シャワーが出なくなったときの対処法は?とりいそぎの対策も解説
シャワーが出なくなったときは、症状によって原因と対処法が異なります。自力で対処できるものもあれば、業者に依頼しなくてはいけないケースもあります。
本記事では、シャワーが出ないときの原因と症状、対処法などを解説します。
目次
シャワーが出ないときの原因と症状
シャワーが出ないという症状は、主に3パターンあります。
・お湯も水も出ない
・お湯が出ない
・水が出にくい
これら3つのパターンによって原因も異なります。自宅のシャワーがどのパターンに当てはまるのか確認しましょう。
お湯も水も出ない
シャワーからお湯も水も出ない場合は、「断水」「凍結」「止水栓が閉まっている」ことが考えられます。近くで水道工事が行われていた場合は「断水」が起きることがあります。事前に通達があるはずですが、確認できていないと気づきません。
また、地震や台風などの災害で「断水」が起こることもあります。地域の水道局ホームページで断水情報を確認してみましょう。
冬場であれば水道が「凍結」してしまっていることも考えられます。凍結は水道管内や給湯器で発生します。マイナス4度以下で「凍結」が発生しやすくなるので、寒冷地に住んでいる方はとくに注意しましょう。
「凍結」は温めれば解消しますが、突然熱湯をかけるなどすると急な温度変化で水道管が破裂してしまうので気を付けてください。
上記2つが原因でなければ、「止水栓が閉まっている」ということが考えられます。シャワーヘッドの交換などで止水栓を閉めたままにしていないでしょうか。確認してみてください。
お湯が出ない
シャワーから水は出るけれどお湯が出ない場合は、「給湯器の電源がオフになっている」「給湯器の故障」「蛇口の温度調整の不具合」「ガスが不足している」などの原因が考えられます。
電源がオフになっている場合は、電源をオンにすることで解決します。ブレーカーが落ちていたり、コンセントが抜けていたりしないか確認しましょう。
給湯器の寿命は一般的に10年といわれています。10年以上使っている給湯器でお湯が出なくなってしまった場合は、給湯器が故障してしまった可能性があります。
給湯器にトラブルがなく、給湯器の温度を上げてもお湯が出ない場合は蛇口の温度調整バルブに不具合が発生している場合があります。温度調整バルブとは、混合水栓のハンドルに付いているパーツです。
お湯が出ない場合、ガスが不足している可能性もあります。とくにプロパンガスを使用している家庭では、ガス不足でお湯が出ないケースがよく起こります。
水が出にくい
シャワーから水の出が悪いときは、「止水栓の水圧調整」「蛇口のフィルター」が原因かもしれません。止水栓は水を止めるだけではなく、水圧の調整もできます。シャワーからの水の出が悪い場合は、水圧を弱めに設定していないか止水栓を確認しましょう。
蛇口には水道管から流れてくる汚れやゴミをキャッチするフィルターが備わっています。長く使っているとフィルターが詰まることもあります。
シャワーが急に出なくなった?とりあえずできる対処法を解説
シャワーから急に水が出なくなってしまったら、困ってしまいますよね。ここでは、急にトラブルが発生しても自力でできる対処法を症状別に解説します。
お湯も水も出ない
シャワーからお湯も水も出ない場合は、「断水」「凍結」「止水栓が閉まっている」ことが原因の可能性が高いと説明しました。
まず、「断水」が原因の場合は自力で対処できることはありません。断水が終わるのを待ちましょう。工事などによる断水であれば、事前に通達があるはずなので計画的にお風呂に水を溜めておくなど対処しましょう。
「凍結」が原因であれば、日が昇って気温が上昇するのを待つか給湯器を付けて温め、凍結が解消するのを待ちましょう。待ちきれない場合は、業者に依頼してください。
「止水栓が閉まっている」場合は、止水栓を開くことで解決します。シャワー以外の水回りも水が出ない場合は、元栓が閉まっている可能性があります。
元栓は、戸建てであれば屋外のメーターボックス内にあります。集合住宅は、玄関を出て横にあるメーターボックス内に設置されています。
お湯が出ない
お湯が出ない場合は、「給湯器の電源がオフになっている」「給湯器の故障」「蛇口の温度調整の不具合」「ガス不足」が原因でした。給湯器の電源がオフになっているだけであれば、電源を入れれば解消します。
給湯器が故障している場合は業者に依頼して修理か交換をしてもらいましょう。蛇口の温度調整の不具合であれば、サーモスタットの交換またはハンドルの温度調整を設定しなおしましょう。
ガス不足が原因なら、契約しているプロパンガス業者に連絡して見てもらってください。
水が出にくい
水が出にくい場合は、「止水栓の水圧調整」「蛇口のフィルター」が原因である可能性が高いです。止水栓がしっかり閉まっていると、水圧が弱くなってしまうので緩めましょう。
蛇口のフィルターが汚れている場合は、取扱説明書を確認しながら掃除をしてください。フィルターが老朽化しているのであれば、新しく交換するのもおすすめです。
急にシャワーが出なくなっても慌てないために
シャワーが出なくて慌てることがないよう、未然に防ぐことが大切です。シャワーが急に出なくなってしまうトラブルを回避するには、水が出にくくなった時点で早めに対処したり、凍結予防策を実践したりすることが大切です。
水道管の凍結は、水道管が屋外にある、気温がマイナス4℃以下、氷点下の気温が終日続くといった環境下で起こりやすいです。
予防策としては、水道管カバーと取り付けたり、サーモスタットという電熱線を取り付けたり、カバーの上からビニールテープを巻き付けたりといった方法があります。また、冬場に長く家を空ける場合水抜きを行うことで凍結リスクを軽減できます。
水抜きは止水栓を閉めたまま蛇口を開き、水道管内に水を残さない方法です。これらの予防策を行っておくことで、急にシャワーが出なくなって慌てることがありません。
シャワーが出ない時は、ヘッドの交換も検討しよう
自力でできる対処法を行ってもトラブルが解決しないときは、業者に依頼しましょう。場合によっては、シャワーヘッドの交換を勧められる場合もあります。最近のシャワーヘッドはあらゆる機能が備わっています。
古いシャワーヘッドを使い続けるよりも、新しいシャワーヘッドの方が節水性能が向上していて、トータル的に費用を抑えられるかもしれません。
最近のシャワーヘッドは、マイクロバブル・ウルトラファインバブル機能や塩素除去・浄水機能、節水性能が高いものがあります。
マイクロバブル・ウルトラファインバブル機能は、細かい泡が水に含まれるのでシワなどの細かい部分もしっかり洗浄してくれて美容にも嬉しい機能です。
すべての機能が備わっていると高額になりますが、節水性能とマイクロバブル機能が付いたものでもリーズナブルな製品は多いです。
まとめ
ここまでシャワーが出ないときの原因と症状、対処法などを解説してきました。シャワーが出なくなった場合、お湯も水も出ないのか、お湯だけが出ないのか、水が出にくいのかによって原因と対処法が異なります。症状から原因を突き止め、まずは自力でできる対処法を行いましょう。シャワーヘッドを交換することで解決する場合もあります。高機能なシャワーヘッドも豊富なので1度検討してみましょう。