ティッシュをトイレに流すとつまる確率は?つまる原因と対処法を紹介!
トイレに入ったあとに、紙が無いと気がつきティッシュペーパーを使ったことがある方も多いのではないでしょうか。緊急事態では仕方のないことですが、ティッシュを使い続けるとつまりを起こす確率が上がるのです。
この記事では、つまりを起こしやすい原因や対処法などを詳しく解説していきます。また緊急時に、どうしても使用しなければならなくなった場合の注意点も合わせて紹介しますので、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
ティッシュをトイレに流すとつまる確率は高くなる
緊急事態や紙が切れてしまった場合、3枚程度であれば問題なく流れていくでしょう。しかし、4枚以上使ったり使用し続けたりするとつまる確率は高まります。なぜ高まるのか、原因をここから解説していきます。参考にしてください。
ティッシュは水に溶けにくい
もともとティッシュは水に溶けにくい素材でできています。水に流すと吸収しますが、なかなか破れない特徴があるのです。そのため、水に溶けやすいトイレットペーパーとは別物だと認識しておきましょう。
またティッシュとトイレットペーパーの製造過程は、ほとんど同じですが素材が違うものになっています。湿潤紙力増強剤が使用されていることで、繊維がバラバラにならないのです。よほどの緊急性が無い限り使用しないようにしましょう。
ティッシュは破れにくくする薬剤を使用している
繊維同士を結合させて破れにくくする特殊な薬剤を使用しているのです。湿潤紙力増強剤と呼ばれ、素材が破れないように強くしています。一方トイレットペーパーの素材には、でん粉が使用されているのです。
水に流すと繊維がすぐにバラバラになるため、安心して使える素材なのです。しかしどちらも、大量に流した場合はつまる確率が高まります。少しの量で拭くことが心配なときには、小分けにして流すように心がけてください。
ティッシュをトイレに流してつまった場合の注意点
つまりを起こしてしまっても、焦らずに対応してください。まずは一旦落ち着いてから対処をしていきましょう。焦ってしまい以下の行動をしてしまうと、被害が拡大する可能性もあります。注意点をお伝えしますので、確認してください。
配管洗浄剤は使用しない
まずは配管洗浄剤を使用しないことです。パイプクリーナーなどは、つまりに効果があるとされていますが、紙を溶かすことはできません。あくまでも、ヌメリや汚れが原因のつまりに効果が期待できる商品だと覚えておきましょう。
熱湯を便器内に流さない
紙のつまりには、お湯を流して溶かす対策方法もあります。しかし熱湯を流し込むことは危険です。便器の素材は陶器でできているものが多く、熱湯をかけることでヒビや亀裂が入ることがあります。
お湯の温度が高ければ高いほど、リスクは高まります。紙を溶かすどころか便器に亀裂が入り、そこから水漏れのトラブルに発展することも考えられるのです。そのほか、機械の故障にもつながる可能性もあるため、注意してください。
トイレブラシやワイヤーブラシを押し込まない
詰まったからといって、ブラシを排水溝に押し込むことはやめましょう。奥に入っている原因をさらに奥へと押し込んでしまう可能性があるからです。とくに何年も使用しているもので、無理矢理押し込むと先端が取れてしまうこともあります。
余計に被害を拡大させてしまい、自力では処理がおこなえなくなります。原因を引き出したい場合は、専用のラバーカップや真空クリーナーを使用してください。代用品で無理に押し込むと、トラブルの確率が高まります。
ティッシュをトイレに流した場合の対処法
流したティッシュが原因でトラブルを発生させた場合、どのような対処をおこなえば良いのでしょうか。効果が期待できる対処法には、次のような方法が有効です。ぜひ参考にしてください。
ぬるま湯でティッシュを溶かす
便器にぬるま湯を流し込んで溶かす方法がおすすめです。入れていく温度は50℃〜60℃くらいが適切と言えます。バケツに手を入れて、少し熱いと感じるくらいの温度が目安になります。
便器に水が溜まっている場合は、少し抜いておきましょう。次に、バケツのお湯を便器に向かってゆっくり流し込みます。そのまま1時間程度放置をして、便器にバケツの水を流し込んで流れていくか確認してください。流れれば解消されています。
お酢と重曹でティッシュを溶かす
お酢と重曹を使って溶かす方法もあります。この2つを混ぜ合わせることで、簡易的なクリーナーを作りだせるのです。まずは50℃〜60℃くらいのお湯を準備します。そのあとに、お酢2分の1カップと重曹4分の1カップを便器に流し込んでください。
その上からお湯をまんべんなく便器に流し入れ、1時間放置しましょう。便器にバケツの水を流し、流れるようなら解消されています。
ラバーカップを使いティッシュを引き出す
一般的な対策としてよく使われる方法です。便器に溜まっている水を、ゴム部分が被る程度に調整してください。そのあと排水溝に押し当てて、ゆっくりと押していきましょう。押し込めたら勢いよく引き上げるのが、効果的なポイントです。
空ボトルを使いティッシュを引き出す
空のペットボトルを用意して引き出す方法もあります。まずは500mlの空ボトルを準備してください。下側をカッターやハサミを使って少し切り取り、カットした底の部分を便器に向かって押し当てます。
ボトルの口を塞いだ状態で、ゆっくり押し込み強く引き上げる行動を、何度かくり返してください。くり返したあとにバケツの水を流してみて、スムーズに流れるようであれば、解消していると考えましょう。
針金ハンガーを使いティッシュを引き出す
クリーニング店で付いてくる針金ハンガーを使う方法もおすすめです。ハンガーは、あらかじめ加工をして使います。取っ手付近をペンチで切って、差し込む側の先端を輪状に曲げてください。
この形状のまま、回転させながら排水溝の中に入れていきます。ティッシュにぶつかったら、小刻みに動かし、つまりを解消させてください。しかしこの方法は、慣れていないと難しい場合があります。できないと感じたら、別の方法を探しましょう。
やむを得えなくトイレでティッシュを使うときの注意点
緊急時でどうしても使用するときは、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。ここからは、やむを得ない事情で使用する場合の注意点を紹介していきます。あくまでも、緊急時以外のみ使用するように心がけましょう。
大量にティッシュを流さない
基本的なことですが、大量に流すことはやめましょう。もともと水に溶けない素材であるため、塊となってつまる確率を上げてしまいます。なるべく最低限の枚数を使用するようにして、流すときは確認しながら流しましょう。
水に溶けやすいティッシュを使う
水に溶けやすいティッシュを持っているときは、そちらを使用してください。流せるタイプになっているため、通常のものよりリスクが少なくなります。万が一のことを考えて、おでかけ前に準備しておくことも大切です。
トイレにティッシュを流さない
トイレに流さないことも選択肢のひとつです。便でなければ、汚物入れやゴミ箱に捨てることも可能です。ビニール袋があれば、それに入れて燃えるゴミと一緒に捨てることも考えられます。なるべく流さない方法を考えましょう。
まとめ
水に溶けにくい素材で作られているため、緊急時以外での使用はやめてください。万が一緊急時に使用して、トラブルが発生してしまったら一旦落ち着いて対策を考えてください。焦ると間違えた対策をとることもあるため、注意しましょう。
トラブルの対策法はいくつかあり、自分でやりやすい方法を試すことがおすすめです。ぬるま湯を使って解消させる方法であれば、専用工具も要らず解消できる確率も高いので、おすすめの方法だといえるでしょう。
やむを得なく使用する場合は、注意点を考えながら使うようにしてください。とくに大量に流すと、つまる確率が上がることは覚えておきましょう。トラブルを、発生させないようにすることが大切です。