洗面所の排水溝付近で水漏れが発生したときの対処方法と注意点について

2021.06.16

洗面所が水漏れするのにはいくつかの原因が考えられます。蛇口や給水管、排水管、排水溝の詰まりなどはDIYに慣れた人であれば自力で対処することもできるでしょう。今回は、洗面所の排水溝付近でみられる水漏れを中心に、対処方法と注意点について紹介いたします。

1 洗面所の排水溝付近が水漏れしているときに考えられる主な原因
2 洗面所の排水溝付近が水漏れしているときの主な対処法
3 洗面所の排水溝付近の水漏れで知っておきたい注意点
4 洗面所の水漏れの修理や部品交換にかかる費用の目安
5 洗面所の排水溝から水漏れが発生したらおおさか水道職人へ

洗面所の排水溝付近が水漏れしているときに考えられる主な原因

・排水溝の詰まり
毎日使っていると髪の毛や石鹸カスが排水溝に蓄積されて、ある日突然、水が溢れ出してくることがあります。日々の汚れによる排水溝の詰まりはよくあることです。

小さなお子さまのいるご家庭では、おもちゃの部品が流れてしまいパイプを詰まらせてしまうこともあるでしょう。誤ってティッシュペーパーなどの紙片やヘアピンなどの金属を流してしまった場合も詰まりの原因になります。

・ハンドシャワーの不具合
蛇口が原因の水漏れはパッキンの劣化など比較的分かりやすいのですが、ハンドシャワータイプは少し複雑です。ハンドシャワーのホース部分の耐用年数はおおよそ10年です。

洗面台の蛇口がハンドシャワータイプの場合はパッキンだけでなく、シャワーヘッドが破損していないか、ホースに穴が開いていないかも確認するようにしましょう。また、ハンドシャワーを設置しているご家庭では洗面台で洗髪する人も多いので、排水溝に髪の毛が溜まりやすく詰まる頻度が高くなります。

・給水管の劣化
給水管や排水管は経年劣化します。管自体が劣化するだけでなく、ナットも緩んできます。給水管や排水管の劣化やナットの緩みは水漏れの原因になるので、時々確認するように習慣づけておくと安心です。

洗面所の排水溝付近が水漏れしているときの主な対処法

・排水溝の詰まり
排水溝の詰まりは比較的簡単に対処できます。まず、古い歯ブラシや市販の専用ブラシで髪の毛や石鹸カスを取り除きます。排水溝にはヘアキャッチャーが設置されていますので、しっかりとゴミや汚れを除去しましょう。その後、市販のパイプクリーナーを使って排水パイプをきれいにします。

ヘアキャッチャーは毎日掃除するのが理想的ですが、洗顔や歯磨きなど通常の使い方であれば1回の掃除で2、3日はスムーズに水が流れます。パイプクリーナーの使用は、1ヶ月に1、2回を目安にすると良いでしょう。

ただし、おもちゃの部品や紙片などはパイプクリーナーでも溶けないため、排水パイプを詰まらせてしまう危険性があります。コンタクトレンズや歯磨き粉の蓋なども誤って流してしまうものの代表例です。どんなに小さなものでも、流したことが分かったらすぐに対応するようにしましょう。

・蛇口や配管の不具合
蛇口のパッキンや配管の劣化や破損を見つけたら、第一に止水栓を閉めて水漏れを止めましょう。部品の交換はDIYに慣れている人なら自力でできる場合もありますが、迷ったり不安に感じたりしたら専門業者に依頼すると良いでしょう。

洗面所の排水溝付近の水漏れで知っておきたい注意点

・おもちゃや紙片などを流してしまったら専門業者に連絡を
おもちゃやヘアピン、紙片などがヘアキャッチャーを通過して排水パイプに流れてしまうと排水パイプが詰まる恐れがあります。慣れた人であれば排水トラップを分解して流れたものを取り除くこともできますが、止水栓を閉め忘れて作業すると水が噴出して惨事になる危険性があります。作業自体がうまくいっても、分解した排水トラップの組み立てに失敗していたら水漏れの原因になってしまいます。

また、異物を流してしまっても水漏れや詰まりが起きなければ、つい対応を先送りにしがちです。しかしながら、流れた異物は薬剤でも溶けないためいつまでも配管に留まり、そこに髪の毛や石鹸カスなどが絡まっていくので詰まりや異臭の原因になるのです。異物を流してしまったら専門業者に連絡するようにしましょう。

・素人作業は状況を悪化させる場合も
マンションやアパートなど集合住宅の場合、水漏れが階下や近隣に迷惑をかけてしまう可能性があります。安易に自力で対処しようとして状況を悪化させる前に、異変に気付いたら早い段階で専門業者に連絡しましょう。