水道パッキンを交換する際にかかる費用とは?交換方法も確認しよう!
蛇口を閉めたはずなのに水が滴り落ちていることはありませんか?ただ単に締めが甘かっただけであれば良いのですが、水道のパッキンでトラブルが勃発しているかもしれません。
水道パッキンの耐久年数が経過してしまっていることも考えられます。水道パッキンは普段目につかない場所にあるので、劣化に気づかず放置してしまっていませんか?もしかすると新しいものに取り換えるタイミングが来ているかもしれません。
本記事では水道パッキンの交換を考える時期と交換にかかる費用、交換する方法を解説します。
水道パッキンの交換を検討するべきタイミング
蛇口を何度閉めても漏水が発生した場合は、何らかのトラブルが生じているかもしれません。
漏水が認められた場合、蛇口本体の寿命であることもありますが、主な原因は水道パッキンの老朽化です。水道パッキンは消耗品で、耐久年数は約10年です。
しかし蛇口の使用頻度や使い方によっては10年ももたないこともあります。蛇口に漏水など異変があれば、水道パッキンの変え時かもしれません。
そして漏水があった場合に最初は少量の水漏れかもしれませんが、徐々に量が多くなって被害が拡大する恐れがあります。最終的には勢いよく水が出っぱなしになるかもしれません。
そうなると自力では手に負えないので、プロに修繕をお願いしましょう。被害が拡大する前に、早めの決断が大切です。なお、水道パッキンは家庭用だけでも5種類あります。次の通りです。
・平パッキン
・Oリング
・三角パッキン
・Uパッキン
・コマパッキン
パッキンを新しくするには、既存のものと同じタイプのものじゃなくてはなりません。パッキンはホームセンターなどで手に入れることができますが、間違って別のものを購入しないように写真や型番のメモを持参すると良いでしょう。
型番がわからなかったり、店舗で見つけ出せなかったりしたときは製造元に確認してみましょう。取り寄せることができるかもしれません。
水道パッキンを交換する際にかかる費用
水道パッキンは自力で取り換えることも可能です。自力で行えば費用はパーツ代金のみで、最小で100~200円程度で済みます。工具が揃っていなければ、それらも購入する必要があるので1,000~3,000円程度になるでしょう。
しかし、パーツを間違えて購入してしまったり、紛失してしまったり、修繕をミスしてしまえば余計な費用が掛かってしまう上に被害が拡大してしまう恐れがあります。
自力での修繕に不安があれば、専門の修繕会社に任せましょう。自力で直そうとした結果、部品の紛失や設置ミスによって漏水が拡大してしまうと、他の部屋にも影響があるかもしれません。
マンションなどの集合住宅であれば、階下に浸水して迷惑をかける大惨事にもなりかねません。なお、次の事柄に1つでも当てはまればプロに修繕をお願いした方が無難です。
・自信がない
・どこのパッキンがおかしいのかわからない
・同じパーツを揃えられない
・自力で修繕しても直らない
・固くて自力で分解できない
・漏水の勢いが強い
修繕会社に依頼すると、部品の代金だけじゃなく作業代や出張費もかかってきます。相場は5,000~1万円程度ですが、蛇口の種類によって変動します。
モンキーレンチなどの工具を1から買い揃えることを考えると、はじめからプロに依頼した方が良いかもしれません。
専門の修繕会社にお願いする際には、複数社から見積もりを出してもらって比較検討することをおすすめします。金額があいまいではなく、明確に提示してくれる会社であれば信用できる印象があります。技術や実績、口コミやアフターフォローの充実度なども踏まえて検討しましょう。
水道パッキンを交換する方法
水道パッキンは、自力で換えることもできます。自力でできれば、漏水などのトラブル発生時もいつでもすぐ対応できますよね。
水道パッキンの取り換え方法は、水栓の種類によって異なります。パッキンを換えようとしている水栓の種類をしっかり確認し、正確な作業を行いましょう。水栓の種類は全部で4種類あります。
・単水栓
・2ハンドル混合水栓
・シングルレバー混合水栓
・サーモスタット混合水栓
「単水栓」は、水またはお湯だけが出るハンドルが1つの水栓です。
「2ハンドル混合水栓」は、ハンドルが2つ付いていてそれぞれお水とお湯のハンドルです。
単水栓と2ハンドル混合水栓は近年家庭に少なくなってきましたが、トラブルがあった際に簡単に修繕できます。
「シングルレバー混合水栓」は主にキッチンなどで使われる、レバー1つで水の温度、水量を変えられる水栓です。
「サーモスタット混合水栓」は主に浴室で使われていて、水栓自体でお湯の基本温度設定ができる水栓です。
シングルレバー混合水栓とサーモスタット混合水栓は最近の家に多いですが、機能的な反面複雑な造りとなっていて、修繕が難しいです。この2つの推薦で漏水が起こった際は自力で直そうとせずに修繕会社にお願いした方が無難です。
シンプルな構造なので自力での修繕もしやすい単水栓と2ハンドル混合水栓のパッキン取り換え手順を見ていきましょう。
なお、パッキンを取り換える際には水栓の分解をするので、工具が必要です。新しくするパッキンだけではなく、なければ工具も揃える必要があります。
最低限、モンキーレンチとドライバーセットを用意しておきましょう。ウォーターポンププライヤーもあればなお便利です。工具はホームセンターや100均で手軽に手に入ります。
まず単水栓蛇口のパッキン取り換え手順は以下の通りです。
・ウォーターフライヤーでナットをゆるめる
・ハンドルを外し、既存のパッキンを取り出す
・新しいパッキンを装着する
・ナットを閉める
次にハンドル混合水栓のパッキン取り換え手順は以下の通りです。
・マイナスドライバーでハンドルキャップを取り外す
・プラスドライバーでハンドルの中央にあるねじを取り外す
・ハンドルを外す
・カバーナットをウォータープライヤーで外す
・カバーナット内とスピンドル下のパッキンを新しいものに換える
・逆の手順で元に戻す
パッキン取り換え作業の前に、必ず止水栓を閉めて水の流れを止めておきましょう。
水道パッキンは消耗品です。目につきにくい場所にあるので劣化状況がわかりにくいです。耐用年数は10年前後なのでそれを目安にパッキンの状態を確認しましょう。
パッキンは自力で換えることもできますが、不安があればプロに任せるのが確実です。費用は掛かってしまいますが、アフターフォローなどもあるところが多く何かトラブルがあった際に相談しやすいです。
パッキンの取り換えを検討している方は専門の業者に相談してみましょう。
まとめ
ここまで水道パッキンの交換を考える時期とかかる費用、交換する方法を解説してきました。
普段目につきにくい場所にある水道パッキンですが、10年を目安に老朽化してしまいます。ご自宅の水道パッキンは大丈夫でしょうか?知らぬうちに10年が経過していて劣化しているかもしれません。
今は大丈夫でもいずれ漏水などのトラブルが起こる可能性もあります。新しいパッキンへの取り換えは自力でもできますが、リスクも伴います。
費用がかかっても安全性を優先したい方は専門の修繕会社に任せるのも良いでしょう。まずは問い合わせをしてみてください。