ出る場合は、フロートバルブの破損や故障などが考えられるため、合わせてチェックしておくと安心です。
タンク内の鎖
レバーはフロートバルブでつながっていますが、この二つをつなぎ合わせる鎖にも問題が生じると、トイレ内に水が流れないなどの動作不良が見られます。
鎖は長期使用やレバー・フロートバルブの交換などの際に複雑に絡んでしまうことがあるため、鎖が絡まっていないかも合わせてチェックしましょう。
浮き玉
タンク内に設置された、水の増減に対して水位を検知する浮き玉。この部品も、引っかかっていたり角度に違和感があったりすると、正常に機能しません。
タンク内に給水し続けたり、水を止めてしまったりなどする場合があるため、浮き玉の棒やボールタップと接続された角度を今一度確認してください。
パッキンの故障
レバーを交換した場合に、タンクとのつなぎ目部分から水が漏れているようなら、つなぎ目部分に設置されたパッキンが劣化し、故障している可能性があります。
水漏れ防止のために取り付けられたパッキンですが、交換のタイミングで破損したか、経年劣化によって壊れたのかも知れません。パッキン部分もあらかじめ点検し、形状に問題がないかをチェックするとよいでしょう。
トイレレバーを用いずに水を流す方法
トイレレバーが故障したり、動作不良が起きたりすると、トイレの水は流すことができないのでしょうか。結論からお話しすると、レバーが故障した場合でも、トイレは利用でき、水も流すことができます。
レバーが故障した場合にトイレの水を流す場合は、バケツの中にたっぷりの水を用意し、汚物やトイレットペーパーを一気に流し込みましょう。
汚物などが流れたら、再度バケツに水を用意し、今度はゆっくりと水を流し入れましょう。便器内はもちろん、排水管の奥の汚物などもしっかりと流れ、つまりを未然に防ぐことが可能です。しかし、バケツの水を使用する際は以下の点に注意しましょう。
できるだけきれいな水を使う
「お風呂の残り湯を使って水を流してもよいのでは?」と考える方も少なくないでしょう。しかし、残り湯には皮脂や髪の毛など、細かな汚れが浮遊しているケースがほとんどです。
残り湯を使った場合、排水管の奥に細かなゴミが溜まり、汚物などと混ざってしまう可能性が考えられます。最悪の場合、つまりを引き起こすことも少なくないため、残り湯を使用するときはできるだけきれいな水を使うよう留意しましょう。
残り湯を使用するとしても、表面に見えるゴミなどがあれば、洗面器などを使って軽く取り除いてから使うと安心です。
トイレ周りを養生する
バケツなどを使って外部からトイレを流す場合は、新聞紙や濡れてもよいバスタオルなどを下に敷き、養生しましょう。また、トイレは電化製品であるため、濡れてしまうと漏電や故障につながる可能性もあります。
外部から水を流すときには、できるだけ濡れてもよいように、養生し、大きなトラブルを防ぐよう心がけることも大切です。
また、バケツの水を流す場合は、便器は上に持ち上げた状態で行いましょう。大きなトラブルはちょっとした心がけて未然に防げます。トイレは電化製品であること、買い替える場合は大きな費用がかかることを念頭に、しっかりと養生することが大切です。
トイレレバーの交換における費用相場
トイレレバーを交換するにあたって、あらかじめ交換費用にどれくらいかかるのか、具体的な相場についても把握しておきましょう。
自分で交換する場合の費用相場は、およそ1,000円~3,000円です。ホームセンターをはじめ、通販でも購入できるので、現在お使いのレバーの型番をチェックしたうえで購入しましょう。
型番を確認せずに交換した場合、形状が現在のトイレとは合わず、水漏れや水が溜まらないなどのトラブルにつながる可能性があるので注意してください。
一方、専門業者に交換を依頼すると、5,000円~20,000円ほどかかる場合があります。レバーの構造が複雑な場合、比例して高くなる傾向があるため、まずは無料見積もりなどを実施するとよいでしょう。
また、修理を希望する時間や場所によっては「深夜料金」や「出張費用」などが発生する場合もあります。無料見積もりの後は見積もり書を細かくチェックし、どれくらいの費用感なのかを把握しておくとよいでしょう。
まとめ
この記事ではトイレのレバーが壊れた場合の交換方法や確認すべき部品、トイレレバーが故障したときの水の流し方についてご紹介しました。レバーは毎日使うものであり、経年劣化しやすい部品です。
使い方に問題がなくても、使用頻度によっては壊れてしまう可能性もあるので、費用感や万が一のときの場合の水の流し方などを参考にしましょう。
トイレの不調が見られれば、誰しも不安を抱えるものです。レバーが壊れてしまっても、落ち着いて対処できるよう、ぜひ本記事でご紹介した方法を取り入れて、トラブルを乗り切りましょう。