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水のコラム

金属の腐食によるサビに注意!台所シンクの水漏れの対処法

気付いたら台所のシンクに広がっているのがサビです。このサビは、見た目が悪いだけではなく、シンクに穴を開けて水漏れの原因になることもあるのです。そこで今回は、シンクのサビが原因の水漏れについて詳しく見てみましょう。

シンクにサビが発生するとどうなる?

悪化する前に食い止めたいシンクのサビですが、具体的にどのような症状に気を付けたら良いのでしょうか。

・赤茶色のサビが広がる
シンクの広い範囲にあらわれやすいのが、赤茶色のサビです。ごく薄いものが1箇所だけ出現するケースから、深刻な強いサビが複数箇所に出現するケースまで、その症状も多岐にわたります。

・黒く変色する
汚れてもいないのにシンクが黒く変色している場合は、「酸焼け」と呼ばれる現象が考えられます。いわゆるサビとは異なりますが、強い酸などによる金属の腐食が原因でよく起こるのがこの酸焼けです。

・シンクに穴が開く
サビが発生している部分をよく見ると、ごく小さな穴が開いていることがあります。気付かない間にサビが進行すると、特に深く腐食した部分に穴が開いてしまうのです。穴の存在に気が付かず、シンク下の収納スペースや床が水浸しになってから初めて穴が開いていることに気付くケースも珍しくありません。

シンクにサビが発生する原因とは

厄介なシンクのサビですが、いくつかの発生しやすい状況があります。どのような場面でサビが出る恐れがあるかチェックして、サビを防ぐシンクの使い方を考えてみましょう。

・もらいサビ
台所のシンクに見られるサビの多くは、他の金属からうつされたものです。これは「もらいサビ」と呼ばれ、主に鍋や包丁などの調理器具や、スプーンやフォークなどの食器類、スチール缶などが原因と考えられます。もらいサビの予防としては、シンクに濡れた金属製品を置かないことが重要です。長時間の放置は避けて、使い終わったシンクは拭きあげて、乾燥した状態を保つようにすると良いでしょう。

・汚れの蓄積
調理の際に出てしまう汚れも、サビの大きな原因になります。シンクに使われるのは、サビに強い金属のステンレスですが、ステンレスの表面にある耐食性を持った膜(不動態皮膜)が汚れによって壊されるとサビが発生しやすくなるのです。また、塩や醤油などの塩分がステンレスに付着すると、化学反応によって膜が壊されることもあります。

・漂白剤の誤使用
台所のシンクに付いたしつこい汚れを掃除するために、使用上の注意を守らずにキッチン用漂白剤を使用すると、サビが発生しやすくなります。これは、ステンレスが酸によって腐食された状態で、黒く変色する「酸焼け」などの症状が多いのが特徴です。まず、ステンレスに使用できる漂白剤であることを確認し、定められた濃度と時間を必ず守るようにしましょう。

・経年劣化
台所のシンクには、毎日の調理や掃除の際に、想像以上の負担がかかっています。重い鍋や先の尖った包丁で傷が付いたり、金属タワシなどでこすることで細かな傷が付いたりと、気を付けていても防ぎきれない傷からサビが発生しやすくなるのです。普段から、シンクにかかる負担を少なくするように気を付ければ、経年劣化によるサビの被害を最小に抑えられるでしょう。

サビによるシンクの水漏れ対処法は

サビによってシンクに穴が開き、そこから水漏れが発生している場合には、自分で対処できるかもしれません。また、水漏れが起きる前のサビの対処法や自分では修理しきれないようなサビの対処法についてもあわせてチェックしておきましょう。

・パテで穴を埋める
台所のシンクに開いた穴を塞ぐには、ホームセンターやネット通販で入手できるパテを使いましょう。シンクに適したアイテムには、耐熱や防水に優れた金属用パテ・防水粘土パテがあります。自由に形や量を調節できるので、排水口付近などの湾曲した場所にも密着しやすく、比較的扱いやすいアイテムです。サビ部分をヤスリなどで取り除いてから使用してください。

・水漏れ前の軽いサビにはクリームクレンザーを使う
薄いサビや、サビの原因となるしつこい汚れには、台所用のクリームクレンザーがおすすめです。中性洗剤では落としきれない汚れもきれいに落として、ステンレス本来の美しい輝きが取り戻せます。クレンザー選びで注意したいのが、研磨剤の含有率です。

シンクに適した研磨剤含有率は20%程度と言われています。粉末状のクレンザーには研磨剤の含有率が高い製品が多く、粒子が粗くステンレスを傷つける恐れがあるため注意しましょう。研磨剤が入り込まないように食品ラップで全体を包んだスポンジを使うか、柔らかい歯ブラシなどを使って丁寧にシンクを磨いてください。

・自分で直せない場合にはプロの修理業者へ
深刻なサビが発生している場合や、パテでは修復できない大きな穴が開いている場合、水漏れ箇所の特定が難しい場合には、早めに水道修理業者へ相談してください。部分的な修理はもちろん、劣化したシンクの交換などの方法も検討してみましょう。

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