キッチンシンクの価格は?一般的な相場を解説
キッチンシンクにはさまざまな種類や機能があり、シンクを交換するだけでも快適さが大きく変化します。
そこで今回はキッチンシンクの一般的な価格、シンクの素材ごとの特徴、リフォーム費用を抑えるためのポイント、キッチンシンク選びのポイントについて詳しく解説します。
キッチンシンクの一般的な価格相場は?
キッチンシンクの一般的な価格相場はどのくらいなのでしょうか。ここではキッチンシンクの価格相場について解説します。
キッチンシンクはメーカーや商品、材質によって価格差が大きく、安いキッチンシンクでは1万円代から、高級品になると20万円以上するものもあります。そのため、一概にキッチンシンクがいくらということはできません。
具体的には
・キッチンシンクの材質(ステンレス、人工大理石、ホーロー)
・シンクのタイプ(オーバーシンク、アンダーシンク)
・キッチンシンクの性能(耐久性、汚れにくさ、カウンターとの相性、形状や深さ、静音性、デザイン性)
によって大きく変化します。
自分が希望している製品のそれぞれの相場を確認するようにしましょう。
キッチンシンクの素材ごとの特徴
キッチンシンクの素材には複数あります。ここではその素材別に特徴をご紹介します。
ステンレス
古くから一般的に使用されている素材として挙げられるのがステンレスです。
ステンレス素材にはサビや汚れに強いこと、高い耐熱性、メンテナンスが楽なことなどがメリットとされており人気です。上記の点から、非常に人気であり広く流通しており、価格帯も低めの製品が多いのがステンレス製の特徴です。
一方で、掃除をせずに使用し続けると水垢が溜まり光沢が消えてしまうことや、デザイン性が他の素材に比べて若干劣る点などがデメリットとして挙げられます。
デザイン性をあまり気にせず、コスパ重視の方にはおすすめの素材といえます。
人工大理石・人造大理石
大理石が主成分となっているキッチンシンクには人工大理石と人造大理石の2つがあります。
人工大理石は天然の大理石は一切使用されていません。原料としてはアクリル樹脂やポリエステル樹脂であり、これらを固めて作られています。
一方の人造大理石は天然大理石が原料となっています。天然大理石を粉砕してセメントや樹脂などを使って人工的に形成されたものを指しています。
人工大理石および人造大理石では、色やデザインが豊富で高級感を演出できること、高い耐熱性と耐久性、まな板からシンクまでのつなぎ目がないことなどがメリットとして挙げられます。
一方で、経年劣化で黄ばみが目立ってしまうこと、熱やシミによって変色する可能性があることなどがデメリットとして挙げられます。特に醤油など色が濃い調味料によってシミが残ってしまうため、素早い適切な対応が求められることが懸念点です。
ホーロー製
金属にガラスの釉薬(ゆうやく)が高温で焼きつけられている素材をホーローと言います。このホーローによって作られているキッチンシンクもあり、高い耐熱性や傷がつきにくく掃除が簡単なこと、臭い移りがしにくいことなどのメリットがあります。
一方で、重いものや硬いものを落としてしまうとひび割れる危険性があることや、経年劣化で釉薬が剥がれサビやすくなることなどがデメリットとして挙げられます。
キッチンシンクのリフォーム費用をできるだけ安く抑えるには?
キッチンシンクのリフォームを安く抑えるためにはどのようなことを意識すべきなのでしょうか。ここではリフォーム費用を抑えるコツについて解説します。
他箇所も一緒に依頼する
キッチンシンクだけをリフォームするよりも、他の箇所も一緒にリフォームした方が安くなることがあります。業者にとって作業がしやすくなったり、ある程度まとまった費用が入ってきたりすることから、コスパが良くなる傾向にあります。
業者によっては複数個所の作業をセット割引価格として提供していることもあります。セット価格がない業者であっても、複数個所のリフォーム依頼をすると値下げ交渉に応じてくれる確率も上がるため、一度相談してみる価値は十分にあるでしょう。
施主支給でリフォーム依頼をする
依頼者が自分で設備を購入・準備して業者に作業を依頼する方法を施主支給といいます。
自分で設備を集める分、最終的な費用としては全て依頼するよりも費用を抑えられます。
施主支給を利用するメリットとしてはシンクに使用する商品の選択肢が広がること、安く購入出来ることなどが挙げられます。
一方、自分で対応しなくてはいけない点や対応してもらえる業者が限られる点などがデメリットとして挙げられます。
施主支給出リフォームを考えている方は、まず対応してくれる業者を探し、必要な設備を収集するようにしてください。また、備品の購入先としては以下の点を重視すると失敗する確率を下げることができます。
設備機器の保証が長い会社、電話やメール対応が良い会社、対応が速い会社、ポイントや特典が付くような会社を中心に探すことをおすすめします。
シンクの素材のグレードを落とす
シンクの素材をグレードダウンすることでも費用を下げることが可能です。
素材別の一般的な価格帯は以下の通りです。ステンレスは約1~8万円、人工大理石は約5~10万、ホーロー製は約7~23万円です。陶器製もあり、約5~18万円くらいが相場となります。
グレードを下げたからと言って極端に使いづらくなったり、頻繁にトラブルが発生したりという心配は全くありません。しかし、最低限の設備に対して、デザイン性やそれ以上の機能を求める方にはグレードダウンはあまりおすすめではないでしょう。
複数業者に見積もりを依頼する
業者に依頼する前に見積もりを依頼することは当たり前ですが、1社のみでは適切な相場を把握することは難しくなります。そんなときにおすすめなのが複数業者に見積もりを依頼する相見積もりです。
ほとんどの場合、業者によって費用が異なってきます。複数の業者に見積もりを出してもらうことでコストパフォーマンスが高い業者を効率的に見つけられるはずです。
キッチンシンク選びのポイント
最後にキッチンのシンク選びのポイントをご紹介します。シンク選びで意識したいのが防汚性、耐久性・耐熱性、価格、デザイン・サイズの4点です。
キッチンは汚れやすい場所のため、汚れが付きにくい素材や簡単に掃除できる素材を選ぶことをおすすめします。
衝撃によってひびが入ってしまったり、熱で傷みやすかったりするシンクはあまりおすすめできません。傷んだ部分からサビやカビが広がり劣化が進みます。
そして低価格に重点を置きすぎている方は注意しましょう。もちろん安く購入できることに越したことはありません。しかし、キッチンシンクは長期間毎日のように使用するものなので、快適に使用できるかどうかが大切になります。あまり、価格重視になりすぎないようにしましょう。
シンクのみの交換の場合にはデザインやサイズの選択肢は狭くなります。もしも希望のデザインやサイズがある場合にはシンクとワークトップの両方を交換する必要が出てきますのであらかじめ把握しておきましょう。
まとめ
今回はキッチンシンクの一般的な価格、キッチンシンクの素材別の特徴、シンクのリフォームで出来るだけ安く抑える方法、シンク選びのポイントについて解説してきました。
キッチンシンクにはさまざまな素材が使われており、素材によってメリットやデメリットがあります。価格やデザイン性など、重視したいポイントを絞って選ぶようにしましょう。
「キッチンの雰囲気を変えたいけど、全面リフォームは費用がかかる」といった場合にも、シンクの変更はおすすめです。新しくピカピカのシンクに交換すれば、料理の時間がより楽しくなるでしょう。