お風呂場は1日の疲れをとる場所でもあり、いつも清潔な状態なのが理想です。
しかし、さまざまな汚れが付着するため、汚れやすい場所でもあります。
お風呂場に付く汚れの種類を知り、その特徴に合った方法で掃除しましょう。

今回は、汚れの種類ごとに効果的なお風呂掃除の方法をご紹介します。

水垢・石鹸カス

お風呂場の床や蛇口回り、鏡などに白いモヤモヤとした汚れが付着しているのは、水垢や石鹸カスです。
お風呂では水やお湯、石鹸を使うため、これらの汚れが付着するのは仕方がありません。

しかし、蓄積されるとなかなか落ちなくなるため、小まめに掃除することが大切です。
付着して間もない汚れであれば、浴槽用スポンジやバスブラシで擦れば比較的簡単に落とせます。
しかし、時間が経った汚れは、落とすために工夫が必要です。

たとえば、メラミンスポンジがあれば洗剤を使わなくても汚れを落とせます。
ただし、表面を削ることで汚れを落としているため、樹脂製の浴槽や曇り止め加工が施されている鏡に使用すると傷が付いてしまう可能性があるのです。

そこで、クエン酸を使って掃除する方法をおすすめします。
水垢と石鹸カスはどちらもアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸を使えば汚れが中和されて落ちやすくなるのです。

クエン酸を溶かした水をスプレーボトルに入れ、汚れが気になる部分にたっぷりと吹きかけます。
その上からキッチンペーパーをかぶせて、さらにその上をラップで覆い、2時間ほど放置してください。
最後にスポンジで汚れを擦り落とし、シャワーで洗い流せば完了です。

皮脂汚れ・垢

お風呂場には、人の身体の皮脂汚れや垢も付着しています。
特に、浴槽の内側の壁には湯面に沿って皮脂汚れが付着しやすいため、入浴後は毎回必ず掃除しましょう。

皮脂汚れや垢は酸性の汚れなので、アルカリ性の重曹を使用するのがおすすめです。
軽い汚れであれば、重曹を粉のままスポンジにつけて軽く擦るだけで簡単に落ちます。

頑固な汚れには、重曹に少量の水を加えて作った重曹ペーストを塗り、20～30分ほど放置してからスポンジで擦り洗いすると効果的です。
最後にしっかりシャワーで洗い流してください。

ぬめり・カビ

水垢や皮脂に雑菌が繁殖すると、ぬめり汚れになります。
ぬめり汚れはスポンジとお風呂用洗剤を使えば簡単に落ちるため、小まめに掃除をしていれば問題はありません。

ぬめり汚れを放置してしまうと黒カビの原因になります。
お風呂場に黒カビが生えていると見た目が悪くなるだけでなく、悪臭の原因にもなってしまうのです。

市販の塩素系カビ取り剤を使えば大抵の黒カビは落ちますが、ゴムパッキン部分などに生えた頑固なカビはなかなか落とせません。
カビ取り剤を塗った上からラップで密閉し、1時間以上放置してから洗い流すとよいでしょう。
カビ取り剤を使用するときは、直接肌に触れないようゴム手袋を着用し、換気しながら掃除してください。

サビ

浴室に置きっぱなしにしていたヘアピンやカミソリなどにサビが発生し、床や壁、カウンター部分に付着してしまうこともあります。
サビ汚れを落とすには、浴室用のクリームクレンザーを使うのがおすすめです。

ただし、強く擦りすぎると表面を傷つけてしまうことになるため、様子を確認しながら優しく擦っていくようにしましょう。

排水溝の詰まり

お風呂場の排水溝は、髪の毛や皮脂汚れ、石鹸カスなどが原因で詰まりやすいため、小まめに掃除をする必要があります。
排水溝に設置されているヘアキャッチャーのゴミはできるだけ毎日取り除くのが理想です。

週に1回程度は排水溝を分解し、蓋やヘアキャッチャー、排水トラップをスポンジで洗ってください。
重曹を溶かしたぬるま湯に浸け置きするのもおすすめです。

排水溝の水の流れが悪くなっているときは、パイプユニッシュを流し込んで詰まりの原因を分解するとよいでしょう。
パイプユニッシュの代わりに、重曹とクエン酸を使う方法もあります。
重曹を1カップ、粉のまま排水溝に振りかけ、その上からクエン酸水をかけてください。
シュワシュワと発泡するため、そのまま30分ほど放置し、最後にたっぷりのお湯で洗い流します。

この方法を定期的におこなっておくことで詰まりの予防にもつながるため、大変おすすめです。
もし、固形物を排水溝に流してしまった場合は、そのままにしておくと詰まりや水漏れの原因になるため、業者に依頼して取り除いてもらいましょう。

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