トイレの詰まりは事前にわかる!?現象別に対応方法をまとめてみました
トイレの詰まりはよくある水トラブルですが、原因はなんだと思いますか?当然さまざまな原因が挙げられますが、多くの原因は排水管にあります。
トイレはある日突然、何の前触れもなく詰まるわけではありません。本格的に詰まる前に、何らかの前兆があったはずです。ですから、トイレの詰まりの前兆を見逃さずに対処できれば、ダメージを最低限に抑えられるのです。今回は、見逃したくないトイレの詰まりの前兆と、その対応方法についてご説明いたします。
トイレの詰まりのサインを見逃さないで!
・トイレの水の流れが弱くなっている
こういった場合は、便器に流れる水量が減ったために、同時に水圧も低下しています。水圧に勢いがないと、排泄物やトイレットペーパーを押し出せません。その結果、排水管が詰まってしまうのです。
便器に流れる水は、トイレタンクに溜められています。このため、トイレタンクに異常があると流れる水量が減ってしまいます。流れが弱いと感じた場合には、トイレタンクを開けて、ボールタップ、浮き玉、ゴムロートに問題がないか確かめましょう。
トイレタンクを開ける際には、止水栓を必ず閉めてください。止水栓はトイレタンクの後ろや、横にあることがほとんどです。しかし、トイレタンクの中を覗いても何がどうなっているのかわからない方も、多いのではないでしょうか。そのような場合は無理をせずに、業者に対応を依頼したほうがよいでしょう。
・便器内の水位が上がっている
便器の中に溜まっている水を、封水といいます。この封水が排水管の臭いが上ってくるのを、シャットアウトしているのです。この封水の位置が上がっているようであれば、排水管の詰まりが予想されます。排水管に詰まったトイレットペーパーなどから、毛細管現象で水が上がってきているのです。一旦水位が上がってもまた下がっていくという場合でも、油断は禁物です。何らかのトラブルが発生しているのは確実なので、早めに手を打ちましょう。
もし詰まりの原因がわかれば、手で取り除き、専用の薬品で溶かすこともできます。このとき、水を流すのはやめましょう。もともと水が流れにくくなっているところに水を流すと、便器の中にそのまま水が溜まっていき、下手すると便器からあふれてしまいます。
・水を流したとき変な音がする
普段は聞こえないような音がするときも要注意ですが、実はどのような異音かで原因を絞り込むことが可能です。封水でお湯が沸いたときのようなポコポコという音がするときは、排水管に何らかの問題があると考えられます。排水管に引っかかった異物に巻き込まれていた空気が水面に上がってくることによって、このような音が出るのです。目で見える範囲でよいので、便器の奥に何か詰まっていないか確認してください。
冬に軽いノックのようなコツコツという音がする場合は、あまり気にする必要はありません。中を流れる排水の温度の影響で排水管が膨張したり収縮したりして、壁や部品に当たるためにそのような音が出ているだけです。
一番驚かれるのが、ウォーターハンマー現象です。ゴツン!ドン!など、とにかく大きくて鈍い音がします。音が派手なのでビックリされる方がたくさんいらっしゃいますが、水回りであればどこでも起こり得るありふれた自然な現象で、とくに問題はありません。ただし、あまりにも音がひどい場合は配管が壊れる原因になるので、専門業者に相談するのをおすすめします。
・下水のような臭いが漂っている
嫌な臭いがトイレに充満しているだけで気分が悪くなりそうですが、先ほども出てきた封水の量をチェックしてみましょう。封水の量が減ってしまっているでしょう。長くトイレを使っていなかった場合であれば、封水が蒸発しただけなので問題ありません。水を流せば大抵の場合は解決します。しかし、排水管に何かが詰まっていて、そこから毛細管現象によって封水が下がっている可能性もあります。悪臭を我慢していても仕方がありませんので、早急に専門業者を呼んで対応を依頼してください。
ラバーカップを用意しましょう
軽微な詰まりでしたら、ラバーカップを使えばすぐに直ります。聞き慣れない言葉かもしれませんが、俗に言うスッポンのことです。単純ですが大変便利な道具です。ラバーカップはホームセンターなどで簡単に買えるので、もしものために一家に一台用意しておくとよいでしょう。ゴム製のカップをトイレに突っ込んで、柄を押したり引いたりするだけなので、どなたにも安心して使っていただけます。ラバーカップを使ったあとは、きちんと水分を切って乾燥させてください。そのままにしておくと、カビや異臭の原因になります。
ラバーカップを使っても詰まりが解消されない場合は、無理は禁物です。自分だけで解決しようとすると時間がかかりますし、新たな水トラブルを招きかねません。すぐに専門業者に来てもらったほうが、費用対効果は高いといえます。信頼できる専門業者を、普段からリサーチしておくと安心です。
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