気付いたときには汚れているキッチンシンク。
ふとした瞬間、「入居当初はあんなにピカピカだったのに…」と、驚く方も多いのではないでしょうか？　
キッチンシンクの汚れを除去するためには、汚れの原因を知った上でアプローチするのがおすすめです。
汚れの原因と効果的なお手入れ方法を解説します。

シンクが汚れる原因3つ

キッチンシンクが汚れる原因は、主に以下の3つです。

・水垢
・せっけんカス
・油汚れ

調理に使った油や、食べ残しに含まれる油分、キッチンならではのギトギト汚れなど、シンクには油汚れが溜まりがちです。
そこに混ざり合うのが、水垢汚れやせっけんカス汚れです。
水もせっけんも、キッチンシンクには欠かせないもの。
汚れを除去するために使用していますが、実はそのせっけんや水も、キッチンシンクに汚れを溜める原因の一つです。
これらの汚れは、どれも付着してすぐの時期には難なく落とせるもの。

ただ日常的に付着する汚れのため、ほんの少し放置しただけでも、汚れが何層にも重なってしまうケースも少なくありません。
気付いたときには、簡単には落としきれないような頑固な汚れになっているという仕組みです。

またこのほかにも、キッチンシンクの使用状況によっては、サビ汚れが発生する可能性も。さまざまな汚れの要素が複雑に絡まっているのが、キッチンシンクの汚れの特徴と言えるでしょう。

これらの汚れは、キッチンシンクを使用する限り、避けられないものです。
「絶対に付着させない」と意識し過ぎるのではなく、「付着してもすぐに落とす」「頑固な汚れにさせない」などの対処法を検討するのがおすすめです。

基本のお手入れ方法は？

キッチンシンクの汚れには、できるだけ素早く対処するのがおすすめです。
おすすめは、キッチンシンクを使い終わったあとに清掃作業までを習慣化すること。
1日の使用で付着した汚れであれば、さっとお手入れするだけでも簡単に落とせるでしょう。基本のお手入れのおすすめ方法は以下のとおりです。

1.中性洗剤をスポンジにつける
2.シンク全体をこする
3.水で全体を流して、ふきんで拭く

普通の油汚れであれば、この程度の掃除でも難なく落とせます。
もし水垢汚れやせっけんカス汚れに気付いたら、その部分だけに重曹やクエン酸を使用しましょう。
アルカリ性の水垢汚れに効果が期待できるのは、酸性の性質を持つクエン酸です。

一方で酸性の性質を持つせっけんカス汚れには重曹を使用しましょう。
重曹には、同じく酸性の油汚れを落とす作用も期待できますし、研磨剤としての効果も見込めます。
キッチンシンクの輝きが失われてきた…と思うタイミングで、ぜひ導入してみてください。クエン酸水と重曹を反応させて排水溝内に流し込めば、排水管内の詰まり予防・汚れ対策にも役立ちます。

サビ汚れには別途対処を

キッチンシンクで悩まされやすいのが、サビ汚れです。
「昨日までなんともなかったはずなのに…気付いたらサビ汚れが付着していた！」なんて経験がある方も多いのではないでしょうか？　
シンクにサビが発生する原因には、以下のようなものがあります。

・シンク内に残った塩分
・他の金属からのもらいサビ

シンク内には、さまざまな食品のカスや残り汁が放置されがちです。
たとえばラーメンのスープやみそ汁などを流し、そのままにしておくと、汁ものに含まれる塩分がシンク素材にダメージを与えてしまいます。
流したからと言って即サビが発生するわけではありませんが、放置時間が長くなればなるほど、リスクは上昇。塩分の作用で表面のコーティング剤が剥がれ、内部の金属が露出してしまうのがサビ発生の原因です。

・設置してから年月が経過しているキッチン
・定期的にコーティング作業を行っていないキッチン

これらの条件に当てはまる場合は、特に注意してください。

一方で、新築のキッチンでも悩まされやすいのがもらいサビによる汚れです。
スチール缶や鉄製の調理器具を、濡れた状態のままシンク内に放置すると、あっという間にサビが移ってしまいます。
サビ汚れは付着させないための工夫が第一ですが、万が一付着してしまった場合は、早期対処を心掛けましょう。

発生直後の小さなサビ汚れであれば、重曹とクエン酸で落とせる可能性があります。
重曹とクエン酸で、シンクを磨いていきましょう。

この方法で落ちなければ、キッチンシンク用のクレンザーを使用してみてください。
表面の汚れを削って落とせる可能性があります。
塩素系漂白剤や酸素系洗剤を使用する方法もありますが、強い洗浄成分のため、素材にダメージを与えてしまう可能性も。
取り扱いにも十分に注意すると共に、自宅のキッチンシンク素材との相性も見極めた上で使用するようにしましょう。

気付いたときには溜まっているキッチンシンクの汚れですが、汚れの特徴を見極めた上で対処すれば、意外とすんなり落とせる可能性も。
DIYで対処したい！と思うときには、ぜひこまめなお手入れを心掛けてみてください。

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