お急ぎの方はこちら

水のコラム

オストメイトトイレ家庭用の具体的か活用方法や設置について解説

オストメイト対応のトイレをご存知でしょうか。病気や障害によって通常のトイレが利用できない方のためのトイレのことを指します。

一般的には公共施設で目にすることが多いですが、必要に応じて一般家庭に設置することも可能です。そこで今回はオストメイト対応のトイレについての説明と家庭用のオストメイト対応トイレのリフォーム方法、リフォームに必要となる費用、業者に依頼する前に注意したいポイントについて解説します。

オストメイト対応トイレとは?

オストメイトに対応したトイレとはどのようなトイレなのでしょうか。ここではオストメイトの意味と、オストメイト対応トイレについて解説します。

病気や障害、または事故などによってストーマ(人工肛門や人工膀胱)と呼ばれる便や尿を排泄するための出口を付けている方がいます。手術によってストーマをお腹につけている方たちはオストメイトと呼ばれています。

オストメイトの方たちはストーマまでは自身の腸や尿道を使っています。そして排せつ物を一時的に受け取るための場所として、ストーマ装置(パウチ)がストーマ部位に装着されています。

日本にオストメイトの方はおよそ20万人いると推定され平均年齢は70歳を超えており、高齢の方に多くなっています。このようなオストメイトの方は通常のトイレを利用できないため、彼らが利用できるように作られている専用のトイレがオストメイト対応のトイレということです。

近年では駅や病院などの公共の場所にはオストメイト対応のトイレが設置されていることが増えてきました。オストメイトマークがしるされている場合には、対応のトイレとなっています。

オストメイト対応トイレの設備としては以下のようになっています。

腹部の洗浄とストーマ装具の交換、衣服・使用済みのストーマ装具の洗濯が可能な汚物流し台と付随装備、ストーマ装具や用具などを置くスペースのカウンター、小物入れ用・衣服・手荷物用フックなど各種フック、ストーマ装具の装着時に腹部を映せる化粧鏡、使用済みのストーマ装具用の汚物入れボックス、服の着替えに便利な収納式着替え台です。通常のトイレとは大きく異なり、様々な設備が整っているトイレです。

家庭用オストメイト対応トイレへのリフォームも可能

一般の家庭用のトイレをオストメイト対応のトイレにリフォームすることが可能です。ここではオストメイト対応のトイレへのリフォームについて解説します。

簡易的なオストメイト対応のトイレに変更する
簡易的なオストメイト対応のトイレに変更する場合には以下の2つのパターンがあります。
まずは現在のトイレの便座をオストメイト対応の便座に変更する方法です。こちらのリフォームでは便座のみの交換のため比較的簡単にリフォーム可能です。

もう一つが現在のトイレに「パウチ・しびん洗浄水栓付き背もたれ」を設置するパターンです。簡易的なオストメイト対応のトイレで問題ない場合であれば、以上のように簡単にリフォームできます。

しかし、2つ目のパウチ・しびん洗浄水栓付き背もたれ非対応のトイレもあるため事前に確認が必要です。非対応のトイレでは対応のトイレに変更する必要が出てきます。

機能的なオストメイト対応のトイレに変更する
機能的なオストメイト対応のトイレが必要な場合には以下の3つのパターンがあります。

まずは今利用しているトイレのスペースに比較的余裕がある場合です。空いているスペースに給排水工事が可能であれば、オストメイト専用のトイレが設置可能です。

2つ目のパターンとしては、従来のトイレには何もせずに新たにオストメイト専用トイレを設置する方法です。自宅で改造できるスペースがあれば、その場所を利用します。給排水工事、仕切り壁、扉などの設置が必要で、他の方法に比べて大掛かりな工事となります。

最後3つ目のパターンとしてはトイレのスペース自体を拡張して、洋式トイレとオストメイト専用トイレを設置する方法です。トイレのスペースを拡張するための大工工事と給排水工事、オストメイト専用のトイレを設置するための工事が必要となります。こちらの方法も大掛かりな工事となります。

家庭用オストメイト対応トイレへのリフォーム費用は?

では家庭用のオストメイト対応のトイレにリフォームする際にはどのくらいの費用が必要となるのでしょうか。ここではオストメイト対応のトイレへリフォームする際の費用について解説します。

まず、オストメイト対応のトイレを設置するためには高額な費用が必要となることを把握しておきましょう。

簡易的なリフォームの際に必要となったオストメイト対応の便座でも本体価格として10万円前後、パウチ・しびん洗浄水栓付き背もたれは10万円代半ばが相場となります。洗浄流しとなると価格には大きな幅があり、安い製品であれば20万円ほどで購入できますが、高くなると100万円を超える製品もあります。

ここでご紹介した価格はあくまでも目安です。それぞれの商品によって差があるためしっかりと、比較して購入するようにしましょう。さらに大掛かりな工事では製品の本体価格に加えて、大工工事や給排水工事が必要になるため、各種工事費用が別で請求されることになります。あらかじめ専門業者にどのくらいの費用が発生するのかの見積もりを依頼するようにしましょう。

依頼の際に注意すべきポイント

では最後にオストメイト対応のトイレの設置依頼をする際に注意してほしいポイントについて解説します。

しっかりと依頼する業者を見極めること
これはオストメイト対応のトイレの設置依頼に限った話ではありませんが、大掛かりな工事となる際には依頼する業者をしっかりと選ぶ必要があります。業者を選ぶ際にはインターネットのトップに出てくる業者にそのまま依頼するということはやめ、複数の業者の説明を聞き比較して選ぶようにしてください。

そして、工事費用も高額になることが想定されるため複数業者に見積もりをしてもらう相見積もりがおすすめです。ある程度の相場を把握することができ、その中でお得な業者を見つけやすくなります。しかし、相場と比べてあまりにも安すぎる場合には注意が必要です。作業自体が雑であったり、作業後になんやかんやで追加の高額請求が来たりする可能性があります。

依頼する業者を選ぶ際には相見積もりと一緒に、利用者の口コミや実績などがあればそれらも確認するようにしてください。

補助金の制度を確認すること
介護保険法や障害者自立支援法によって、バリアフリー化の工事やリフォームにおいては補助金を受け取れることになっています。しかし残念ながらオストメイト対応トイレは補助金の対象外です。とはいえ、各自治体が独自に補助金の制度を設けていることがあります。オストメイト対応のトイレを設置しようと検討している方は、お住まいの自治体に補助金制度がないかの確認をしましょう。

オストメイト対応のトイレに対して一律の補助金はありませんが、ストーマ装具やストーマ用品に関しては補助金制度が設けられています。これらの補助金制度を効率的に利用することで、リフォーム費用を可能な限り抑えられるでしょう。

障害等級によって受け取れる補助金の額は異なりますが、それらに対応した基準額の上限として毎月受け取れる仕組みとなっています。各自治体で基準額などは異なっているようですので、業者に依頼する前に確認してみることを忘れないでください。

まとめ

今回はオストメイト対応トイレについての説明と、家庭用のオストメイト対応トイレへのリフォーム方法、リフォーム費用、業者に設置依頼する前に注意したいポイントについて解説してきました。

オストメイト対応のトイレを設置するには比較的高額な費用が発生することを抑えておく必要があります。各自治体から補助金を受け取れる場合もあるため、それらの制度をうまく活用して設置を検討してみてください。

水漏れ・修理に関するお問い合わせはこちら
« »

関連コラム

台所
トイレ
お風呂
キッチン
洗面所
いますぐお電話 0120-492-315 年中無休 24時間受付 お見積り無料