シャワー周りの水漏れが気になってきたら、早急に対策を!原因や修理方法について解説!
シャワーのヘッドからポタリポタリと水が流れ落ちてくる…こんな状態を目にしたことはありませんか?その原因については、いくつかの要因が重なって起こっていると考えられます。
今回はシャワー漏れの原因と、応急処置や修理方法などについて、紹介します。
シャワー周りの水漏れの原因について
シャワー漏れを発見したら、まずどのような症状なのか確認作業が必要になってきます。代表的な例として、大きく分けて4つの症状があるので、一つずつ確認していきましょう。
■シャワーヘッド部から漏れるケース
シャワーヘッド部から漏れてくる場合、次のようなことが考えられます。
・シャワーヘッド部分の内部に水が溜まっている
・コマパッキンの経年劣化による傷み
・バルブカートリッジの傷み
・切り替え弁の傷み
・サーモスタットハンドル内部品の劣化
以上のような症状が想定できますが、シャワーヘッドを上に向けても、水漏れが止まらないときは、故障が考えられます。できるだけ早く、新しい部品に交換しましょう。
使用しているシャワーヘッドによっては節水のために、手で水出し止めを自由にできるボタンがついている場合があります。この型の場合、年数が経つとボタン部から水漏れを起こすことがあります。
このような状態になってしまうと、シャワーヘッド部自体の不具合なので、自分で修理するのは不可能です。
また最近では、インターネットでも1,000~3,000円ほどで購入できるので、買い換えるのもひとつの手です。浴室シャワーヘッド部交換は、簡単に手で交換できるので、自力で交換するのが手っ取り早く、おすすめです。
■シャワーヘッドおよびホース付け根部から漏れるケース
シャワーヘッドおよびホース付け根部から漏れる場合、次のようなことが考えられます。
・O型リングの傷み
・U型パッキンの傷み
O型リングとは、シャワーヘッド側に装着されているパッキンのことです。
U型パッキンとは、シャワーホース側の先のパーツ部分に付けられているパッキンのことです。
手で触って確かめてみて、弾力がなかったり、ヒビが入っていたり、手が黒く汚れてしまうときは、交換のサインです。
■シャワー水栓の吐水口部から漏れるケース
シャワー水栓の吐水口部から漏れる場合、次のようなことが考えられます。
・コマパッキンの経年による傷み
・バルブカートリッジの傷み
・切り替え弁の傷み
・サーモスタットハンドル内部の切り替え弁の傷み
お気づきの方もいるかもしれませんが、先ほどお話しした「シャワーヘッド部からの漏れ」の場合と原因が一緒です。
というわけで、修理の方法についても同様に、各部分のパーツ交換をして対処します。
■シャワーと壁の隙間部から漏れるケース
シャワーと壁の隙間部から漏れる場合、次のようなことが考えられます。
・クランクのシールテープの経年による劣化
・クランクパッキンの経年による劣化
水漏れ状況が、水栓と壁のジョイント部分の場合は「シールテープ」。
水栓とクランクのジョイント部分の場合は「クランクパッキン」をそれぞれ交換します。
シャワー周りの水漏れの修理方法について
それでは、シャワーヘッド部から漏れたときのパッキン交換による修理法を、ここからは紹介します。
シャワーヘッドとホース部のつなぎ目には、O型リングとU型パッキンの2通りのパッキンが装着されています。
したがって、シャワーのヘッドパーツから漏れが生じる場合、O型リングやU型パッキンを取り替えて修理します。
交換できるパッキンは、DIYショップやオンラインストアで購入できますが、自分で購入するときは、前もって品番を確認し、規格の違いにも気をつけましょう。
それでは、実際のシャワーヘッド部のO型リングの交換の仕方について、説明していきます。
■シャワーヘッド部のO型リングの交換の仕方
交換に必要な道具は「マイナスドライバー」のみです。
・マイナスドライバーで2箇所のネジを回して、止水栓を閉じる
・シャワーヘッドとホースのジョイント部分を時計回りと反対に回してから、シャワーヘッドを分解する
・シャワーヘッド部に装着されているO型リングを外し、新品に交換する
・止水栓を開けて出水し、漏れがないかを確認できたら完了
■シャワーヘッド部のU型パッキンの交換の仕方
取り替えるのに必要な道具は「マイナスドライバー」のみです。
①マイナスドライバーで2箇所のネジを回して、止水栓を閉じます。
②シャワーヘッドとホースのジョイント部分を下にスライドすると、U型パッキンを目視で確認できます。
③U型パッキンの下部にマイナスドライバーを入れ込み、U型パッキンを外します。
④新品のU型パッキンを装着します。
装着する時に、パッキンのくぼみがある面が上向きになるようにします。
そして、装着したときにU型パッキンが横から見て「末広がり」になっていればOKです。
⑤ジョイント部分を上にスライドさせて、シャワーヘッド本体を取り付けます。
⑥止水栓を開けて出水し、漏れがないかを確認できたら終了します。
■シャワーヘッドや吐水口部からの漏れの修理方法
シャワーヘッドや吐水口部から漏れた場合の修理法を紹介します。
必要な道具は「ウォーターポンププライヤー」と「プラスドライバー」「マイナスドライバー」になります。
①まず、水道の元栓を閉めておきます。
②ハンドルキャップを外して、下部にあるネジをドライバーでゆるめながら、取り外していきます。
③ハンドルを時計と逆回りで外します。
④キャップナットをプライヤーでゆるくして、外していきます。
⑤三角型パッキンを外します。素手で外せない場合は、下の隙間にドライバーなどを入れ込んで抜きます。
⑥スピンドル上部ネジをプライヤーでゆるめます。
⑦水栓本体からワッシャーとスピンドルを外します。
⑧本体内部のコマパッキンを外します。
⑨コマパッキン新品をシャワー本体内部に装着します。
⑩スピンドルとワッシャーを付けます。
⑪三角パッキンを付けます。
⑫キャップナットをはめて、プライヤーで締めます。締め過ぎに注意しましょう、ハンドルが動かせなくなります。
⑬ハンドルを元通りにして、ネジ・キャップを装着します。
⑭止水栓を開けて出水し、漏れがないかをチェックします。
シャワー周りの水漏れ対策について
ここまでは、対処や修理方法について触れてきました。
それでは、対策としてはどのようなことができるのでしょうか。
シャワーからの漏れ出しについては、水が内部に残留していることで起きるのがほとんどです。
主に、次に挙げる3つのことに注意して、対策・予防をしていきましょう。
①シャワーを浴びた後は、いつもシャワーヘッドを下に向けて、水を流し切りましょう。
②定期的に点検を行っていきましょう。とくに、ナットのゆるみをチェックして締めるだけでも、効果があります。
③シャワーを使用していないときは、元栓を締める習慣をつけるといいでしょう。水栓内部に水圧がかかるのを防ぐことができます。実は、水漏れの多くの原因が本体内部の交換パーツの劣化によるものです。
たまに休憩をさせてあげると、漏れ予防になります。
自分で修理する場合の注意点
基本的に、パッキン交換と簡単な応急処置については自分でできますが、注意することもあります。要交換の部品がメーカー保証期間であれば、まずは製品メーカーに問い合わせしましょう。
ヘッド部分の寿命はおよそ5年、シャワー水栓については約10年ぐらいです。寿命を超えていれば、劣化していくのも当然です。
パッキン交換後も漏れが止まらないようであれば、専門業者を頼りましょう。
まとめ
この記事では、シャワー周りに水漏れが起きてしまったときの素早い対処法や、原因・修理法・対策の仕方について触れてきました。
あなたの自宅でいつ起こってもおかしくないことなので、今回の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
水漏れについてはなんといっても、普段からのマメなメンテナンスと対策・予防が大切です。
今回紹介した対策方法については、すぐに実践で行えることばかりです。ぜひ、役に立ててみてください。