トイレの便座は自分で交換できる?交換方法を解説
トイレの便座の汚れや損傷などが気になって、新しい便座に交換を検討していませんか?トイレの便座のみを交換したいが、費用がわからずに困っている人も多いでしょう。
また、トイレの便座の交換は、自力でもできるのかと疑問を持つ人も多いはずです。では、トイレの便座の交換方法や費用相場はどのようになっているでしょうか?
今回は、トイレの便座を自分で交換する方法や費用相場について解説します。
トイレの「便座だけ」の交換は可能?
トイレの便座には、陶器製とプラスチック製があり、丈夫さや手入れのしやすさなど、材質による違いがあります。便座が割れていたりするわけではないが、経年変化による黄ばみが気になるから交換したいという人もいるでしょう。
トイレの便座は、便器と便座、そしてタンクがわかれているタイプであれば、便座のみ交換することが可能です。多くの便座は着脱できるタイプであることが多く、取り外して掃除をしたりなど便利に使用できます。
しかし、タンクトイレや一体型のトイレの場合、どこか一部分の交換をしたくても、全体の交換が必要になる場合があります。ただし、必ずしも全体交換になってしまう機種とは限らないので、自宅のトイレを事前に確認しておきましょう。
トイレは形状として、分離型や一体型、タンクレスの3種類に分類されます。これらのうち、便座のみの交換ができるのは、組み合わせトイレとも呼ばれる分離型のトイレです。分離型のトイレの特徴として、便座や便器、タンクの各パーツが独立しており、隙間が多いという点があります。各パーツが独立しているため、便座のみの交換が可能となっています。
シャープな曲線やフォルムが特徴の一体型のトイレやタンクレスのトイレは、便座などのパーツのみの交換ができません。すっきりとした見た目をしている分、つなぎ目がほぼなく、隙間が少ないため、交換できない仕様になっています。
自宅のトイレがどのタイプに分類されているかわからない場合は、各パーツがそれぞれ分離して独立しているかを基準に確認してみましょう。
トイレの便座を自分で交換する方法は?
トイレの便座のみを交換する場合、必要なものや手順はそこまで難しくないので、自力でも交換できます。ただし間違って取り付けたり、むやみに取り付けて破損させるようなことがないように、事前に工程を確認しておきましょう。
必要な道具を準備する
トイレの便座交換で必要になる道具は、モンキーレンチやドライバー、便座締め付けの工具類に加え、バケツや雑巾があるとよいでしょう。便座の締め付け工具とは、便座を固定してあるナットを動かすための道具です。
現在ついている便器に付属されている場合がありますが、手元にない場合は、別で購入するようにしましょう。また、レンチやプライヤーでも代用できます。
雑巾やバケツは、床に水が垂れてしまった際に活用しましょう。
トイレの止水栓を閉める
便座の交換をする際には、事前に止水栓を閉めておきましょう。便座の交換は、タンクの水が抜きでない状態にする必要があります。給水管から水が吹き出してしまう恐れもあるため、必ず閉めておきましょう。
止水栓は、マイナスドライバーなどを使用して閉めることが可能です。トイレに付属工具が付いていた場合は、それを使用して閉めるようにしましょう。
止水栓の場所は、給水管の接続部分に付いているケースが多いですが、温水洗浄機能が付いているトイレの場合は、温水洗浄用に止水栓が別で付いているので、間違わないように気をつけましょう。
止水栓だけでは心配な場合は、水道の元栓から閉めておくと安心です。
普通便座の交換手順
普通便座の交換手順ですが、メーカーによって交換方法が異なる場合があるので、事前に説明書を確認しておくとよいでしょう。まず初めに、便座の裏側にある2箇所のナットを、便座締め付け工具を使用して緩めて取り外します。
その後、便座を便器から取り外し、便座の固定用のパーツを便器に差し込み、便器の裏側からナットを軽くはめ込んでおきます。この際、完全にナットを締めないように注意しましょう。
固定用のパーツと便座、フタについている穴がすべて重なるようにセットしたら、便座を取り付けていきます。取り付ける際に、向きや位置を微調整して、マイナスドライバーでボルトを閉めて固定します。
最後に、先程軽くはめ込んだナットを完全に締めて固定すれば作業終了です。
温水洗浄便座の取り付け
ウォシュレットなどの機能付きの便座を取り付ける方法は、通常の便座の交換とは少し異なります。普通の便座と同様、説明書がある場合は、それに従って作業を進めるようにしましょう。
まず初めに、止水栓とつながっているナットを緩めて、給水管を取り外します。この際、取り外した給水管から水が漏れてくることがあるため、雑巾やバケツで対応しましょう。
その後、交換用の温水洗浄便座に付属されている分岐金具を止水栓に取り付けます。さらに、タンク側の給水ホースにも取り付けます。取り付けが完了したら、電源プラグとアースを抜き、便座の両サイドにあるボタンを押しながら手前にスライドさせることで、便座が取り外せます。
取り外すボタンがない場合は、便座の裏側にあるナットを外して、上に引き上げることで取り外すことができます。
ここで、交換用の新しい便座を取り付けます。もし、ベースプレートというパーツがある場合は、初めにそれを取り付けてから便座をセットしましょう。
最後に、温水先王便座側の給水ホースを、分岐金具を使用して取り付けてから、コンセントに電源プラグとアース線を差し込み、止水栓を開けたら作業は終了です。
このように、作業工程が多いので、しっかり確認しながら慎重に行いましょう。
トイレ便座の交換を業者に依頼した場合の費用相場
トイレの便座交換は、自分で交換することが可能ですが、交換を業者に依頼した場合の費用相場が気になりますよね。トイレの便座交換を業者に依頼した場合、取り付ける便座の種類によって費用が変動します。
一般的な普通便座の交換費用ですが、取り付け工賃で約1万円、部品代が5,000円から1万円程かかると考えておきましょう。温水洗浄機能がある便座では費用が少し変動し、取り付け工賃で約1万5,000円、部品代が5,000円から1万円程かかると考えておきましょう。
また、どちらの便座のタイプでも便座のメーカーによって費用が変動し、廃材の処理費用などが追加で発生する場合があります。このように、便座のタイプの中でも機能性やモデルなどによって費用が変動するので、業者に依頼する際には、事前に費用を確認しておきましょう。
トイレの便座交換はどこに依頼すべき?
トイレの便座交換は、水道業者でなくても、リフォーム店や工務店などでも受付している場合があります。また、家電量販店やホームセンターなどの店舗で購入の場合には、購入店舗のスタッフが交換に伺うケースもあります。
リフォーム店や工務店に依頼する場合は、実際の施工事例を確認できるという点が特徴です。また、ついでにトイレの床や壁の張り替えも行う際には、リフォーム店や工務店に依頼するとよいでしょう。ただし、場合によって協力業者に一部の作業を依頼するケースがあるので、それにともなう時間や費用がかかってしまうかもしれません。
家電量販店やホームセンターの場合は、他の業者に比べて安く交換を依頼できるケースが多いですが、店舗で販売されている便座のみの対応で選択肢が限定的なほか、交換する担当によって仕上がりに差が出る場合があることを覚えておきましょう。
これらに対して水道業者の場合は、自分で好きな便座を持ち込み交換ができるほか、短時間の作業で済ますことができる場合が多く、忙しい人や便座にこだわりがある人にはおすすめです。また、トイレを専門に修理している水道業者もあるため、修理の精度が高いのも魅力です。
まとめ
この記事では、トイレの便座を自分で交換する方法やどこの業者に依頼するべきかを解説しました。居住人数が多い家や会社のトイレなど、多くの人が座る便座だと汚れるスピードも速いことが多いですが、丈夫な便座や機能が充実している便座を導入することで快適に使用できるかもしれません。
便座の交換は、自分で交換することも可能ですが、不安な場合は業者に気軽に問い合わせをしてみましょう。