キッチンの排水口掃除に重曹とクエン酸が有効!
毎日使うキッチンで、急に排水口に水が流れなくなったら、とても困りますよね。業者へ修理を依頼するにしても、時間がかかることもあります。
そこでこの記事では、キッチンの排水口が詰まったときの対処法を解説します。キッチンの排水口の詰まりを防ぐ方法もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
キッチンの排水口が詰まってしまう原因とは?
まず、キッチンの排水口が詰まる原因を解説します。キッチンの排水管には、Sトラップと呼ばれるS字に曲がったパイプが設置されています。
Sトラップには排水が溜まるようになっています。この溜まった排水がフタの代わりをして、下水道からの匂いや虫の侵入を防ぐことが可能です。
しかし、キッチンの排水口に野菜くずなどを流してしまうと、Sトラップの水に浮いてしまい完全に排水されない状況になってしまいます。
この野菜くずは、だんだん腐敗して排水管にこびり付きます。そうなると、その部分にぬめりが大量に発生して、どんどんゴミをくっつけていきます。そして、最終的に水が流れないくらい詰まってしまうのです。
キッチンの排水口掃除には重曹とクエン酸の組み合わせが効果的!
キッチンの排水口が詰まる原因は、食べ物のカスや洗剤カス、油などです。詰まりを解消するには、これらの汚れを崩して流す必要があります。
そこで登場するのが、重曹とクエン酸です。ここでは、キッチンの排水口の詰まりに有効な重曹とクエン酸の利用方法をご紹介しましょう。
■重曹とクエン酸を混ぜて利用する
重曹は「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれる物質で、汚れ落としによく使われます。換気扇の油汚れに、重曹水がよく効くと言われるほどです。
その仕組みは、重曹が水に混ざるとアルカリ性となり、油汚れなどの酸性の汚れを落としやすくなるというもの。一方でクエン酸は、水に混ぜると重曹の真逆の「酸性」となり、水垢などのアルカリ性の汚れを落としてくれます。
この相反する2つを混ぜたところに水を注ぐと、二酸化炭素が発生しモコモコと泡が発生します。これを「中和反応」と呼んでいますが、この性質を利用することで汚れが詰まった排水管や排水口を、キレイに掃除することが可能となります。
泡が発生すると、何だか危険なように感じてしまいますが、人体やキッチンに影響は全くないのでご安心ください。
■利用手順をご紹介
では、重曹とクエン酸を組合せて利用する手順をご紹介しましょう。ゴミ受けと排水トラップを外してから作業を始めてくださいね。
・ステップ1:重曹をふりかける
排水口に重曹を粉の状態で、まんべんなく振りかけます。重曹で排水口全体が白くなるくらいがベストです。また、詰まった排水管の中にも、直接重曹を振りかけておきます。
・ステップ2:そのまま放置
重曹が汚れに染み込みまで、約15分そのまま放置しておきます。目に見える所は重曹ごとこすっておけばキレイになります。
・ステップ3:クエン酸水をかける
コップ1杯の水に対して、大さじ1杯程度のクエン酸を溶かして、クエン酸水を作り排水口にかけます。すると、重曹と反応してモコモコ泡が発生してきます。
・ステップ4:洗い流す
泡が消えたら、ぬるま湯で洗い流します。このとき、熱湯をかけるのはNGで、熱くても60度まで。理由は排水口の耐熱温度が、約60度だからです。
■掃除するときのポイント
ポイントは、重曹を振りかけたら15分程放置して十分重曹を汚れに染み込ませることです。
そうすることで、詰まったゴミの細部まで重曹が染み込んで、クエン酸水をかけた時の化学反応が、詰まりの原因となる根元から浮き上がらせる効果が大きくなります。
身近にあるものでできるキッチンの排水口つまり予防方法
キッチンの排水口の詰まりを予防する方法は、身近なモノで行うことが可能です。
■ゴミ受けにネットを被せる
排水口にはゴミ受けが付いていますが、若干目が粗い状態でセットされています。この隙間から、細かいゴミが排水口に流れて行き、詰まりの原因となってしまいます。
そのため、もっと目の細かいネットをゴミ受けに被せて使うと効果があります。
■寝る前に約50度のお湯を流しておく
キッチンの利用が1日終了したら、寝る前に約50度のお湯を1リットル程度流しておきましょう。そうすることで、排水口や排水管の中にぬめりが残らなくなります。
ただし、熱湯はNGですからご注意ください。排水口の耐熱温度は約60度なので、60度以上の熱湯を流すとキッチンを傷める原因を作ってしまいます。
■アルミホイルを丸めて排水口に入れておく
アルミホイルをふんわり丸めて、ゴミ受けの下に入れておくのもおすすめです。
そうすると、アルミホイルに水がかかる度に「金属イオン」を発生させます。金属イオンは、カビ菌や細菌の繁殖を抑える効果がありますので、ぬめり防止に役立ちます。
まとめ
今回は、キッチンの排水口の掃除に「重曹とクエン酸」の効果があることを解説してきました。
排水口が詰まってから慌てるのではなく、普段の掃除で「重曹とクエン酸」を利用することをおすすめします。また、今回紹介した掃除以外にできるキッチンの排水口の詰まりを防ぐ方法もぜひ試してみてくださいね。