ユニットバスの交換時期とリフォーム費用、工期の目安を解説
ユニットバスの劣化が気になり、交換を考えている方もいるでしょう。この記事では、ユニットバスを交換するタイミングを紹介しています。
また、ユニットバスを交換する際の費用や安くする際のポイントも解説しています。ユニットバスの交換を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ユニットバス交換の適切なタイミング
ユニットバスの寿命は、15年といわれています。
そのため、15年が交換をする目安になるでしょう。とくにユニットバスを15年以上使っており、次のような症状がみられる場合は、交換を検討するようにしましょう。
水漏れが起きている
ユニットバスの水漏れは、水栓器具に原因があることが多いです。
水栓だけを交換すれば対処できる場合もありますが、古いタイプの中には、ユニットバスごと交換しないといけない物もあります。
ユニットバスの状況によっては、全体のリフォームが必要ななることもあるので、一度業者に確認してもらうといいでしょう。
カビが頻繁に発生する
ユニットバスが腐食やひび割れを起こしていると、壁の中にもカビが発生してしまいます。
そのため、カビが頻繁に発生する場合は、ユニットバス本体を交換しないと解決しないこともあるでしょう。
掃除をしているにもかかわらず、カビが発生する場合は、一度壁の状態も確認してみてください。
ひびやふくれが目立つ
ひびやふくれがある箇所が、赤茶色に汚れている場合は、サビに侵されています。
サビが目立つ場合は、壁に穴が開いてしまう恐れがあるため、すぐにでも交換する必要があるでしょう。
排水口の流れが悪い
排水口の流れが悪い場合は、排水トラップの劣化が考えられます。
排水トラップとは、下水道の悪臭やガスを遮断する役割があります。この排水トラップは基本的にプラスチック製なため、劣化により割れることも考えられます、排水トラップが割れているかは、素人では判断が難しいため、業者を呼ぶ必要があるでしょう。
また、排水トラップを交換する際、一緒にユニットバスも見てもらうと、劣化具合も知れるのでおすすめです。
換気扇の動きが悪い
ユニットバスはトイレとお風呂が一緒にあるため、換気がとても大切です。
換気扇の調子が悪いと、湿気が溜まりカビが住みやすい環境ができてしまいます。目に見えないカビも増殖している恐れがあるため、ユニットバスと換気扇は一緒に交換するのがおすすめです。
ユニットバスを交換するときの費用は?相場を紹介
ユニットバスを交換する際の相場は、45万円~150万円です。
大きく分けると「基本費用」と「オプション費用」の2つで構成されています。ここからは、基本費用とオプション費用について解説します。
基本費用
基本費用は、ユニットバスの大きさやグレードで決まります。マンションの場合は、ほとんどのユニットバスの大きさが0.75坪です。
戸建ての場合は、0.75坪ではなく、1.0坪が採用されていることもあるでしょう。グレードには「ロー」「ミドル」「ハイ」の3種類があります。ローグレードは、床の断熱材はなく、水栓も簡易的です。
ミドルグレードになると、断熱材入りの浴槽になるため、冬でも床が暖かくなります。ハイグレードを選ぶと、高級感のあるデザインにできます。水栓やシャワーも使い勝ってがよい物を選べるでしょう。それぞれのグレードは、0.75坪と1.0坪で費用が異なります。
0.75坪の費用相場は
0.75坪のローグレードの費用相場は、56万円~72万円です。
ミドルグレードには、65万円~83万円で行うことが可能です。最後にハイグレートにすると、89万円~107万円の費用が発生します。
そのため、少しでも費用を抑えたい場合は、ローやミドルグレートを選ぶのがおすすめです。
1.0坪の費用相場は
1.0坪のローグレードの費用相場は、61万円~76万円です。
ミドルグレードには、70万円~87万円で行うことが可能です。最後にハイグレードにすると、94万円~112万円の費用が発生します。そのため、少しでも費用を抑えたい場合は、ローやミドルグレードを選ぶのがおすすめです。
オプション費用
ユニットバスは、浴室乾燥機などのオプションはユニットバス交換費用に含まれています。そのため、オプション機能をつけない場合でも、問題なく生活することは可能です。
オプション機能の中でもとくに人気があるのは、追い炊き機能と浴室換気暖房機能の2つです。人気がある2つのオプションをつける場合は、10万円~15万円が必要になるでしょう。
オプション機能は、ユニットバス本体の入れ替え施工と同時に行うと、費用が安くなることが多いです。別にオプションだけの工事を行うと、部品扱いになってしまうため注意しましょう。
ユニットバスの交換費用を安くあげるには
ユニットパスの交換費用は、ポイントを押さえると安くできます。
ここからは、ユニットバスの交換費用を安くあげるコツを5つ紹介します。どれも簡単にできることなので、ぜひ実践してください。
複数の評者から見積もりを取る
ユニットバスを交換する際の費用は、業者によって幅があります。
同じ工事でも費用が異なるだけではなく、業者が取り扱っているメーカーだと割引される場合もあります。そのため、ユニットバスの交換をする際は、最低でも3社から見積もりを取るといいでしょう。
ただし、明らかに相場よりも安い業者は、後から追加費用を請求される可能性があるので注意が必要です。
グレードを重視して選ばない
ユニットバスの交換費用は、グレードの違いで大きく変わります。
そのため、少しでも費用を抑えたい場合は、グレードを重視しないことがおすすめです。メーカーによっては、グレードを選ぶと100万円を超える場合もありま。グレードを抑えるだけで、数十万の費用を抑えられるでしょう。
商品選びを業者に任せる
ユニットバスにとくにこだわりがない場合は、業者に任せてしまうのがおすすめです。業者に一番安い商品を選んでほしいと伝えると、在庫処分品などを安く入手できる可能性があります。
そのほか、お風呂のリフォームを専門にしている場合は、商品の仕入れルートも豊富なことが多いです。そのため、商品にこだわりすぎず、業者に選んでもらうことも頭に入れておくといいでしょう。
エコバスリフォームを利用する
エコバスリフォームとは、既存の浴室や浴槽を「塗装」「シート」「パネル」などでリフォームする方法です。
ユニットバスを入れ替えるわけではないため、本来のリフォームよりも安い費用で行えます。浴室のカビや変色などは補修できるため、新品同様に仕上げてくれるでしょう。
自治体の補助金制度を利用
ユニットバスの交換は、一定の条件を満たしていると、自治体の補助金制度が利用できます。補助金制度については、自治体により異なるため、一度区役所や市役所に相談するといいでしょう。
そのほか、一般社団法人住宅リフォーム推進協会が運営している「住宅リフォーム支援制度検索」で調べるのもおすすめです。
ユニットバス交換にかかる工期
ユニットバス交換にかかる工期は、3日~4日ほどです。バスタブの交換だけであれば、1日で交換が終わる場合もあります。
ただし、オプションの据え付け工事などがある場合は、もう少し工期が長くなるかも知れません。
ユニットバスを交換する際の注意点
ユニットバスの交換は3日~4日で終わることが多いです。ほかのリフォームに比べると早く終わりますが、騒音が発生する恐れがあります。
そのため、事前に近隣住宅への挨拶などを済ませておくようにしましょう。そのほか、ユニットバスをリフォームしている間は、自宅のお風呂を使用できません。そのため、リフォーム期間をどのように過ごすのか、事前に計画しておく必要があるでしょう。
まとめ
ユニットバスには、寿命があります。そのため、長年使用している場合は、交換を考える必要があるでしょう。ユニットバスの交換は、安い費用ですることも可能です。
安い費用で交換をするためにも、ぜひ記事に記載してあることを実践してみてください。また、ユニットバスの交換をする際は、近隣住民への挨拶なども忘れないようにしましょう。