多くの場合、排水管の詰まりはパイプクリーナーなどを使用した掃除で解消できます。しかし、それでも詰まりが直らない場合には、排水管の高圧洗浄がおすすめです。

この記事では、高圧洗浄するメリットやデメリットや注意点を詳しく説明します。排水管掃除する際の参考にしてください。

高圧洗浄とは

高圧洗浄は、高圧の水を噴射し、水の勢いを利用して配管内の汚れを取っていく機械です。水を噴射する力は、水道の蛇口から出る水より力より40倍ほどあるため、自分ではなかなか落とせない頑固な汚れも落とすことが可能です。

水道の蛇口から給水し、ホースを通って、ノズルから水を噴射する仕組みになっています。使用時には、水源と電源が不可欠といえるでしょう。高圧洗浄には、業務用と一般家庭用の2種類あります。費用面や掃除できる範囲、圧力の違いが見られます。

自分で行う場合のメリットとデメリット

まず、自分で洗浄する場合、どのようなメリットやデメリットがあるのかを取り上げます。

業者を呼ぶよりも安く済む
一般家庭用の高圧洗浄を買って自分で掃除するなら、業者を呼ぶよりも安く済みます。自分で行う場合の費用相場は、15,000～30,000円ほど。一方、業者を呼ぶ場合は、30,000～50,000円ほどかかります。

費用が大きく変わってくるため、安く済ませたい人にはメリットと言えるでしょう。

何度でも使用できる
家庭用の洗浄機は、一度買ってしまえば、使いたい時に何度でも使用できます。完全に排水管が詰まってしまう前に、予防として掃除することも可能です。

また、排水管だけでなく車や駐車スペースなどの汚れ落としにも使用できるため、非常に便利です。

効率よく掃除できる
排水管が詰まってしまった場合、自分でできる掃除方法には限りがあります。たとえば、パイプクリーナーを使った掃除方法やワイヤーブラシを使った掃除方法などを試してみるかもしれません。しかし、これらの掃除方法には限界があり、正しく使用しないと排水管を傷つける危険性があります。

一方、高圧洗浄の場合は、知識がなくても排水管を傷つけることなく、効率良い掃除ができること間違いありません。

効果が見られないことがある
自分で行う高圧洗浄は、業者に依頼するよりも圧力が弱いため、思ったような効果が見られないことがあります。特に、こびりついた水垢や油汚れを落とすことが難しいため、お金を出して購入したのに、思ったような効果が見られないことにガッカリしてしまうことがあり得ます。

使いこなすまでに時間がかかる
高圧洗浄を使用する際は、ノズルの先端にパイプ用の排水ホースを取り付けて、ホースを排水管の中に入れるなどの前準備が必要です。また、作業する際には、ゴム手袋して素手で触らないようにしてください。

加えて、15～30分ほど時間が経った頃には一度電源を切るようにしないと、モーターが傷んでしまいます。このように注意点が多いため、使いこなすまでには時間がかかるのはデメリットと言えるでしょう。

業者に依頼する場合のメリットとデメリット

次に、業者に依頼する場合、どのようなメリットやデメリットがあるのかを取り上げます。

確実にキレイになる
業者は、素人とは違って、どこをどのように掃除すればいいのか把握しているため、無駄なくスピーディーに掃除してくれます。

また、業務用の高圧洗浄は家庭用と比較して威力が高いため、自分では取り除けない汚れもしっかりキレイにしてくれます。

手間が省ける
自分で洗浄する場合、洗浄機の準備はもちろん、作業自体もすべて1人で行います。高圧洗浄のセットアップや片付けは、それなりに時間がかかるものです。

また、高圧洗浄すると、排水管の中から油汚れや蓄積された汚れがたくさん流れてきます。衛生が気になる作業や面倒な作業も業者がしてくれるなら、非常に助かるのではないでしょうか。

排水管のトラブルにも対応可能
実際に排水管を掃除した際に、破損などの異常を見つけることがあるかもしれません。そのようなトラブル時にも、業者は柔軟に対応します。排水管の掃除を一時的にストップして、破損部分を修復することもあるでしょう。水回りのプロに任せることで、さまざまなトラブルにスムーズに対応できます。

費用がかかる
前述でも取り上げた通り、自分で洗浄する方が費用は安く済みます。なるべく費用をかけたくない人にとっては、デメリットになるでしょう。

見積もりするまで費用が分からない
業者に依頼する場合、最終的に支払う費用は見積もり後にしか決定しません。「大体これくらいだろう」と予想していた金額を上回ってしまう可能性もあります。

費用面が気になる人は、一度見積もりに来てもらって金額だけ出してもらうことをおすすめします。納得できる金額であれば、そのまま作業してもらうことも可能です。

排水管を高圧洗浄する際の注意点

普段あまり使用しない高圧洗浄。使用時には、どんな点に気をつけたら良いのでしょうか。3つの注意ポイント取り上げます。

手を離して使用しない
高圧洗浄を使用する際には、手を離さないように注意してください。もし、使用中に手を離してしまうと、ノズルから放射されている水が勢いよく撒き散らされてしまいます。

キッチンで使用している場合は、キッチンにある電化製品が壊れてしまう可能性もあるため、決して手を離さないようにしましょう。高圧洗浄は、思ったより重たい製品です。初めて扱う人は慣れずに、ノズルを落としてしまう可能性があるため、細心の注意を払って扱うようにしてください。

早朝や夜中には使用しない
高圧洗浄は非常にパワフルです。早朝や夜中に使用するなら、近所迷惑になってしまいます。掃除機や洗濯機の使用と同じように、近所迷惑にならない時間帯を選んで使うようにしてください。できるだけ日中に使用することをおすすめします。

体を保護する
高圧洗浄を使用する際には、長袖を着用し、マスクをつけて体を保護するようにしてください。水に圧がかかった状態で噴射されると、勢いの良い水が噴射されます。体に当たるなら、怪我してしまう可能性があり、非常に危険です。全身を保護した状態で使用するようにしましょう。

水を使用する
洗浄機の仕様は、基本的に水を入れるように作られています。中には、お湯に対応しているものもありますが、それ以外は水を使ってください。水を入れるようになっている機器にお湯を入れてしまうと、機械そのものが壊れてしまう可能性もあります。

また、掃除する場所によっては洗剤を混ぜる場合もありますが、トイレなど水が跳ねる場所ではなるべく水だけを使うようにしてください。

まとめ

高圧洗浄は、普段取れないような排水管汚れもスッキリ落とす機械です。排水管内を傷つけることなく、スッキリ掃除できます。家庭用と業務用の2種類あり、どちらにもメリットとデメリットが存在します。

家庭用の高圧洗浄のメリットは、排水管汚れが気になるときに、使用できコスト面でも安いということです。一方、業務用の高圧洗浄は、家庭用の洗浄機では落としきれなかった汚れもスッキリ落としながらも、面倒な手間が一切かからない点がメリットと言えるでしょう。自分で洗浄機を使用する際には、いくつかの注意点があるので事前にチェックしておくことをおすすめします。

それぞれを比較して、自分にピッタリ合う方を選択してください。