水回りの掃除は、ついついサボってしまいがちですが、水垢やぬめりができてしまうと困りものです。
キッチンのシンクは使用頻度が高いので、毎回きれいにすることは大変ですが、あまり掃除しないでいると黒ずみも発生してしまうので注意が必要です。

近頃では、100円ショップで重曹やセスキ炭酸ソーダが手軽に買えるようになりました。
こうした水回り掃除にも威力を発揮するグッズを用いて、DIY（自力）でシンクを掃除する方法をご紹介します。

重曹とセスキ炭酸ソーダの効果

重曹は食べることもでき、弱アルカリ性の特徴を持つ掃除道具としても重宝しておすすめです。
粉の状態で汚れの上から振りかけると、研磨効果があるのでよく効きます。
水に溶かして使うことも可能ですし、加熱した重曹水は油汚れの分解力がさらに高くなります。

セスキ炭酸ソーダもアルカリ性の粉末です。
より強いアルカリ性であること、水に溶けやすい特徴が重曹との違いです。
頑固な汚れの場合にはセスキ炭酸ソーダが向いていますが、手や肌が荒れてしまいやすいのもまたセスキ炭酸ソーダであると覚えておくと良いでしょう。
汚れの状態や手荒れの調子を見ながら使い分けてみてください。

重曹でシンクの黒ずみを落とす掃除方法

台所（キッチン）で見られる黒ずみは、油や食材ゴミなどが複数混ざってシンクに沈着することでできます。
昨今のご時世では手洗いをする機会も大変増えていますから、石鹸カスも多量に含まれていることでしょう。

このように混合された汚れだからこそ、重曹の粒子の力や油汚れへの強さが役立ちます。
一点注意したいこととして、きれいにできるのはステンレスのシンクです。
アルミ製のシンクに重曹を使うと、逆に黒ずみができてしまうので注意してください。

・全体的に重曹を撒く
重曹の粉をステンレスのシンクにたくさん振り撒きましょう。

・撒いた重曹を水で湿らせる
重曹の上から水をかけて湿らせます。
約15分から20分程度そのまま時間を置くことで、油汚れが分解されていきます。

・スポンジでこすり落とす
使用するのは食器用、キッチン用のスポンジで構いません。
重曹や汚れを丸ごとスポンジでこすってきれいにしていきましょう。
終わった後は、流水ですすぎ、黒ずみ掃除は完了です。

・ぬめり掃除には「酢」をプラス
油汚れはシンクの排水口にたまっていき、ヌルヌルとした嫌なぬめりになります。
臭いも気になってしまいますから、重曹に酢を追加する方法できれいにしましょう。

・シンク排水口の蓋をとる
排水口の中、排水管まで重曹の力を利用して油汚れを落とすことが目的なので、蓋を取り外します。

・重曹を撒く
排水口の中に向かって、重曹を満遍なく撒きましょう。

・重曹の上から酢をかける
かける量は重曹の半分程度を目安としましょう。
酢と重曹が反応して泡が発生してきます。
酸性である油汚れを落とすため、重曹のアルカリ性を利用して浮き上がらせます。

酢を入れ過ぎると中性になってしまい、効果が薄くなってしまいますので注意しましょう。
酢の代わりにクエン酸を使っても大丈夫です。

・1時間程度放置する
泡が出てきたら、30分から1時間ほど放置しましょう。
油汚れに浸透して分解させるためです。
待っている間に、排水口のゴミ受けを使い古した歯ブラシ等で磨いておくと良いでしょう。
時間が経ったら、50℃程度のお湯で洗い流して完了となります。

クエン酸を使って水垢を落とす方法

水垢は、水道水に含まれるミネラルと食品中のカルシウムなどが結合することで発生します。
この水垢汚れを落とすには酸性が効果的なため、重曹よりもクエン酸がおすすめです。

・水垢にクエン酸スプレーを塗布
クエン酸スプレーは100円ショップでも入手できますが、スプレータイプを持っていない場合は水100mlに対してクエン酸を2〜3g程度混ぜ合わせることで作ってみましょう。

・1時間ほどつけておく
30分から1時間ほど、放置して水垢が分解されるのを待ちましょう。
時間が経った後は、水垢をスポンジでこすって、流水で洗い落として完了です。

石鹸カスには重曹をつけおき

酸性である石鹸カスに対しては、重曹またはセスキ炭酸ソーダ（アルカリ性）を使うのが効果的です。

・石鹸カスの上から重曹を撒く
あらかじめ水でシンクを濡らしておき、石鹸カスが気になる箇所に重曹（またはセスキ炭酸ソーダ）を撒いていきましょう。

・1時間ほどつけておく
約30分から1時間、放置して石鹸カスの分解を待ちます。
その後は、スポンジで石鹸カスをこすって、流水で洗い落とせば完了となります。

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