おおさか水道職人

コンクリートの壁から水漏れ！？原因と対処法を紹介

2021.09.02

コンクリートは木造に比べて丈夫なため、水漏れしないイメージがあるという方も多いのではないでしょうか。
しかし、老朽化や不具合などにより水漏れしてしまうことも珍しくありません。

コンクリートの壁から水漏れが起こってしまった場合は、すぐに対処しましょう。
今回は、コンクリートから水漏れする原因や対処法を紹介します。

1 コンクリートの壁から水漏れする原因
2 コンクリートの水漏れの対処法
3 コンクリートの水漏れを防ぐ方法
4 まとめ

コンクリートの壁から水漏れする原因

・ひび割れ
コンクリートが水漏れを起こす代表的な原因の一つがひび割れです。
これは、「シーリング材」が劣化し、硬くなることで起こります。
シーリング材とは、防水性や気密性を保持するためのクッション材のことです。
シーリング材の劣化によりひび割れして、その隙間に水が入り込むことで水漏れが起きてしまいます。

・水回りのトラブル
コンクリート住宅では、水回りのトラブルも原因として考えられます。
水回りのトラブルにより、大量の水が押し寄せるとひび割れがないコンクリートでも水漏れが起き、近隣住民にまで被害が及びます。

家庭でよくある「洗濯機の排水口の不具合」「湯はりの確認忘れ」「洗面台下の排水管の異常」「トイレのつまり」などが水漏れの原因です。
このように、日常でよくある不注意が水漏れにつながってしまうこともあります。

・雨漏り、結露
水漏れは、コンクリートの壁や天井からの雨漏りでも起こります。
雨漏りは、屋上・バルコニー・外壁の防水層やパラペット（屋上やベランダの淵にある立ち上がり部分）のひび割れにより起こる場合がほとんどです。

また、結露も水漏れの原因になることがあります。
空気中の水分が多すぎる室内には結露が発生しやすくなるので、除湿や換気を定期的に行うことが大切です。

コンクリートの水漏れの対処法

・水回りのトラブルを解決する
水漏れの原因が水回りのトラブルであった場合は、速やかにトラブルを解決する必要があります。
トイレや排水口のつまりなどは自分で解決できることもあるので、原因が分かっている場合はすぐに対処しましょう。
水漏れの原因や水回りのトラブル箇所がはっきりしない場合は、管理会社に連絡して対処してもらうのが適切です。

・雨漏りを補修する
水漏れの原因が雨漏りである場合は、雨漏りの箇所を補修します。
雨漏り補修には、ブルーシートや「コーキング」と呼ばれる隙間を埋める充填剤、防水アルミテープなどが有効です。

いずれも応急処置ではありますが、雨の侵入経路が分かっていれば簡易的に補修でき、一時的ですが雨漏りを止められます。
雨漏りの原因が屋根の場合はブルーシート、雨どいの場合は防水アルミテープなど、補修箇所に合わせて有効なものを利用し、的確に補修しましょう。

・業者に依頼する
少し費用はかかりますが、業者に依頼すると確実に水漏れを補修できます。
水漏れの勢いが強かったり、水漏れ箇所や原因が分からなかったりする際は、工事が必要な場合もあるので早めに業者に依頼しましょう。

雨漏りの補修を依頼する場合、場所によって料金は異なりますが、最低限の補修の場合10,000～50,0000円程度、屋根や外壁全体を大規模に修理する場合は100,0000～300,000円程度かかります。
あくまでも参考料金なので、業者に依頼する際はしっかりと見積もりをし、料金に納得したうえで修理しましょう。

コンクリートの水漏れを防ぐ方法

・水回りのトラブルに気を付ける
パッキンの劣化やトイレのつまり、湯はりの確認忘れなど、水回りトラブルが起こらないよう、日頃から気を付けておきましょう。
使用時に違和感があればすぐに確認してください。
大きなトラブルの前に解消しておくことで、水回りのトラブルによる水漏れを少しでも防げるかもしれません。

・結露対策をする
湿気が多い部屋では、結露対策も行なっておきましょう。
結露には、結露防止スプレーやシートなど、ホームセンターで販売されている専用の対策グッズが有効です。
結露を抑えるための除湿器も合わせて利用すると、より効果があります。

結露対策グッズにはこまめな張替えやメンテナンスが必要なので、結露が発生しやすい冬が来る前に確認しておきましょう。
ペアガラスや二重サッシなども、結露対策としておすすめです。

・定期的な点検やメンテナンスをする
水漏れを防ぐには、定期的な点検やメンテナンスを行う必要があります。
水漏れしてからではなく、定期的に取り換えや修理を行うことが大切です。
「まだ大丈夫」と後回しにせず、点検やメンテナンスは必ず行うようにしましょう。