お風呂の排水口が詰まって流れが悪いときの原因と対処法
お風呂の排水口の流れが悪くなっているのにそのまま放置しておくと、ゴミが蓄積されて余計に対処が複雑で面倒になる可能性があります。
また排水口の流れが悪くなる原因はいくつかあり、詰まるものや場所によって対処方法も違ってきます。
そこでこの記事では、お風呂の排水口が詰まって流れが悪いときの原因と対処法について説明していきます。
お風呂の排水口の流れが悪い原因
お風呂の排水口の流れが悪くなるのは、排水トラップや排水管に詰まりの原因物質が流れて溜まっていくからです。次に、お風呂の排水溝の流れを悪くする原因物質を解説します。
■髪の毛
浴室の排水口が詰まりの1番の原因が髪の毛です。髪の毛は1日に50~100本抜けると言われています。
シャンプーをしているときに抜けた髪の毛が排水口に溜まり、そこに石けんカスや垢などが流れてきて付着し、詰まりの原因になります。
お風呂からあがる際に排水口のゴミ受けについた髪の毛を取り、毎日清潔にするのがおすすめです。
■石けんカス
排水口の詰まりは、石けんカスが原因でも起こります。排水口に溜まっている髪の毛に付着し、それが蓄積することで大きな塊になり詰まってしまうのです。
■皮脂汚れ・垢
皮脂汚れや垢は、大した量ではないと思う方もいるかもしれません。しかし毎日身体を洗ったりシャンプーをしたりすることで、少しずつ蓄積していきます。
そして、排水トラップ・排水管の内側にこびり付き、悪臭を放つ原因となります。
■固形物
ヘアゴムやシャンプーのつめ替え用の切れ端、カミソリの刃などの固形物も、排水口に流して放置している場合は詰まりの原因となります。
そのため、固形物を流してしまったと思ったら、すぐに取り出すことが大切です。
お風呂の水が流れないときの対処法
次に、お風呂の水が流れないときの対処法について、いくつかご紹介します。
■排水トラップの掃除
排水口の流れが悪くなったら、最初に行う対策が排水トラップの掃除です。以下の手順でキレイにしましょう。
1.排水トラップを取り出す
2.歯ブラシなどでゴミを取る
3.お風呂洗剤とスポンジでトラップを洗う
■ラバーカップ(すっぽん)を使う
排水トラップをキレイにしても、臭いが解消されないこともあります。その場合、排水管になにかが詰まっているかもしれません。
そのため、トイレ掃除などでよく使うラバーカップ(すっぽん)を利用して、詰まっているものを取り出しましょう。手順は以下のとおりです。
1.排水口にラバーカップを真上からあてる
2.ラバーカップを強く押して圧力をかける
3.一気に引き上げる
4.2と3を何度か繰り返す
■真空式パイプクリーナーを使う
排水管に詰まったものを取り出すには、真空式パイプクリーナーを利用するのもおすすめです。真空式パイプクリーナーはラバーカップと同じで
圧力をかけて詰まりの原因を引っ張り出し水が流れるようにします。
ラバーカップよりも真空式パイプクリーナーのほうが、吸引力が強く高い効果が期待できます。使い方は、排水口に真空式パイプクリーナーのカップ部分を密着させ、持ち手のレバーを押し込みます。
次にカップは押し付けたまま持ち手だけを引き上げます。この押し込みと引き上げを何度か繰り返します。
■重曹とお酢を使う
排水管には、石けんカスなどのヌメリ物質が付着し、詰まっているケースもあります。
そのため重曹と酢を使うことで、ヌメリの原因である酸性とアルカリの両方の汚れを洗い流せます。手順は以下のとおりです。
1.重曹1カップ、お酢2カップを用意する
2.重曹を排水口全体にふりかける
3.お酢を全体に回すようにかける
4.30分から1時間ほど放置する
5.シャワーなどで洗い流す
■液体パイプクリーナーを使う
詰まっている物質を取り除くの難しい場合は、液体パイプクリーナーを利用しましょう。手順は以下のとおりです。
1.換気をする
2.ヘアキャッチャー、排水トラップなどをすべて取り外す
3.排水口に液体パイプクリーナーを流す
4.30分間放置する
5.シャワーなどで洗い流す
■ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシはワイヤー式パイプクリーナーとも呼ばれ、3~5mのワイヤーの先端にブラシがついています。
原因が排水管にある場合は、ワイヤーブラシを使うのもひとつの方法です。
ワイヤーブラシで排水管を掃除する手順は以下のとおりです。
1.排水管に向けてワイヤーブラシを入れ、詰まりの原因部分にあてる
2.詰まりに届いたら、動かして詰まりを削る
排水口の水を詰まらせないために
ここまでお風呂の排水口が詰まる原因や、その対策を解説しました。しかし、そもそも排水口を詰まらせないために、普段から予防のために掃除することが重要です。
そこでここでは、簡単で効果的な排水口の掃除方法をご紹介します。
■1.ゴミや髪の毛を取り除く
まずゴム手袋をはめて、排水口にあるフタやヘアキャッチャー、筒状の排水トラップなどを取り外し、ゴミや髪の毛を取り除きます。
■2.重曹をかける
次に、排水口と取り外したパーツに重曹100gをパラパラとかけ、重曹がしみ込むまで15分ほど放置します。
■3.クエン酸をかける
15分ほど経ったら、50gのクエン酸を重曹の上にかけます。
その後、ぬるま湯をコップ1杯ほど全体にかけると、発泡し始めます。汚れを浮き上がらせるため30分から1時間ほど放置します。
■4.取り外したパーツを磨く
汚れが浮き上がってきたら、目立った汚れはスポンジや歯ブラシで磨きます。その後、水で洗い流し元の位置に戻します。
■5.排水口をお湯で流す
最後に排水溝をお湯で流せば完了です。
お風呂の排水口の臭いに悩まないためにも、定期的に掃除することをおすすめします。
まとめ
今回は、お風呂の排水口の流れが悪いときの原因と対処法について説明しました。
髪の毛が溜まるとそこにほかのゴミが付着していって、詰まりの原因になります。そのため髪の毛をこまめに取り除くことも大切です。
またお風呂の排水口の詰まりには、酸性とアルカリ性の汚れが混ざっているので、アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を一緒に用いて、定期的に掃除することをおすすめします。