トイレットペーパーが流れない!自分でできる修理法
いつもは問題なく使えるトイレットペーパーですが、ときに流れなくなることもあります。普段何気なく使えていたものがトラブルを起こすと、焦ってしまいがちです。しかし、対処法を知っていれば、問題ありません。
トイレットペーパーが流れなくなったときにできる修理方法をご紹介します。あわせて、流れなくなる事態を防ぐ方法もご紹介しますので、トイレの管理にお役立てください。
トイレットペーパーは詰まることがある
トイレットペーパーは、水に溶けやすいようパルプなどの紙の材料だけでなく、でんぷんのような水溶性の物質で構成されています。そのため、水に流しても溶けるのですが、まれに配管の中に詰まることもあります。
いくら溶けやすいといっても、水に溶ける量には限界があるため、大量に流すと溶け残りが発生し、配管の中に残ってしまうのです。この溶け残りに排せつ物などが絡みつくと、トラブルの原因となります。
トイレトラブル解消方法5選
トイレットペーパーによる溶け残りは、原因となる物質を便器や配管から取り除けば修理できます。修理は家庭にある道具でもできるものが多く、簡単です。覚えておけば、万が一の事態起きても、慌てず対処できるでしょう。トイレトラブル解消法の中でも、家庭で取り組みやすいものをご紹介します。
用意する道具
マイナスドライバー
ラバーカップやワイヤーブラシ
バケツ
手動の灯油ポンプ
つまり用洗剤
ビニールシート
マイナスドライバーは、止水栓を閉める際に使います。ラバーカップやワイヤーブラシ・つまり用洗剤は、トラブル解消に使う道具です。バケツは改善だけでなく、下準備にも使います。
灯油ポンプは便器内の水位が上がっているときに使う道具です。症状になければ省いても問題ありません。ビニールシートは養生が必要な修理方法で活用します。
溶け残りが溶けきるまで放置する
まず、一番簡単な方法が、ペーパーが溶けるまで放置する方法です。排せつ物や水溶性の紙は、一度流したときに溶けなくても、時間がたつとある程度溶けていきます。配管の汚れがある程度溶ければ、後は水流で流してしまうことも可能です。
放置時間は大体30分~1時間程度です。時間がたったら、再度流してください。この方法で解決できないときは、次にご紹介する方法を活用しましょう。
ラバーカップやワイヤーブラシを使う
配管の中にある原因を取り除くには、ラバーカップやワイヤーブラシが使えます。ラバーカップは、排水口に押し付けることで真空状態を作り出し、トラブルの原因を吸い出すものです。ワイヤーブラシはワイヤーの先端にブラシがついており、原因のものをかき出すことで改善します。
どちらも使う際は、マイナスドライバーで止水栓を閉め、便器の周りを養生してください。原因が改善された瞬間、汚水が噴き出す恐れがあります。また、便器内の水位が高いまたは低いときは、バケツと灯油ポンプで挑戦してください。
ラバーカップを使う場合は、カップ部分を覆う程度の水位まで調節したあと、カップを排水口に押し付けます。その後、力を込めてゆっくり引き抜いてください。何度か繰り返すと、原因が取れ、改善できます。
ワイヤーブラシは、ワイヤーを伸ばして原因に先端が当たるまで伸ばしていきます。原因にたどり着いたら、ワイヤーを動かして汚れを取り除いてください。どちらも改善されたら、止水栓を開けて流し、異常が完全に修理できたかを確認します。
養生を外し、使った道具は水洗い・天日干しします。完全に乾いてから収納しましょう。
つまり用洗剤を使う
トイレ用洗剤の中には、つまりを取り除くタイプもあり、トラブルの改善に活用できます。使い方は製品により異なりますが、基本必要量を排水口に入れ、放置するだけです。使用法に記載された時間分放置したら、流して改善されたかを確認します。
つまり用洗剤は、強い薬剤が配合されているものが多いです。使用の際は、粘膜や肌につかないようご注意ください。
バケツとお湯を使う
道具がない場合や、便器内の水位がそれほど高くないときは、ぬるま湯を使って修理できます。バケツに40~50℃程度のお湯を用意し、排水口めがけて高い位置から流し込みます。軽度のつまりなら、流し込んだだけで改善可能です。
お湯を入れても改善できなかった場合は、30分から1時間ほど放置しましょう。お湯により溶け残りなどが溶けやすくなります。時間がたったら、再度流して状態を確認してください。
業者を呼ぶ
これまでの方法を試しても修理できなかった場合、重度の詰まりが発生している可能性が高いです。家庭で使える道具で修理するのは、限界があります。業者の力を借りましょう。
自分でも直せない故障をそのまま放置すると、悪化する可能性が高いです。修理方法を試してもどうしてもうまくいかない場合は、無理せず業者へご連絡ください。
トイレトラブルを防止する予防策
いくら修理方法を知っていても、トラブルは起こしたくないものです。トイレをいつでも快適に使うには、修理方法だけでなく、トラブルの防止策も知っておく必要があります。最後に、故障を防ぐ対策方法をご紹介します。
溶けやすい製品を使用する
トイレットペーパーは、実にさまざまな種類があり、その中には粗悪品もあるため、注意が必要です。品質の悪いトイレットペーパーは、溶け残りがよくできることから、トラブルの原因になります。
安い製品を見つけると、ついつい利用しがちですが、万が一の事態を避けるには、ある程度品質にも意識を向けなくてはなりません。価格にとらわれすぎて、品質の悪い製品を購入するのは避けましょう。
トイレットペーパーは大量に流さない
品質の高い製品でも、大量に流せば当然溶け残りも多くなります。トラブルを避けるには、必要最低限の量を守ることが大切です。どうしても大量に流さなくてはならないときは、複数回に分けて流しましょう。
節水モードやグッズは使わない
トイレの中には、節水機能が搭載されているものがあります。また、節水グッズの中には、タンクの中に入れて水かさを増すタイプもあり、利用している方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、節水モードやグッズを使うと、便器の中を洗浄するときの力が足りなくなります。水圧や水量が足りないと、配管の中に中途半端に残ってしまい、トラブルの原因になることも多いです。
トラブルを避けるには、節水モードやグッズの使用は避けましょう。トイレはもともと、流すものの量に合わせて適切な水流が出るよう設計されています。正しく使えば水が無駄になることもありません。過度な節水は避けましょう。
定期的に掃除する
便器内や配管を定期的に掃除するのも、トラブルを防ぐよい方法です。常にきれいにしていれば、詰まりの原因も取り除かれるため、故障を予防できます。
トイレ用洗剤の中には、便器内をきれいにするだけでなく、配管をきれいにするタイプもあります。このタイプには、配管に残りがちな物質を溶かす効果があり、詰まりの原因ができていても、取り除くことが可能です。
また、いつも掃除していれば、異常が起きたときにすぐに気が付けます。トラブル発生時にすぐ対応できるようになるのも、掃除の利点です。
まとめ
トイレットペーパーは、水に溶けるよう作られていますが、完全に溶けるわけではありません。トイレの機能より量が多ければ、その分トラブルを引き起こします。普段からトラブル対策をして、発生を防ぎましょう。
また、万が一発生しても修理方法を知っていれば、落ち着いて対処できます。状況に応じて使える修理方法が違うため、複数の方法を覚えておきましょう。修理道具をあらかじめ用意しておくのもおすすめです。また、自分で修理してもうまくいかない場合は、業者の力を借りることもご検討ください。