トイレットペーパーがないときどうする?対処法についてお伝えします!
トイレットペーパーがなくなることなど想像もできませんが、そんな情報が流れてくると、誰もが心配してしまうのではないでしょうか。
実際にはトイレットペーパーの原料は潤沢で在庫も十分、安心してよいでしょう。しかしいつ、何が起こるかはわかりません。
常にあるものと思いがちなので、万が一に備える気持ちは薄れているかもしれません。
トイレットペーパーがない?心無い噂に惑わされないために
現代は、便利なSNSのおかげで、情報も簡単に入手することができたり、自宅にいながら買い物ができたりと、暮らしも大きく変わりました。
その一方、事実とかけ離れた噂がひとり歩きしてしまう残念な一面も実感せずにはいられません。SNSなどでトイレットペーパーが不足するという、根拠のない噂が独り歩きしたために、多くの人が不安に振り回されることになりました。
災害や感染症の拡大などによって、人々が不安や恐怖に包まれるとき、誤った情報や根拠のない噂が社会に拡散される傾向があるとのことです。
買い占めや転売が横行し、生活必需品であるトイレットペーパーが必要な人たちのところに届かないというのは、悲しいできごととしかいいようがありません。
不要な噂に惑わされて不安にならないように、自分自身で情報を見極めるよう努めることも大切です。実際にトイレットペーパーの供給が滞ったときに備えて適正量を備蓄しておくとよいでしょう。
経済産業省が、1か月分のトイレットペーパーを備蓄するよう、呼びかけている点にも注目してください。その理由には、地震などの自然災害が大きく関係しているようです。
トイレットペーパーは実に95%が国産で、40%は静岡県で生産されているそうです。東海地震など東海地方の製造・流通に大きな影響のある事象が起これば、供給不足となることも考えられるため、備蓄について呼びかけているとのことです。では適正量を備蓄するために、詳しく見てみましょう。
トイレットペーパーの必要な適正量と備蓄について
トイレットペーパーを備蓄するためには、適正量を知ることが大切です。
むやみな買い占めなどは起こってはならないからです。トイレットペーパーの約95%は、原料の調達から生産までを国内で行っています。災害などの緊急事態や不要な買い占めなどが無い限り、流通に問題はないといえるでしょう。
いつでも購入できる状態であれば、過剰な備蓄も不要となります。まずは適正量について確認しましょう。一般的におとなひとりの一週間のトイレットペーパーの使用量は、1ロール程度とされています。もちろん個人差もあるので、あくまでも目安として捉えてください。
また備蓄する量としては、1か月分を目安にするとよいでしょう。家族構成や人数によっても変わりますが、3~4人家族であれば、12ロール入りトイレットペーパーを1パック、ひとり暮らしであれば4ロール入りを1パック、常に備蓄すれば、3週間程度は問題ないといえるでしょう。
災害時については、最低3日、できれば一週間自宅で過ごすのに不自由ない備蓄をすることが望ましいといえます。災害時に困ることとして、トイレットペーパー不足などは常にあげられることです。
使用中の1パック、プラス1パックと考えれば問題ない備蓄量となるはずです。
トイレットペーパーがない場合に代用できるものと注意点
万が一トイレットペーパーがなかったら、何で代用したらよいでしょうか。
身の回りを見回すと、案外代用できるものはあるものです。いざというとき、慌てないように、自宅でもチェックしてみるといいと思います。また代用品を使ったときの注意点も確認しておきましょう。
■ティッシュペーパー
トイレットペーパーが無かったときに、ティッシュペーパーで代用しようと思う方は多いことでしょう。自宅でうっかり買い忘れてしまった場合にボックスティッシュを使用する方もいるのではないでしょうか。
外出中のときも、困ったときのために、ポケットティッシュを携帯する習慣をつけると役立つときがあるでしょう。
■ウォシュレット
ウォシュレット(温水洗浄便座)であれば、活用するとよいでしょう。トイレットペーパーが使えなくても、洗うことで清潔に保つことができます。濡れたままになってしまうので、衣類を身に着ける際は、少々気持ち悪さがあるかもしれません。
■携帯ウォシュレット
携帯ウォシュレットという商品をご存じでしょうか?通販などで購入可能な商品です。海外旅行などに適している商品といえますが、いざというとき大いに役立つことでしょう。
トイレットペーパーがない場合など、洗うことで代用できます。外出中に公共施設のウォシュレットを使用することに抵抗がある方にもおすすめです。使い方も非常に簡単です。タンクに水を入れて、単三電池1本で、洗浄便座のように水が噴射して使用することができます。災害時にも役立つので、ひとつ用意しておくといいかもしれません。
■ウェットティッシュ
今はウェットティッシュを携帯している方も多いでしょう。
自宅以外でトイレットペーパーがない場合は、ウェットティッシュでも代用できるでしょう。アルコール入りの場合は、気をつけて使うようにしてください。しみてしまうことが考えられます。
■キッチンペーパー
自宅にいるときであれば、キッチンペーパーでも代用できます。
多くの家庭ではキッチンペーパーはストックがあるのではないでしょうか。種類によっては大変破れやすいものもありますので、扱いには気をつけるようにしましょう。
■新聞紙
今では新聞をとっている方も少なくなったようですが、自宅にあれば代用として可能でしょう。
ただし、インクが付く可能性はあるので、その場をしのぐために我慢する必要があります。すぐにシャワーを浴びられるのであれば、インクを洗い流しましょう。
■ペット用のシーツ
ご家庭にペットのいる方は、ペット用シーツも使えるもののひとつです。
適当な大きさにあらかじめ切った上で使用するとよいでしょう。ペットの分がなくなってしまわないよう、気をつけてください。
■代用品を使う場合の注意点
いくつかの紙類をトイレットペーパーの代用可能なものとして紹介してきましたが、使う場合の注意点があります。
それはトイレに流せるものは、トイレットペーパーだけということです。とくにティッシュペーパーはそのままトイレに流す方もいるかと思いますが、水に溶けやすいトイレットペーパーと違い、ティッシュペーパーは、水に溶けやすいようには作られていません。そのためティッシュペーパーをトイレに流すと詰まりの原因となってしまいます。
もちろんほかの紙類も同様です。少しだからと安易に考えて流すと、さらに困った事態を招く可能性があるので、十分に注意しましょう。トイレットペーパー以外の紙類で代用したときは、抵抗があるかと思いますが、トイレに流さずに必ずゴミ箱へ入れるようにしましょう。
自宅であれば、ビニール袋に入れて口を閉めてから、ゴミ箱に入れるなど、できる限りの対処は必要です。臭いが気になる方は、ゴミ入れとして消臭効果のあるペット用の臭わない袋などを利用するという方法もあります。ゴミ箱に入れるときや、自宅でトイレのゴミを処理するときは、くれぐれも衛生面に配慮するように気をつけましょう。
まとめ
あたりまえのように使っているトイレットペーパーがなくなってしまったら、本当に困ってしまいます。不要な買い占めなどでトイレットペーパーが不足することは、あってはなりませんが、いつ何時災害や緊急事態が起こるかわかりません。
万が一を想定して、トイレットペーパーの代わりに何を使うことができるのか、考えておくことは必要なことといえます。合わせて適正量の備蓄も心がけていきましょう。