トイレの換気扇、いつ交換する?自分で交換する方法と注意点
トイレの換気扇が壊れたり不具合が発生したりした際に、「トイレの換気扇の交換方法は?」「換気扇の寿命は?」「自分で交換するときの注意点が知りたい」など、対処法に困っている人も少なくないでしょう。
種類や構造を正しく理解すれば、自分自身でも交換することもできます。
今回は、トイレの換気扇の交換時期や種類、自分で交換する方法や注意点などについてご紹介します。トイレの換気扇交換でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
トイレの換気扇、いつ交換する?
普段なかなか意識しないトイレの換気扇の寿命ですが、何年くらいが交換のタイミングなのでしょうか。
トイレの換気扇は、使用している環境や状況によって変わりますが、おおよそ10年~15年程度と言われています。換気扇の使用頻度が多くない場合や、こまめにスイッチの入り切りをしている場合は、最長で15年程度は持つでしょう。
反対に、トイレの換気扇の寿命を縮める使い方は、24時間つけっぱなしです。換気扇の稼働時間が長くなればなるほど部品等の消耗が進みます。消耗が激しい使用方法をしている換気扇の寿命は、おおよそ8年~13年程度です。最長使用よりも2~3年程度短くなります。
ここまでを踏まえると、だいたい10年くらいが換気扇の交換目安だと認識されがちですが、実は、寿命を全うする前に交換となるケースもあります。
たとえば換気扇から異音がしたり、異常に音が大きかったりした場合は、部品の不具合や故障の可能性があります。この場合は、使用年数に達していなくても交換するべきタイミングとなります。
基本的には、修理を検討するのが望ましいですが、あまりにも消耗が激しく劣化が酷い場合は、交換した方がいいでしょう。トイレの換気扇は、何も不具合がなければ10年程度の使用は可能ですが、それ以外の場合は交換するタイミングが早くなるということになります。
トイレの換気扇にも違いがある!種類を知っておこう
トイレの換気扇には、大きく分けて以下の3種類があります。定番からさまざまな機能が搭載された種類まで、それぞれ見ていきましょう。
■プロペラファン型
プロペラファン型は、基本型の換気扇でトイレの壁に設置するタイプのものです。構造は扇風機のようなプロペラが付いており、外気をトイレ内へ取り込んで換気をするタイプです。
風の影響を受けやすいという点があり、良いようにも悪いようにも働きます。メリットは風量が強く換気能力が高いことです。
反対にデメリットは、強風の日には換気能力が落ちることです。設置場所も限られており、低層階のマンションやアパートに向いています。
■シロッコファン型
シロッコファン型も基本型の換気扇で、トイレの天井面に埋め込みで設置するタイプです。構造は、換気扇を天井内のダクト管に設置して換気をするものです。
シロッコファンは、プロペラファンとは違い風の影響を受けずに換気をすることが可能です。設置する住宅の制限もなく、どのような住宅にも向いています。
■連動型
連動型の換気扇は、最新のトイレによく用いられます。構造は、照明が付くと同時に自動で換気扇のスイッチが入ったり、退出した後に自動でスイッチが切れたりします。
これらは人感センサーを搭載しているものが多く、消し忘れなどがあっても自動で消えるため電気代の節約になります。また、換気扇の酷使による部品の消耗も抑えることができます。
ほかにも、連動型の換気扇の中には、風量の強弱を自動で調整するタイプのものやほこりなどの侵入を防ぐタイプのもの、静穏設計タイプのものなど、幅広く対応しています。
トイレの換気扇を自分で交換するには
トイレの換気扇は、自分でも交換することができます。プロペラファンの交換方法は、感覚で分かりやすいため、シロッファンの交換方法について解説していきます。シロッコファン型を利用の方は、ぜひご参考ください。
■道具を準備する
換気扇交換には、懐中電灯やヘルメット、ドライバーやペンチなどを用意しましょう。
■ブレーカーを落とす
感電や漏電防止のため、トイレの換気扇を交換する前には、必ずブレーカーをOFFにしておきましょう。
■カバーを外す
トイレの換気扇のカバーを取り外します。換気扇のカバーの構造はツメで固定されているものが多いです。ツメのタイプのものは手前に引っ張ることで簡単にカバーを外すことができます。
■古い換気扇を外す
電源コードを外し、古い換気扇を固定しているビスやボルトを取り外します。ビスを取り外しても、換気扇は、ダクトに繋がっているため落下してくることはありません。ビスやボルトを外した後は、ダクトに巻き付いているアルミテープを剝がします。
■新しい換気扇を設置する
古い換気扇を取り外した手順とは逆の手順で新しい換気扇を設置します。ダクトと換気扇をアルミテープで巻きます。そのあと、ユニットをビスで固定します。ユニットが固定出来たら、同じように換気扇もビスで固定します。
■動作確認を行う
換気扇の設置後は、電源コンセントを差し正常に作業するか確認します。テストは、稼働が上手くいかなかった際のことを考慮し、換気扇のカバーをつける前に行います。確認後正常に稼働する場合は、そのままカバーを設置して完了です。
しかし、うまく稼働しない場合は、交換過程でミスや不具合が起こっている可能性があります。原因を見つけ、正しく対処した後に、再度動作確認を繰り返しましょう。
トイレの換気扇を交換する際に注意するべき点
ここまで、換気扇の寿命や種類、自分で交換する方法などについてご紹介しましたが、ここからは、トイレの換気扇交換をする際の注意点についてご紹介します。注意点は、主に、以下の3つです。
■種類の異なる換気扇は初心者では難しい
種類の異なる換気扇の交換は、初心者が行うのは難しいです。なぜなら、違う種類の換気扇を設置する場合は、電気工事や壁などに開口を作る必要が出てくるからです。
電気工事は国家資格が必要になりますので、持っていない方は作業ができません、また、開口作業も寸法を間違えてしまうと換気扇をうまく取り付けることができません。
■自分で交換作業を行う場合は無茶をしない
換気扇の交換は、高所作業になることがしばしばあり、脚立などを使用することも多くあります。高所作業に慣れていない人が行うと、換気扇の破損やケガに繋がるリスクが高くなります。
■換気扇の交換は業者へ依頼するのが望ましい
トイレの換気扇交換は専門業者へ依頼するのが望ましいです。電気工事など専門的な作業も多いため、安全に確実に換気扇を交換するなら、業者に依頼しましょう。換気扇交換作業に慣れている業者であれば、数時間で交換作業を完了してくれます。
まとめ
今回は、トイレの換気扇の使用期間や交換のタイミング、自分で交換する方法や注意点などについてご紹介しました。
トイレの換気扇に不具合がみられたり、違う種類に交換したいと考えていたりする場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。交換することで、ケガや換気扇の破線といった万一のリスクを抑えることができます。
専門業者に依頼する際は、業者によって交換費用にバラツキがあるため、お住まいの地域にある業者数社に見積もりを取り、費用の確認をしましょう。休日や遅い時間まで対応してくれたり出張費用など無料であったりする業者も多いので、一番条件に満足のいくところへ依頼しましょう。