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水のコラム

油を排水口にそのまま流すと危険!原因を解説

料理に使用した油をどう処理したらよいのかわからず、シンクに流してしまっていませんか。シンクの排水口が油汚れで詰まってしまいます。ダ

イレクトにシンクへ油を流していなくても、食器や調理器具に付いた油が排水口に流れて詰まりの原因となることもあるでしょう。

ちょっとした工夫と掃除の仕方で、最小限に詰まりは防止できます。本記事では、油が原因で詰まりが発生した場合の対処法や効果的な掃除方法、使用した油の正しい捨て方について詳しく解説します。

キッチンに油をそのまま流すとつまりの原因になります

キッチンシンクの排水口が詰まってしまう原因に、油汚れや油詰まりがあります。食べ物や食器類に付いた油をふき取らず、そのままシンクの排水口に流れていくと油に雑菌が繁殖して悪臭の原因にもなり、取り除くのも難しくなってしまいます。

食品を扱う場所であるキッチンはいつも清潔にしておきたいですよね。気持ちよく調理するために、日頃からキッチンシンクを詰まらせないように予防しましょう。

もし油が原因で排水口がつまってしまったら?

油が原因で排水口が詰まってしまったら、油を溶かす洗剤を使いましょう。ホームセンターなどで販売されている液体パイプクリーナーは排水口の油汚れに効果があり、手軽に利用できます。

排水管に注ぎ込むことで、油詰まりを溶かしてくれる優れものです。手で触れることなく油汚れを解消してくれるので定期的に使用しましょう。液体パイプクリーナーが油汚れや油つまりに効果があるのは、水酸化ナトリウムという成分が含まれているためです。

強いアルカリ成分は。油汚れを分解する性質を持っています。水酸化ナトリウムの含有量が多ければ多いほど油汚れを落とし、油詰まりを溶かす効果が高いといえます。

また水酸化ナトリウムは油汚れや油つまりを溶かすのに濃度1%以上が必要なので、液体パイプクリーナーを購入するときは成分表示をチェックして選んでください。濃度が低いと効果が期待できないかもしれません。

しかし水酸化ナトリウムは濃度が5%以上になると劇薬に指定されるほど強い刺激を持っています。1%濃度の製品から試していって、油汚れや油つまりの解消度合いを見ながら、濃度を上げるのがおすすめです。液体パイプクリーナーには多くの商品があり、粘度もさまざまです。

「高粘度タイプ」「濃密タイプ」「ジェルタイプ」の表示がある液体パイプクリーナーがお勧めです。粘度の高いものは油よごれや油つまりのある範囲に長くとどまって分解するので、濃度の低い液体に比べると汚れをしっかり落します。

排水口の油汚れ、効果的な掃除方法を解説

液体パイプクリーナーは高濃度の水酸化ナトリウムなので、掃除するときは注意しなければいけません。家庭用の洗剤は濃度が調整されていますが、再三の注意を払って掃除しましょう。

液体パイプクリーナーは他の洗剤や酢やクエン酸と混ざると、有毒ガスを発生させる危険があります。換気もしっかりとしましょう。また目や口に入ったり、皮膚に触れたりしないように気を付けてください。

もし液体パイプクリーナーがついてしまったら、しっかりと水で洗い流しましょう。液体パイプクリーナーは、他の容器に詰め替えると破裂の危険もあるので、移し替えはしないでください。使用するときは、事前にしっかり注意書きを読みましょう。

液体パイプクリーナーは注意事項を守って、安全に作業しましょう。排水口の掃除の手順は次の通りです。

1. 排水口のフタ・ゴミ受け・ワントラップなど部品を外します。
2. 液体パイプクリーナーの規定量を配管の内側に沿うように規定量を注ぎます。
3. 規定の時間放置して排水口にこびりついた油汚れ、油つまりが分解するのを待ちます。
4. 50℃程度のお湯で汚れを押し流すように勢いよく流すと汚れは落ちやすくなります。排水管の耐用温度は60~70℃とされていますので、破損の恐れがあることからも50℃が適切な温度と言えます。
5. 外したワントラップ・ゴミ受け・排水溝のフタなどの部品もきれい掃除した後、元に戻して完了です。

しつこい油汚れを効率よく落とすには、事前に油汚れのこびりつきをそぎ取っておいてください。いくら強力な液体パイプクリーナーと言っても、汚れが多すぎるとスムーズに油汚れを分解することは難しいです。

取れる油汚れは、ロングブラシなどを排水口に差し込んでそぎ落としておくと効果的です。奥の方にしつこい油汚れがあるときは、ワイヤーブラシでそぎ落としましょう。

液体パイプクリーナー以外の対処法もいくつかあります。それは次の通りです。

・タオルを使用する
・重曹とクエン酸を使用する
・粉末のパイプクリーナーを使用する

タオルを排水管に押し込み、栓をした状態にしてください。シンクの中に50℃のお湯を8割ほど貯めて、一気にタオルを引きます。強い水圧がかかり、油汚れや油詰まりを解消します。

重曹とクエン酸も排水管の掃除に効果的です。アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を反応させると発泡し、軽い油汚れや油つまりを泡の力で剥がします。重曹1に対しクエン酸2の比重にするのがポイントで、シンクの排水口の大きさによって調整しましょう。

重曹とクエン酸を反応させても有毒ガスは発生しませんが、二酸化炭素が発生するので換気しつつ行いましょう。

粉末のパイプクリーナーも使えます。元々は業務用で水酸化ナトリウム濃度が高いものもあります。近年ではホームセンターなどで手軽に購入できるようになりました。

排水口の中に粉末パイプクリーナーを流し入れ、30~1時間放置してバケツ1~2杯の水を流します。その際は必ず取扱説明書をよく読んでから行いましょう

排水口の詰まりは油や汚れが蓄積したものが原因です。毎日使うキッチンのシンクは、日々のちょっとした心がけで汚れをため込まないようにできます。キッチンシンクを使い終わった後に50℃のお湯を流すことで油汚れの蓄積を予防可能です。

またゴミかごにはネットを張り、ゴミが溜まったらその都度取って油汚れや油詰まりを防止できます。排水管は油がこびりつく前に週1程度の頻度で液体パイプクリーナーをかけましょう。そうすることでヌメリや悪臭を防止できるでしょう。

使用した油の捨て方

不要になった油はペットボトルなどで廃食用油として回収しているところもあります。自治体によって廃食用油の処理の仕方が異なるので確認しましょう。

牛乳などの紙パックに油を入れ、新聞紙も投入して油を染み込ませ、漏れないように粘着テープでふさぐと燃えるゴミとして捨てられます。市販されている油凝固剤を使うのもおすすめです。

間違っても排水口には捨てないでください。油をシンクに流すと水質の悪化を招いたり、排水管の詰まりを引き起こしたりする原因にもなります。

まとめ

食材を扱うキッチンは、いつも清潔できれいにしておきたいですよね。シンクの排水口の油汚れと油つまりは、日頃の使い方と掃除の仕方で程度を最小限にできます。

シンクの排水口に流す油を極力少なくするために、食器や鍋についた油は洗う前にキッチンペーパーなどでふき取りましょう。そうすることで排水口に流れる油汚れを少なくできます。

排水口のゴミ受けにネットをかけて食品カスやゴミを留め、排水管に流れ出ていかないようにする方法もあります。詰まりとイヤな臭いも防止できるので、日々の掃除を便利にするアイテムはぜひ活用しましょう。

キッチンを使い終わった後に、50℃のお湯を流したり、1週間に1度、液体パイプクリーナーを排水口に流し込んだりするのを習慣づけて、詰まりのない清潔なキッチンを維持しましょう。

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