キッチンの汚れの原因

キッチンは日々利用するもので、汚れが蓄積しやすいです。
食器を洗ったり、油や水を流したりする場所なので、特に汚れます。
できれば定期的に掃除をして、頑固な汚れになる前に落としましょう。
毎日習慣的に掃除するのが理想ですが、仕事などで忙しくて時間がないという方は、週に一回掃除するだけでも十分です。

シンクの汚れはどれも同じに見えるかもしれませんが、実はさまざまな種類があります。
代表的な汚れは水垢、せっけんカス、油汚れ、ヌメリ、サビなどです。

サビは研磨効果のあるもので磨かなければきれいになりませんが、その他の汚れはそれぞれに対応した掃除方法で簡単にきれいになります。

しばらく掃除ができず、シンクの汚れが目立ってきた時には、汚れの種類に対応してそれぞれに有効な手段があるので、それに合わせて掃除を進めてみましょう。

水垢や黒ずみには酸性が有効

たとえば、水垢や黒ずみはアルカリ性です。
酸性であるクエン酸や酢で落とせます。
水垢の見た目は白っぽく斑点状です。
蛇口回りやシンクの壁に発生しやすいです。
原因は水道水の成分で、それが水分の蒸発により硬化して水垢になります。
シンクは食器や食物を扱ったりする場所なので、酸性洗剤を用いるのは不安という方には、特に酢やクエン酸の使用がおすすめです。

酢やクエン酸を利用する場合は、水で薄めたものを汚れの気になる場所に吹きかけて、キッチンペーパーやラップなどで覆って浸透させ、1～2時間放置します。
その後、やわらかめのスポンジで擦り、水でよく洗い流します。

大半の水垢はこの作業で落とせるはずですが、もし水垢が残っている場合は、クリームクレンザーをスポンジに馴染ませて擦りましょう。

その際に気を付けたいのが研磨力です。
研磨力の高過ぎるクレンザーを用いると、シンク内が傷ついてしまう場合があります。
購入する際や使用前には、必ず確認してから利用しましょう。

油汚れや焦げ付き、ヌメリにはアルカリ性

油汚れやヌメリには、セスキ炭酸ソーダや重曹といったアルカリ性の成分が有効です。
調理中に出た油汚れ、食材屑や食べ残しなどを放置すると菌が繁殖して、しつこいヌメリ汚れができます。
特に排水口周辺にヌメリは生じやすいので、生ゴミはトラップに溜めずに早めに捨てるなどして対策しましょう。

油汚れやヌメリは酸性の汚れなので、アルカリ性を用いることで中和され、きれいになります。
そこでおすすめなのが、セスキ炭酸ソーダや重曹といったアルカリ性のクリーナーです。
セスキ炭酸ソーダは重曹と炭酸ナトリウムで構成されたアルカリ性の物質です。
重曹は粉末状ですが、セスキ炭酸ソーダは結晶状になっています。

そしてセスキ炭酸ソーダは、界面活性剤と比べて環境に優しく、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心のナチュラルクリーニング剤として人気を集めています。

100円均一ショップやホームセンター、薬局でお手軽に手に入れられるので、常備しておくのも良いでしょう。
またセスキ炭酸ソーダは重曹よりも水に溶けやすく、スプレーとして利用しやすいのも人気の一つです。

しかし、アルカリ性が強いのはセスキ炭酸ソーダの方です。
これは良い点でもあり、重曹で落ちないような頑固な油汚れなどによく効きますが、手肌への刺激も強いため、手袋をして作業するのをおすすめします。
一方で、重曹の方が研磨力は高いので、こびり付いた汚れなどを歯ブラシでこすって、削り落とす場合は重曹を使用しましょう。

セスキ炭酸ソーダでセスキスプレーを作る

セスキ炭酸ソーダは先述のとおり、水に溶けやすいので水に溶かしてスプレーとして利用できます。
スプレーとして利用できるため、面積の広い場所にも散布しやすくなり、掃除がはかどります。

水500ミリリットルに対して、セスキ炭酸ソーダを小さじ1から2杯入れて、粉が溶けるまで混ぜましょう。
スプレーボトルに入れて振ればよく混ざるので、100円均一ショップなどでボトルを購入しておきましょう。
セスキスプレーは油汚れや食べこぼし、手垢などの酸性汚れに有効です。

また、酸性の臭いを中和させて消臭するという作用もあるので、消臭剤としても活用できます。
汗や皮脂の臭いも消臭できるので、衣類へスプレーすることもできます。

シンクの排水口は油や生ゴミが付着してヌメリが生じることがありますが、これにもセスキスプレーが有効です。
排水口の蓋やトラップなどのパーツを付け置きしてから洗うとより汚れが落ちやすくなってきれいになります。
排水口内にスプレーをして、少し放置したら歯ブラシやスポンジなどで汚れている場所をこすって洗い流せば完了です。

水回りのお悩みはおおさか水道職人へご相談ください

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