ウォシュレットの故障原因ごとの対処法を知っておこう!
ウォシュレットが故障する原因は様々であり、自分で試して直るものもあれば、業者を呼んで修理する場合もあります。現在、ウォシュレットが不調の原因が分からない人は、故障原因と対処法を知って、修理してみてください。
場合によっては業者が必要になるので、無理だと判断した場合は手を止めて業者に電話しましょう。
目次
ウォシュレットの故障を疑った際に真っ先にチェックすべき点
水道から水が供給されていなかったり、汚れが原因だったりする可能性があるので、
・何らかの原因で断水している
・劣化により給水フィルターの掃除が必要
・水道の元栓が閉ったままになっている
・冬場で配管が凍結している
これらに当てはまらないか、まずはチェックしてみてください。ウォシュレット自体ではなく、水回りが原因となっている場合があるためです。
しかし、上記を真っ先に確認しても原因が分からない場合もあるかもしれません。その場合、ウォシュレットの動作を確認してみてください。また、集合住宅に住んでいる人は管理会社に確認してみるのも良いでしょう。
ウォシュレットが水漏れしている場合
ウォシュレットから水漏れしている場合は、ノズル、給水管、分岐管、給水フィルター付きの水抜栓のいずれかが故障しているかもしれません。もし、ノズルから水が出続けている場合は、パッキンやバルブが緩んでいる可能性があります。
交換すれば改善されるかもしれませんが、ノズルの自動洗浄機能が作動しているだけかもしれませんので、注意してください。
ウォシュレットの故障原因ごとの対処法
ウォシュレットは大きく分けて
・水漏れによる故障
・何らかの原因によるノズルの故障
・温度調整や温度による故障
・ウォシュレット自体の故障
の4つに分類できます。まずは水漏れによる故障の対処法を紹介していきます。
■給水管や分岐管から水漏れしている場合
トイレタンク側か止水栓側にあるナットの緩みが原因で水漏れを起こしているかもしれません。締め直してあげれば水漏れは改善するでしょう。
もし締め直しても水漏れが改善されない場合は、給水管内部のパッキンの劣化が考えられます。部品を購入してくれば自分でも修理ができますが、不安であれば業者に依頼しましょう。
交換方法は、水道の元栓とトイレの止水栓を閉めます。そしてナットを外してストレーナー(フィルター)を外してパッキンを交換します。終わったら元に戻して、最後に元栓と止水栓を開ければ完了です。
■給水フィルター付きの水抜栓から水漏れしている場合
ウォシュレットの側部にある、給水フィルター付き水抜栓が原因の場合も、交換をして修理が可能です。給水フィルターは、ゴミや砂が流れてこないようにするために必要な部品で、詰まりや劣化によって水漏れが起こります。
給水管や分岐管と同じように、部品を購入すれば自分で修理ができる箇所でもあります。交換する場合は、トイレの止水栓を閉めて、給水フィルター付き水抜栓を外してください。そして、新しい給水フィルター付き水抜栓を取り付けて、止水栓を開けたら交換が完了します。
ノズルに問題がある場合
水ではなく、ノズルに問題がある場合は、業者を呼んで直してもらうのが最適なケースもあります。ノズルに関する症状をまとめましたのでチェックしてください。
■ノズル自体が出てこなくなった場合
ノズル自体が出てこない場合は、ノズルが汚れている可能性があります。伸縮している部分に汚れが蓄積されると、伸縮できなくなってしまいます。ノズル自体が出てこない場合は、ノズルを綺麗にすれば再度使用可能です。
掃除方法ですが、歯ブラシを使って軽くこすりましょう。ノズルは手で引き出せますので、いつでも掃除ができます。
■ノズルから水が出てこなくなった場合
汚れが詰まっているのが原因で水が出てこない可能性があります。フィルターやノズル本体を綺麗にしてあげる必要があります。手順は上記を参考にしてください。
しかし、メーカーによってフィルターの場所が違うので、インターネットで調べるか、説明書を見ながら修理してください。
■ノズルの水が止まらなくなった場合
電源トラブルを疑いましょう。電源プラグの抜き差し、電源のオンオフを繰り返すと、電気系統が正常になって作動する場合があります。また、壁付のリモコンの場合は、リモコンの電池切れの可能性があります。
洗浄中に電池が切れてしまうと、当然ですがボタンを押しても意味がありません。リモコンの電池交換の時期でしょう。しかし、以上全てに問題がなければ、業者を呼んで修理しましょう。
ウォシュレットの温度がいつもと違う場合
ウォシュレットから出てくる水が温かくない場合は、
・設定温度を低く設定している
・節電機能が作動していて一定以上温度が上がらない
・使いすぎによる温水切れ
のいずれかが該当します。
設定温度が低い場合は、高く設定すれば改善されます。節電機能が原因である場合は、設定を解除すれば改善されます。
以上の2つを試しても改善されない場合は、温水切れである可能性が高いでしょう。温水切れは、時間の経過で解決します。いずれも当てはまらない場合は、業者に依頼して修理してもらいましょう。
便器が熱すぎる場合や冷たすぎる場合
便座の温度がおかしい場合は、設定温度を確認してみてください。温度設定や節電機能の影響で、熱かったり冷たかったりする場合があるためです。
もし便座が冷たい場合は、便座とフタの間にある着座センサーが汚れている可能性があります。センサーの拭き掃除も試してみてください。
熱すぎる場合は、低温火傷を防止させる機能の場合もあります。ある程度座っていると、自動的に暖房がオフになります。低温火傷防止の場合は故障していないので安心してください。
■ウォシュレットの動作がいつもと違う場合
ウォシュレットが動かない、リモコンを押しても作動しない、センサーに反応しない場合などは、電源プラグが抜けてしまっていたり、そもそも電源が入っていなかったりする場合があります。
この場合は、電源プラグを確認したり、リモコンの電池を交換したりして対応してみましょう。直らないようであれば、業者に依頼しましょう。
ウォシュレットの故障を防ぐ対策
ウォシュレットの故障は、汚れが原因になっている可能性があるので、定期的に掃除をすれば対策になります。ノズルの汚れを放置していると、水の出が悪くなるだけではなく、ノズルが出てこない場合もあります。
また、ノズルは雑菌やカビが繁殖しやすいので、衛生面を考慮する意味でも定期的に掃除しましょう。ノズル清掃機能が付いている場合は、自動洗浄された後に薄めた中性洗剤を使って柔らかい布でノズルを拭いて、ノズルを収納します。
ノズル清掃機能が付いていない場合は、ノズルを優しく引き出し、トイレ用クリーナーを使って汚れを拭き取り元に戻します。シャワー部分は歯ブラシでこすって綺麗にして、汚れを拭き取れば完了です。こすりすぎると詰まる原因になるので、軽くこする程度にしましょう。
まとめ
ウォシュレットにも寿命があり、7年から10年程度で交換を検討しなければなりません。「故障したかもしれない」と思ったら、使用年数も確かめてみてください。年数によっては、交換する時期かもしれません。
ノズルやフィルターは、誰でも修理しやすいので、自分で直せる場合があります。また、自分で修理する際は、ウォシュレットの部品が生産されているかチェックしてください。メーカーによっては既に生産していない可能性があるため、購入できない可能性があります。生産されていないと自分で修理ができないので、業者に依頼するか、新しいウォシュレットを購入するしか方法はありません。
上記を参考にして故障箇所を把握した上で、自分で修理するのか、業者に依頼して修理してもらうのか、交換するのかを検討しましょう。