ウォシュレットのノズルから「ガガガ」と聞こえた際の対処法
ウォシュレットのノズルから「ガガガ」という音が聞こえてきたら、「故障したのかな?」と不安に感じてしまいますよね。
現状使用できても、その状態で放置していると突然動かなくなるかもしれないため、早めに対処することが大切です。
本記事を通して、異音の原因や適切な対処法を把握し、トラブルを回避しましょう。
目次
ウォシュレットのノズルから異音が聞こえる原因
異音の解消には、まず原因を把握することが欠かせません。
本項では、ウォシュレットのノズルから異音が発生する主な4つの原因を紹介します。
ウォシュレットのノズルから異音が生じる原因
- 原因①ノズルの汚れや内部部品の摩耗
- 原因②電気系統の不具合
- 原因③水圧の問題
- 原因④ファンの動作不良
原因①ノズルの汚れや内部部品の摩耗
ウォシュレットのノズルから異音が生じる原因としてまず挙げられるのが、ノズルの汚れや内部部品の摩耗です。
ノズルの掃除を怠ると、先端やレールの部分に汚れが溜まり、それが動作時に引っかかって「ガガガ」という音が鳴ることがあります。
特に、お住まいの地域の水道水の硬度が高い場合には、豊富に含まれるミネラルがカルキ汚れとして残りやすいため、こまめな掃除が欠かせません。
また、ノズルを動かす小型モーターに異物が入り込んだり、経年劣化によって部品が擦れたりしても異音は生じます。
内部部品の故障の場合は、自力で対処するのは難しいため、メーカーや業者に修理を依頼しましょう。
原因②電気系統の不具合
ウォシュレットを機能させる電気系統の不具合で、ノズルが動作不良を起こすことも異音が鳴る原因の一つです。
電気系統の不具合は、内部の基盤やセンサーの故障、配線の断線などが原因でみられます。
それが、ノズルが収納されない、または途中で止まるといった異常動作として現れ、同時に異音も発生するのです。
このような状態を放置すると、異音だけでなく、ウォシュレット全体の機能停止やショートによる二次的な故障が起きることも懸念されます。
原因③水圧の問題
水圧が不安定な状態だと、ノズルがスムーズに動作できず、異音が発生する原因となります。
ウォシュレットの水圧が強すぎると、ノズルが勢いよく押し出され、機械に負担がかかることで「ガガガ」という音が聞こえるのです。
また、水道自体の水圧に問題がある場合も考えられます。
水道管が古いと、汚れやサビが溜まることで水圧が乱れ、ウォシュレットの動作に影響を及ぼすケースがあります。
この場合には、家全体の水道で水圧に異常がみられるため、洗面所やキッチンの蛇口を開けて、水の出方を確認してみましょう。
ほかの水道でも不具合がみられた場合は、水道管に原因があるので、水道修理業者へ相談するのがおすすめです。
原因④ファンの動作不良
ノズルではなく、ウォシュレットに内蔵されるファンから異音が発生しているケースもあります。
多くのウォシュレットには、ファンで空気を吸い込み、フィルターでニオイを除去する脱臭機能が搭載されています。
このフィルターに汚れが蓄積すると、ファンが動作不良を起こし、「ガガガ」という異音が発生するのです。
平常時でもファンの稼働音は多少聞こえますが、明らかに音が大きいと感じる場合は、動作不良を疑ったほうがよいでしょう。
異音を解決する方法

では、実際に異音を解消するにはどうすればよいのでしょうか。
ここでは、それぞれの原因に応じた解決方法を紹介します。
ウォシュレットのノズルの異音を対処する方法
- 方法①ノズルの掃除
- 方法②リセット操作
- 方法③水圧の調整
- 方法④脱臭フィルターの掃除
方法①ノズルの掃除
ノズルの汚れによって異音が発生する場合は、掃除することで改善が見込めます。
歯ブラシを準備し、次の手順で作業しましょう。
ウォシュレットのノズルを掃除する手順
- 便座を開いてノズル掃除ボタンを押す
- ノズルの汚れを歯ブラシで優しく落とす
- 再度ノズル掃除ボタンを押して収納する
汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を併用すると安全かつ効果的です。
漂白剤や酸性洗剤は、プラスチック製のノズルを傷めたり変色させたりするおそれがあるため、掃除に使用するのは控えてください。
方法②リセット操作
異音の原因がノズルの異常動作である場合は、一度電源をリセットすることで直るかもしれません。
はじめに、コンセントから電源プラグを抜いて5~10分ほど放置してください。
そのあと、電源を再び入れることで内部システムがリセットされます。
この方法を試しても異音が続くようであれば、電気系統の修理が必要になる可能性が高いので、メーカーや業者に相談しましょう。
方法③水圧の調整
ウォシュレットや水道の水圧を原因とする異音には、設定や配管側からの調整が必要です。
まずは、ウォシュレット本体のリモコンや操作パネルにある“水勢ボタン”で水圧を弱めに設定しましょう。
これでも異音が続く場合には、水道全体の水圧が原因かもしれません。
水道メーター付近にある止水栓を少しずつ開閉しながら調整し、確認してみてください。
水圧が安定すれば、ノズルの動作もスムーズになり、異音の改善が期待できます。
方法④脱臭フィルターの掃除
異音の原因がファンの動作不良である場合は、歯ブラシを準備したうえ、以下の手順で脱臭フィルターを掃除すると効果的です。
脱臭フィルターを掃除する手順
- 電源プラグを抜く
- 脱臭フィルターを取り外す
- 歯ブラシを使用して汚れを落とす
- 脱臭フィルターを正しい向きで元に戻す
- 電源プラグを差し込む
上記の手順に沿って掃除をすれば、異音を解消できるだけでなく、脱臭性能を高めることも見込めます。
脱臭フィルターの取り付け位置はメーカーによって異なるため、事前に説明書をご確認ください。
ウォシュレットの寿命は何年?
メーターの種類や使用頻度によって異なりますが、ウォシュレットの寿命は7~10年程度が一般的です。
この期間を過ぎたあたりから、経年劣化による不具合が発生しやすくなります。
なお、上記の期間にかかわらず、以下のような症状が頻繁に起こる場合は、寿命が近づいているかもしれません。
ウォシュレットの寿命が近いサイン
- 便座が温まらない
- ノズルが出てこない
- ノズルから温水が出ない
- 水漏れが起きる
ウォシュレットは保証期間内であれば、無償で修理を受けられる可能性があるため、これらのサインがみられたらメーカーに問い合わせましょう。
ただし、製品の生産を終了してから10年が経過していると、補修部品を供給していない可能性があるので、修理が難しくなる点には注意が必要です。
日常的にできるお手入れ方法
ウォシュレットのノズルの異音を予防するには、定期的な掃除が欠かせません。
使用後に便座やノズルまわりをトイレットペーパーで軽く拭くだけでも、キレイな状態を保てます。
また、週に1回を目安にノズルを引き出して、中性洗剤で丁寧に拭き取ると、汚れやカビも予防できます。
夏や梅雨の時期は特にカビが繫殖しやすいため、念入りな掃除を心がけましょう。
こうした小さな習慣を積み重ねることで、異音に悩まされず快適にウォシュレットを使用することにつながります。
ノズルの修理を依頼した際の費用相場
ウォシュレットのノズルの修理を依頼する費用の相場は、15,000~30,000円程度です。
故障の内容や修理方法、依頼するメーカーや業者などさまざまな要因で費用は変わってきます。
ノズル全体の動作に関わるバルブユニットやモーター部分の修理になると、複雑な作業が伴うため、20,000~60,000円程度と高額になります。
修理費を少しでも抑えたい場合は、相見積もりを取り、事前に費用や作業内容を比較して条件の良い業者を選びましょう。
異音が解決できない場合は水道修理業者に依頼するのがおすすめ
これまで紹介した対処法を試しても異音が収まらない場合は、水道修理業者へ依頼するのがおすすめです。
水道修理業者は水回り全般の知識を持つプロであり、ノズルやウォシュレット本体の不具合にくわえて、給排水のトラブルにも対応可能です。
ウォシュレットの修理で済む場合であれば、ほかの業者でも対応可能ですが、水回りのトラブルは給排水の問題が関わることもあるため、水道修理業者に任せたほうが安心です。
また、緊急性の高いトラブルにも迅速に対応できる体制が整えられているので、メーカーに依頼するよりも早期に解決することが期待できます。
水道修理業者に依頼する際のポイント
水道修理業者に依頼する際は、事前にいくつかの条件を確認しておくことが大切です。
以下のポイントを押さえておけば、信頼できる業者選びにつながり、修理後のトラブルを防げる可能性が高まります。
水道修理業者に依頼する際に重視すべきポイント
- ポイント①水道局指定工事店に登録されているか
- ポイント②見積書が詳細に記載されているか
- ポイント③費用は相場から大きく離れていないか
- ポイント④信頼できる実績や技術力はあるか
- ポイント⑤水道修理業者の対応は丁寧か
ポイント①水道局指定工事店に登録されているか
はじめに、水道局指定工事店に認定されているかどうかを確認しましょう。
水道局指定工事店とは、自治体の水道局から給水・排水設置工事が適切に行えると認められた水道修理業者のことです。
一定の要件を満たしてから自治体に認めてもらう必要があるため、それだけの技術力を備えている証といえます。
また、指定を受けた業者だけが、給水管の新設・改造・修繕といった工事を行えるので、想定外の修理が必要な場合でも柔軟に対応が受けられる点も大きなメリットです。
水道局指定工事店かどうかは、各自治体のホームページをご確認ください。
ポイント②見積書に詳細な内容が記載されているか
水道修理業者から見積書を提示してもらった際は、修理費が細かく記載されているかどうかも確認したいポイントです。
基本料金にくわえて、作業費や部品代、出張費などもきちんと示されていれば、修理後に想定外の金額を請求されるリスクが低いといえます。
逆に、“一式〇〇円”とだけ記載されている場合は、料金の内訳を把握できないため、本来の金額以上の修理費を請求されるかもしれません。
事前に見積書の内容を確認し、不明点があれば必ず質問しましょう。
ポイント③費用は相場から大きく離れていないか
水道修理業者に依頼する際は、相見積もりを取って、おおよその費用の相場を把握しておくことも不可欠です。
相場を把握しておけば、不当に高い費用を請求する業者だけでなく、極端に安い業者に依頼するリスクも避けられます。
後者の場合は、作業後に高額な追加費用を請求されたり、十分な修理が行われなかったりするケースがあります。
そのようなトラブルを避けるためにも、最低でも3社から見積もりを取り、金額を比較するのがおすすめです。
ポイント④信頼できる実績や技術力はあるか
施工実績や事例が豊富で、お客様からの評価も高い業者は信頼性が高いといえます。
ホームページに掲載されている施工事例や、口コミの評判などを確認してみてください。
また、経験豊富なスタッフが在籍しているか、専門的な資格を保有しているのかどうかも重要なチェックポイントです。
実績や技術力が評価されている業者であれば、急なトラブルにも的確に対応してもらえます。
ポイント⑤水道修理業者の対応は丁寧か
水道修理を依頼する際は、電話やチャットでの対応も確認しておきたいところです。
初回のやりとりで不信感を覚える、あるいは修理の説明が曖昧といった業者は、作業後にトラブルにつながるおそれがあります。
一方で、質問にきちんと答えてくれたり、見積もり内容をわかりやすく説明してくれたりと、丁寧に接してくれる業者であれば安心です。
誠実に対応してくれる業者に依頼できれば、修理後も気軽に相談できる関係を築けるでしょう。

ウォシュレットの異音でよくある質問
最後に、ウォシュレットのノズルから聞こえる異音について多く寄せられる質問にお答えします。
ご自身のケースの深刻度や対処法への理解を深めるために、以下の内容を確認しましょう。
ウォシュレットのノズルの異音に関する質問
- Q1.ノズルが「ガガガ」と鳴るのは危険ですか?
- Q2.使用中だけ異音が聞こえる場合は問題ないですか?
- Q3.ノズルの異音の修理は自分で行っても問題ないですか?
Q1.ノズルが「ガガガ」と鳴るのは危険ですか?
ノズルから「ガガガ」という音が聞こえても、危険な状態とは限りません。
異音の原因は、ノズル可動部の摩擦音や汚れであることが多く、リセット操作や掃除によって改善するケースがあります。
ただし、金属が擦れるような音や焦げたニオイが伴う場合は、電気系統の異常が疑われるため、メーカーや業者に相談してください。
Q2.使用中だけ異音が聞こえる場合は問題ないですか?
ノズルから聞こえる異音が一時的で小さく、使用に支障がなければ大きな問題はありません。
ただし、異音が次第に大きくなったり、発生する頻度が増えたりする場合は、内部の状態が悪化している可能性があります。
まずはノズルの掃除を行い、それでも改善されない場合はメーカーや業者へ相談しましょう。
Q3.ノズルの異音の修理は自分で行っても問題ないですか?
リセット操作や軽い掃除であれば、ご自身で対応しても問題ありません。
ただし、内部の分解やパーツ交換は感電のリスクがあるうえ、誤って壊してしまうおそれがあります。
自己修理によって故障してしまうと保証対象外になる場合もあるので、無理せずにメーカーや業者へ依頼するほうが安全です。
ウォシュレットから異音が聞こえたらおおさか水道職人へ
ウォシュレットのノズルから異音が鳴る原因には、ノズル本体の汚れや電気系統の不具合、水圧の問題、ファンの動作不良などが考えられます。
このような原因であれば、掃除やリセット操作、水圧の調整をすることで解消するケースがほとんどです。
しかし、これらを試しても改善されない、または使用してから7~10年以上経過しているといった場合は、寿命が近づいている可能性があります。
大きなトラブルに発展する前に、メーカーや水道修理業者へ相談しましょう。
もしウォシュレットの交換が必要な場合には、おおさか水道職人にお任せください。
水回りに関する豊富な知識と経験を持つプロが、お客さまの快適な生活をサポートいたします。






