蛇口の青さびの落とし方は?蛇口交換についても解説
私たちにとって、蛇口のない生活は考えられません。毎日、必ず使う蛇口には、知らず知らずのうちに汚れが付着しています。水回りをよく見てみると、青いサビのようなものが付着していませんか?
毒々しい見た目に「うわっ」と眉をひそめるかも知れません。汚れの原因と落とし方、蛇口交換の必要について説明していきます。
目次
蛇口の青サビの落とし方
蛇口に付着した青サビは見た目にも悪く気になります。
青サビを落とすのは、それほど難しくなく、いくつかの落とし方があります。
■歯ブラシ
歯ブラシに歯磨き粉を少量付け、こすってみましょう。歯磨き粉は、研磨剤が入っている物を使ってください。
研磨剤のおかげで青サビ汚れをきれいにできます。力を入れずに、やさしくこすってください。終わったら、やわらかなタオルで拭きましょう。
■重曹
重曹と水を1:2もしくは1:4の割合で混ぜます。ペースト状になるように、水の量を調節しながら加減を見ます。
できあがった重曹ペーストを、青サビ汚れに塗布します。塗布したら、30分~1時間ほどおいておき、時間になったらスポンジでやさしく拭き取ります。重曹の細かな粒子が研磨剤の役割を果たして、きれいに汚れを落としてくれます。
■メラミンスポンジ
メラミン樹脂は、とても堅い樹脂です。そのためスポンジそのものが、研磨剤として使えます。水をたっぷり含ませてから、やさしく汚れをこすってください。
その後は、やわらかなタオルで拭き取りましょう。
■酸
クエン酸を小さじ半分と水100mlを混ぜます。青サビに直接スプレーするか、キッチンペーパーに含ませて覆ってください。いずれの場合も、上からラップをかぶせて乾燥を防ぎます。1時間ほどそのままにしたら、ブラシやスポンジでこすってください。あとは充分に洗い流しましょう。
洗い流しが不充分だった場合、付着したクエン酸によって、新たなサビが発生することもあります。また1度で落ちない場合は、何度か繰り返してください。
■緑青クリーナーを使う
上記の方法でも落とせないほど頑固な汚れの場合は、薬局やネット通販で入手できる専用クリーナーを使ってみましょう。
重曹やクエン酸のようにつけ置きしたり、ブラシやスポンジで磨いたりして使い、細かな場所は綿棒を使うとやりやすいです。
ただクリーナーは、強力な薬品が用いられています。事前に成分をよく確認しておきましょう。
汚れ落としに使ってはいけないもの
青サビの汚れ落としに使ってはいけない物が存在します。それが、たわしです。
蛇口がステンレス製の場合、金属製のたわしを使用すると傷が付いてしまう恐れがあるため、注意が必要です。
蛇口に青サビが付くのを予防するには?
「そもそも青サビが付かないようにしたい」と考える人もいるでしょう。
ここでは、そんな青サビが付く原因や予防方法をご紹介します。
■なぜ青サビが付くのか?
蛇口は大抵、銅でできています。やわらかく、加工がしやすい点と抗菌性に優れているためです。ただ銅は水分が付着すると酸化します。
そしてこの酸化によって発生するカビこそが、青サビです。なお、銅以外にもステンレス製の蛇口もあります。ここに発生する青サビは、ステンレスに含まれるクロムやニッケルの酸化によるものです。
■こまめな手入れ
サビは水気のあるところに発生します。1日の終わりに、蛇口の水気を拭き取っておくとよいでしょう。
また、蛇口や水回りに撥水コーティング剤を塗っておくのもおすすめです。撥水コーティング剤が入手しにくい場合、ろうそくを全体にこすりつけておくと、ロウが水をはじくので同様の結果が得られます。
■蛇口を交換する
青サビの原因は、蛇口や配水管の経年劣化による、水漏れの可能性もあります。蛇口の寿命は一般的に見て10年、長くとも20年といわれます。気になる場合は、一度交換を検討してみてください。
長年使用した蛇口や配水管は、汚れが溜まって不衛生な状態になっていることも珍しくありません。青サビの発生を抑えるためには、水気をよく拭き取っておくことがポイントです。
蛇口の青サビを放置しておくと?
一度できた青サビを放置すると、どうなるのでしょうか?結論からいえば、害はありません。
色合いの毒々しさから、有害なイメージのある青サビですが、人体への悪影響はないとされています。しかし見た目は美しいとはいえず、不衛生に映ります。そういう意味では、やはりこまめに掃除や手入れをした方が、気持ちよく過ごせるでしょう。
青サビ以外の汚れ
蛇口など水回りの汚れは、青サビだけではありません。代表的なものをいくつか紹介します。
■水垢
水垢は、水道水に含まれるミネラルやカルシウムの成分が付着し、固まったものです。酸性の薬剤を使用してきれいにします。
こすっても簡単には落とせないため、分解成分の入った薬剤を使用してください。
■黒カビ
蛇口や配水管のつなぎ目あたりにできやすい黒カビは、人体に入るとアレルギーを引き起こす可能性があります。青サビとは違って、悪影響を及ぼしかねないものなので、見つけたら速やかにきれいにしましょう。
専用の薬剤か重曹、またはクエン酸で掃除します。ただ、黒カビは根を深く張るため、またすぐに発生することも考えられます。徹底的にきれいにしたいというときは業者への依頼も視野に入れましょう。
■石けん汚れ・油汚れ
石けん汚れや油汚れは酸性の汚れであることから、アルカリ性の洗剤で掃除すると効果的です。専用薬剤を使用してもよいでしょう。
蛇口の交換方法
青サビの発生が水漏れからきている場合、蛇口の交換が必要です。ここで、蛇口交換の方法を解説します。
■蛇口交換の流れ
交換にはモンキーレンチのような工具が必要です。まず止水栓を閉めます。次に古い蛇口を外して、取り付け部分を掃除します。新しい蛇口を取り付けたら、止水栓を開けてください。
■蛇口には複数種類ある
蛇口の種類は複数あり、単水栓や複水栓、ワンホールやツーホールなどバリエーションに富んでいます。
したがって、必ずもともとの蛇口と同じものを用意しましょう。種類がわからないときは、メーカーに問い合わせることで型番と購入方法を教えてもらえます。
蛇口の交換は業者に依頼するのがおすすめ
いざ、自分で蛇口を交換しようと思っても、業者へ依頼することをおすすめします。ここでは、自分で交換することのリスクを解説します。
■セルフ交換にはリスクがある
まず、自分で交換するのならば、蛇口の仕組みや手順を知らなければなりません。また、工具が必要ですので、準備する手間がかかります。さらに、交換できたとしても、誤って水道管を傷つけたり、蛇口の設置方法を間違えたりすることもあります。
そうなると、交換する前よりひどい水漏れを起こすことがあります。蛇口交換には準備と知識が要されます。コストを考えると、専門知識と経験のある業者へ依頼した方が、より安心できるでしょう。費用面で気になる場合は、複数業者から見積もりを取って比較・検討してみるとよいでしょう。
まとめ
今回は、蛇口周りの汚れの原因と対策、掃除の仕方について解説してきました。一度気になると、目に付く青サビなどの汚れは、案外簡単に落とせることがおわかりいただけたと思います。
といっても、配水管や蛇口の経年劣化が原因の1つでもあることから、状態を推し量るバロメーターともいえます。もし、青サビを何度掃除してもすぐにまた発生するときは、蛇口などの交換が必要かも知れません。そんなときは、まず業者に見積もりを取ってみてください。思わぬトラブルを防ぐためにも、水に関することは水回りのプロに任せましょう。