家族の料理を作る場所であるキッチン。そんなキッチンをリフォームしたいと考えている方も多いのではないでしょうか？
とくに料理が好きな方にとっては、キッチンはとても重要な場所ですよね。そこで今回は、キッチンリフォームでありがちな失敗例をご紹介します。

この記事を最後まで読めば、キッチンリフォームの失敗例を学べるだけでなく、防止するための策もわかりますよ。

キッチンリフォームでありがちな失敗例

早速ですが、キッチンリフォームでありがちな失敗を順番に見ていきましょう。
■調理スペースが狭くなった
1つ目は「リフォームをした結果、かえって調理スペースが狭くなってしまった」といった失敗です。
シンクの拡張やコンロを増やして料理を快適に進められるようにしようと思ったのに、逆に調理するスペースが狭くなることはよくある話です。

広々としたキッチンなのに、調理スペースが狭いととても窮屈に感じてしまいます。調理スペースは最低でも45cm程度は確保しておくようにしましょう。
■調理台の高さが合わない
2つ目は「調理台の高さが合わない」です。

キッチンの形やスペースの確保ばかりに気を取られると、高さで失敗することもあります。
高さの調整を誤ってしまうのは、見落としがちな落とし穴ですよね。
キッチンの高さが合わないと調理する際も体に負担がかかりますし、とても使いづらいキッチンになってしまうのです。

キッチンは毎日使う場所でもありますから、身長に合わせて設計しないと肩こりや腰痛などを悪化させてしまう恐れもありますよ。
■キッチンが暗くなった
3つ目は「キッチンが暗くなってしまった」です。
キッチンを移動させたことで日当たりが悪くなって、キッチンが暗くなってしまうケースもあります。

食器棚や調理道具を入れる棚の配置場所にも要注意です。
窓を遮る位置に設置すると日差しの邪魔をしてしまうので、どんよりとした雰囲気のキッチンになってしまいます。
■家電が遠くなってしまった
4つ目は「家電との距離が遠くなってしまう」です。

キッチンでは冷蔵庫や炊飯器、電子レンジなどいろいろな家電を使いますよね。
家電との位置が遠くなると、ものを取りに行くのも大変です。面倒な手間となってしまいます。

また、リフォームをして家電の置き場を変えたらコンセントが届かなくなってしまう失敗もよくあるケースです。
キッチンの場所を移動させる際は、コンセントが近くにあるかを確認しておきましょう。
■床下収納が使いづらくなった
5つ目として挙げられるのは「キッチンリフォームをした結果、床下収納が使いにくくなってしまった」という失敗例です。

「床下収納があればいろいろなものが片付けられるし、便利だ」と考えている方も多いでしょう。しかし、床下収納の使い方によっては不便な面も目立ってしまいます。
床下収納だとものを取り出す際にいちいち腰を下ろさなければいけないので、腰痛や膝の痛みを悪化させてしまうこともあるでしょう。

頻繁に使うものを収納する場所としては、床下はあまり適していません。シーズンオフのものや年に数回しか使わない物などを収納しておくとよいでしょう。

キッチンリフォームを成功させるためには？

キッチンをリフォームする際には、ありがちな失敗例がたくさんあります。せっかくリフォームしたのに以前より使いづらくなったらもったいないですよね。

次に、キッチンリフォームを成功するためのポイントをまとめます。
■実現したいことを明確にする
まずは実現したいことを明確にしましょう。
価格や機能性、収納スペース、使い勝手など、自分が何を重要視しているのか考えることが大切です。価格を重要視すると品質はそれなりのものになります。

機能性や収納スペースを重視すれば使い勝手がよいキッチンにはなるものの、価格が高くなる傾向にあります。
何を重視し、何を削減できるのかを1つずつ確認しながら、具体的なキッチンのイメージを描いていきましょう。
■ショールームでイメージを膨らませる
ショールームに行ってイメージを確認するようにしましょう。
自分の想像やパンフレットの写真だけでは具体的なイメージが描けない場合もあります。その際はショールームに行って、実際のキッチンを実際の目で確認してみましょう。

実際に目で見て確かめることで、パンフレットやカタログではわからないキッチンの大きさや高さをチェックできます。

さまざまな種類のキッチンを見てみると、理想的なキッチンのイメージを描きやすくなるでしょう。
■キッチンリフォームが得意な会社に依頼する
キッチンリフォームの実績が豊富な会社に依頼しましょう。

リフォーム会社にも得意分野がさまざまです。水回りの分野を得意としているところもあれば、間取りを得意としているところもあります。
ホームページにはこれまでの実績が掲載されていることが多いです。できるだけキッチンリフォームの実績が豊富なところに依頼するようにしましょう。

キッチンリフォームの実績が豊富な会社だと、どうすれば成功するのか、逆にどうしたら失敗してしまうのかを熟知しているので、成功率がぐんとアップするはず。

満足いくリフォームをするためにも、キッチンや水回りのリフォーム実績が豊富なところを探してみてください。

キッチンリフォームの大まかな流れ

最後にどのような流れでキッチンリフォームが進められていくのか、その手順を見ていきましょう。

まずは希望や費用を明確にしていきます。理想のキッチンについて家族全員で話し合い、どのようなものにしていくのかイメージを描いていきます。

また、費用についても明確にしておきましょう。予算を決めておかないと具体的なイメージを固めていく上で高い費用が必要になることもあります。

次に優先順位をつけます。家族全員の意見を聞きながら、妥協できないものと削ってもいいもので分けていきましょう。

優先順位に対する認識はその後にも大きく影響する場合があるので、時間をかけて家族で話し合うことが大切です。

次にキッチン工事の情報収集をしましょう。サイトや雑誌、カタログなどをチェックしてどんなキッチンのデザインや機能があるのかを知ることが大切です。

また、実際のリフォーム例や体験談、失敗例なども参考にできるでしょう。
実際にキッチンリフォームした人がどのような点で失敗したのか、どうすればスムーズに施工できるのかを知れるので、ぜひ確認してみてください。
そうしたらいよいよ施行店に相談していきます。

施工会社にもいろいろあるので、複数社に見積もりを依頼しましょう。
複数社に見積もりを出せば適正なリフォーム価格がわかりますし、信頼できる業者かどうかも見極められますよ。

現場調査から見積もりを取るまでは、費用を請求しないお店がほとんどです。
遠慮せず気になるお店にどんどん見積もり依頼を出してみましょう。

信頼できるお店を見つけたら、キッチンリフォームの依頼をします。
担当者と話し合いながらキッチンの完成イメージ図を明確にしていき、施工に入っていきます。

担当者と話し合う際は自分の理想を通しているデザインや機能を画像やイラストなどで伝えるとよいでしょう。口頭よりも自分の頭に描いているイメージが伝わりやすくなるので、完成後「こんなはずではなかった」などのトラブルを避けられますよ。

まとめ

今回はキッチンリフォームの失敗例と成功させるためのポイントをご紹介していきました。

キッチンは毎日使うものだからこそ、家族が使いやすいように設計することが大切です。
キッチンの場所を移動させる際は日当たりが悪くならないか、コンセントが近くにあるかを確認しておきましょう。

キッチンそのものを交換する場合は身長にあっているか、調理スペースは狭くなっていないかなども、ひとつひとつ確認することが大切です。
家族や施工業者の担当者とじっくり話し合って、理想のキッチンリフォームを叶えましょう。